NHK党立花孝志党首に直撃!なぜガーシーは帰ってこない?同姓同名の候補者はどうやって見つけるの?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
2023/02/09
保守の論客として知られる田母神俊雄元航空幕僚長が14日、公職選挙法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。参院選への出馬を目指していた同氏は国家権力による選挙妨害を主張していますが、容疑内容を見るとそうとは思えません。選挙の仕組みについてあまりにも無知だったことが逮捕につながったようです。
逮捕容疑は「運動員買収」
航空自衛隊のトップだった田母神氏は、民間の懸賞論文で「わが国が侵略国家だったなどというのはまさに濡れ衣」などと主張。政府見解と異なることから更迭されましたが、一部の保守派や「ネット右翼」にもてはやされ、政治家への転身を目指しました。
2014年には東京都知事選に立候補。16人の候補者中4番目に多い60万票を集めましたが、落選。その年の12月に行われた衆院選にも次世代の党公認で出馬しましたが、落選しました。
今回の逮捕容疑となったのは、2014年の東京都知事選の際、運動員5人に計280万円を配ったとする「運動員買収」。選対事務局長として選挙事務を統括した島本順光氏も同時に逮捕されました。島本氏自身も200万円を受け取った疑いがもたれています。
公職選挙法はウグイス嬢や翻訳者などを除き、有権者に投票を働きかける「運動員」に報酬を渡すことを禁じています。しかし、島本氏は田母神氏に運動員のリストを見せ、政治資金から2千万円を配ると報告。了承を得て、実際にカネを配ったとみられます。
実際に田母神氏の資金管理団体「田母神としおの会」の2014年分の政治資金収支報告書をみると、収入は寄付金を中心に約1億3000万円。しかし、支出面には「使途不明金」として5000万円を計上しています。
この5000万円こそが今回の問題のポイント。田母神氏は当初、会計責任者が3000万円を使い込んだと主張していましたが、それでは残り2000万円の説明がつきません。このうち一部が運動員に渡され、残りは田母神氏や事務局長の手に渡ったとみられるのです。
「理不尽だが国家権力にはかなわない」とツイート
田母神氏は逮捕直前、ツイッターに「本日、田母神は逮捕されるようです。何とも理不尽さを感じますが、国家権力にはかないません」と書きこみました。いかにも検察当局及びその背後にいる権力者が田母神氏の政治生命を絶つため、今回の逮捕を強行したかのようなコメントです。
本日、田母神は逮捕されるようです。何とも理不尽さを感じますが、国家権力にはかないません。暫く発信できなくなります。
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2016年4月13日
しかし、田母神氏はマスコミに対して運動員への報酬提供の報告を受けたことは認めていますし、報酬提供を「了承した」とする映像の存在も指摘されています。運動員への報酬提供は、有権者への資金提供に次いで、最もわかりやすい違法行為の典型例。「違法との認識はなかった」という主張は通りません。
仮に違法だと知らなかったのであれば、あまりにも不勉強。選挙に出る、もしくは国会議員や知事になる資格があるとは思えません。国家権力による陰謀論など、まったくの筋違い。反省すべきは反省し、再び保守の論客として活躍してほしいと思います。
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