
先日、第24回参議院選挙が公示され、各政党は来月10日の投票日に向けて激しい選挙戦を繰り広げています。選挙区と比例代表合わせて121の定員に対し、389人が立候補している今回の選挙は、選挙権が得られる年齢の18歳への引き下げや、隣接する2つの県を1つの選挙区にする、いわゆる「合区」が初めて導入されたこともあり、普段より人々の関心が向いている選挙になっています。
しかし、最近も政治家の不祥事が後を絶たず、前回の参院選時では52.61%という戦後3番目に低い投票率を記録したこともあり、今回の選挙も投票に行かない人々が多く発生するのではないかと不安視する声が多くあがっています。
多くの人が放棄してしまっている投票権。投票に行かない理由として、「政治不信」を挙げましたが、選挙に我々の莫大な税金が投入されていることを知らない方が多いのも一因だと考えます。
総務省の執行参議院議員通常選挙結果調によると、前回の参議院議員選挙にはなんと約500億円もの費用が掛かっています。最も選挙執行費用が多かった第20回参議院議員選挙の際には、約627億円もの費用が掛かっています。参議院議員選挙は3年ごとに執行されるので、その度にこのような莫大な税金が選挙執行経費として投入されているのです。
内訳をみてみると、候補者一人当たりに約1億円。演説など、様々な活動をする議員一人当たりには約4億円の経費が掛かっています。また、別に公営部分費用と呼ばれる経費もあり、無料乗車券、無料はがき、選挙公報、候補者ポスター・ビラ、新聞広報などの費用も負担しています。こちらの公営部分費用も、候補者一人当たりに約3千万円、議員一人当たりには約1億円が掛かっています。
今回の参議院選挙で選出された議員は、これから6年間の任期をつとめます。そこで、われわれ選挙ドットコムの編集長増沢が考案し、前回2014年の衆院選で世間に一石を投じた“増沢式1票の価値計算法”(1票の値段=自治体の年間予算×政治家の任期÷有権者数)で参院選の1票の値段を算出すると、こうなりました。
国家予算(約90兆円)×任期(6年)÷有権者数(約1億人)=540万円
なんと、参議院選挙におけるあなたの1票には、約540万円の価値があるのです!
どうせ自分の一票じゃ世間は変わらないと思っていたあなた!そろそろ選挙に行こうかなと思えるようになってきましたか?(笑)
1票=540万円もの価値があるだけでなく、あなたが納めた税金で選挙経費がまかなわれ、あなたが選んだ議員が私たちの生活を決めていくのです。こう考えていくと、投票権を簡単には捨てられないと思えるようになるかもしれませんね。
来月10日の投票日当日が忙しくても、公示日の翌日から投票日前日までの間に投票できる「期日前投票制度」や、仕事や旅行などで、選挙期間中に名簿登録地以外の市区町村に滞在していても投票できる「不在者投票制度」などもあります。制度をうまく利用して、あなたの権利が行使されることを祈ります。
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