SPEEDの今井絵理子さんが今年夏の参院選以降も歌手活動を続けると明言した事が話題になっています。本人は「歌の力が役に立つ事もあると思います」と政治活動と音楽活動の両立を前向きにとらえていますが、実際のところ政治家活動と歌手活動は両立が可能なのでしょうか。
当選後の国会の活動を考えてみると、委員会・本会議のみの参加であれば週の活動は3日〜4日程度となり、音楽活動をどの程度行うかにもよりますが、両立することも可能かもしれません。でもこれは国会の委員会、本会議のみです。政治家には他にもたくさんの仕事がありますよね。
政界には政治と経営、政治と弁護士、政治と芸能など二足のわらじを履きながら政治活動をする議員、また当選したことでそれまでのいっさいの活動を引退した議員が様々います。
古川俊治さん(現参議院議員)
古川氏は、政治家でありながら株式会社GBS研究所代表取締役、慶應大学法科大学院教授及び、同医学部教授を勤めています。自民党に所属し、新産業創出による経済の再興や財政再建、社会保障の充実などを政策として掲げ、今もなお二足のわらじを履きながら活躍しています。
藤野真紀子さん(元衆議院議員、現在は政界引退)
料理研究家として活躍していた藤野真紀子氏は2005年の衆院選に立候補し、食育や障害者自立支援法の成立を公約として比例当選しました。在職中は国会を欠席してトークショーに出演するなどの行為が議会軽視の批判を浴びた事もありました。
2009年の衆院選では落選し、自身の年齢と政局を理由にあげ、政界を引退し、現在は料理研究家として活躍しています。
三原じゅん子さん(現参議院議員)
三原氏は、女優でありながら2010年の参議院議員選挙で自民党の比例代表区の公認を受け当選しました。当選後は女優の仕事は一切やめ、参議院議員としての活動のみを行っています。女性の活躍やがん対策を推進し、勢力的に活動を行っています。そういえば、両立を考えていたあの人は?
橋本聖子さん(現参議院議員)
スピード・スケート選手であった橋本氏は1995年参院選で比例区から当選し、スポーツ選手と政治家の二足のわらじ履くこととなりました。1996年には現職国会議員としてアトランタオリンピックに自転車競技出場するも入賞を逃してしまい、スポーツ選手としての現役生活を引退することとなりました。現在は、「子育て世代代表」として、21世紀を担う人づくりに奔走しています。
谷亮子さん(現参議院議員)
出馬会見で議員になってからも金メダルを目指す事を明言していた谷良子氏。
しかし、公務と強化選手としての合宿日程や、大会の日程が重なる事から、スポーツ選手としての現役引退は余儀なくされました。現在は生活の党副代表・参議院幹事長、2020年オリンピック・パラリンピック日本招致議員連盟 副会長も勤めるなど、スポーツ選手時代のタフさを活かし、活動を行っています。
二足のわらじの、もう一足が何かによって両立の難しさは当然に異なりますし、本人の状況にもよると思いますが両立しながら活躍するのはかなりの難しさがあるようです。議員、政治家をやめざる終えなくなってしまった議員、今までのキャリアを活かしつつも現役からは一線をおいて活躍する議員、活躍の形はそれぞれですが、今井絵里子さんが当選したときには、是非国政のために活躍して欲しいですね。
画像出典:
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