うぐいす嬢は、声が勝負です。基礎発声法についてきちんと学べればそれに越したことはありませんが、お金を使わなくても、やる気があれば自宅で簡単にできることがあります。
まず、顔の筋肉を柔軟にする為に、お手軽にできるエクササイズをご紹介しましょう。頭蓋骨を囲むように頭全体に繋がっている筋肉も、実はこったり退化したりしています。まずはこのこりをほぐすこと。朝、鏡の前で歯磨きやお化粧をするとき、ついでに取り組みましょう。もちろん、うぐいす嬢のお仕事の日もです。
こりがほぐれたら、鏡の前などで顔の動きをチェックできる状態で発声練習をして下さい。
ア→エ→イ→ウ→エ→オ→ア→オ
と、口を“ア”なら縦に指が2本入るくらいが基本ですが、練習の際は最大の“ア”の口にして下さい。
ア→エ→イ→ウ→エ→オ→ア→オ
と全て最大の大きさで繰り返し練習します。スピードは超ゆっくりからだんだん早く。顔の筋肉がひっぱられているなぁという実感が大切!
そのほか、ほっぺたを人差し指と親指でつまんで上下に動かしたり、空気を入れてほっぺたを一番大きく膨らましたりしたりしてもOK。まず、顔の筋肉をほぐすことから始めましょう。そして、結びに“ウ”の口でぎゅっと顔をしぼりましょう。お肌のお手入れにも通じますので、一石二鳥です。
腹式呼吸の正しい方法を身につける事で、選挙中ののどのもちが全然違います。間違った方法で行うと声帯を痛めるので、くれぐれも、どなったり、無理な大声を出さないで下さい。ひどくなるとのどに浮腫が出来たり、ポリープになったりします。個人個人にあった発声法と呼吸法があります。
そして、姿勢を保たなければ、腹式呼吸の声は出ません。通常のラジオ体操で構いませんので、ストレッチも入念に。この一手間であなたの声の響きは格段にアップします。なぜなら、それは声の出る仕組みに直結しているからです。声は吐き出した“息”が声帯を振動させて出て来るのです。
基本姿勢(肩の力を抜き、背筋を伸ばす)を維持しながら、しゃべる。これが響く声の基本ですが、うぐいす嬢の場合は車のシートに座っています。シートに座りながらも、猫背では響く声は出ません。あごは軽く引いて、お腹は腹筋を意識して引っ込めます。
正しい姿勢をキープしなければ、横隔膜が圧迫されて十分に息が吸い込めなくなってしまいます。個人差が非常に大きいので詳しくはお伝えできませんが、初心者の方への応急処置としてご提案するのは、空気枕(持参)か座布団などで姿勢を固定するという方法です。
普通に着座すると、シートの傾きと同じ姿勢になってしまいますが、クッションの大小で背中を固定すると、体の疲れも全く違ってきます。傾きが大きければ、ふんぞり返ってしゃべることになり、直角ぐらいに立っているシート(音響の関係でそうせざるをえない場合があります)だと、クッションでやや斜めに体を傾け、空気が目一杯吸い込める状態にしておきます。
腹式呼吸を完全マスターしたい方は、マンツーマンレッスンを受けるかアナウンス学校に行ってみてもいいでしょう。基礎発声、いわゆるボイストレーニングができているかいないかが、プロと素人の境目の一つです。個人の体格や声量にあった声の出し方があり、訓練次第で誰でも良く響く声が出せるようになります。(幸慶美智子)
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