
「大統領選挙」というと、連日取り上げられているアメリカ大統領選挙を連想する方も多いでしょうが、フィリピンで5月9日に行われる予定の大統領選挙からも目が離せません!
有力な候補者であるグレース・ポー候補は、協会の前に捨てられていた孤児です。その後、フィリピン映画界の王と女王と呼ばれるフェルナンド・ポー氏に養子として迎えられます。努力と才能の結果、国立フィリピン大学に進学、最終的にはアメリカに留学しています。孤児から有名大学に進学し、大統領候補にまで登り続ける・・・まるで映画のようです。
もう1人、まるで映画のような候補者がいます。ロドリゴ・ドテルテ候補は、「フィリピンの殺人都市」と呼ばれたミンダナオ島最大のダバオ市の市長を勤めていた人物です。その都市を「もっとも治安の良い都市」にしたと評価されています。その豪腕っぷりから「私設の軍隊を作り、治安を改善した」と噂されるほど有名です。治安の悪かったダバオ市を「目には目を」で治安を改善させ、「大統領になったらマニラ湾が死体で埋まるだろう」と過激な発言まで行なっています。
この他にも、フィリピンで「独裁者」と呼ばれたマルコス大統領の実子ミリアム・サンチャゴ氏、元大統領の孫のマヌエル・ロハス氏の4名が立候補しています。4名が4名とも、キャラがめちゃ濃い・・・!
フィリピンでは、大統領は国民の投票で直接選ぶため、国民へのアピール合戦となっています。さらに、日本の街頭演説とは異なり、多数派を占める貧困層を取り込むために、スラム街でまるでショーのようなパフォーマンスが繰り返されています。
煙幕やレーザーを使ったド派手なパフォーマンス。政治家の演説よりも、まずはダンスパフォーマンスを見てもらおうという考えなのでしょうが、日本人から見ると、まさかこのイベントが街頭演説だとは思えないでしょう。
加えて、フィリピンの制度上、大統領は「1期」しか勤めることができません。そのため、6年ごとの大統領選挙の度に、大統領の議席をめぐり、大規模な選挙が行われます。
また、アメリカの大統領選挙では「大統領」と「副大統領」がセットで決まるのに対し、フィリピンでは「別々」に決めることも、大統領選挙を加熱させる要因になっています。現在の大統領と副大統領は、与党と野党が抑えており、日本で例えるなら、
・ 大統領・・・安倍晋三 自民党総裁
・ 副大統領・・・岡田克也 民進党代表
となっているようなものです。権力の暴走を抑えるために、別々に決めることになっているようですが、大統領と副大統領が違う政党になる「ねじれ」を生まないために、各政党は全力で選挙を戦っています。
以上、フィリピン大統領選挙の制度や候補者を紹介してきました。過激とも思えるほどのパフォーマンス、キャラが濃すぎる候補者・・・と、日本の選挙と比べると、まるで映画のようです。実際にフィリピンに行ってみてみたいです。
日本でも、衆参同日選挙の噂が増えていますが、日本だけではなく海外の選挙も見てみると面白いですね。
<参考>
https://www.youtube.com/watch?v=EGGe6E7GMs4
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