民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表が2月22日に会談。両党が合流して新党を結成する方向で合意し、党内手続きに入る方針で一致しました。これは維新の党が解散し民主党に合流し、民主党は党名を変更するという流れになっています。
参議院選挙前のこのタイミングで与党に対抗するために野党結集をする動き、そして共産党は一人区で候補を取り下げる事を検討しているとNHKなどが報じました。
インターネット上では新党名に話題があつまり、炎上、いや、カオスな状態になっています。
「民主自由党」「立憲民主党」「新党がけっぷち」「非自民党」などでていて、民主党公認ゆるキャラの「民主くん」の行き場まで話題になっています。民主くん自身も心配になりつつ、どちらかというとこの状況を楽しんでネタ化している状態ですが、各紙が取り上げていてさらに民主くんにとっては追い風状態でしょうか。それとも風前の灯火なのでしょうか。
「体型は、民主党マークをモチーフにしたものではありません。たまたま民主党マークに似ています。」
というプロフィールを今から追加できますでしょうか??— 民主くん@民主党公認 (@minshu_kun) 2016年2月25日
「選挙をもっとオモシロク。」を掲げながら、まだまだ面白い記事を量産できていない選挙ドットコム編集部。先日もロンブー田村淳さんに徹底的にダメ出しをいただき危機感を募らせていたところ、ここで「乗るしかない このビッグウェーブに」の精神で急遽、編集部会議を開催。
『インフィニットライティング※』で過去に存在した政党名から組み合わせたら、きっとオモシロ…いや素晴らしい政党名ができるのではないか、ということでカードくじ形式で新党名をつくってみました。
※元ネタはこちら>>「全く新しい少年漫画の能力を考えよう」オモコロ
目次
平沼赳夫氏や石原慎太郎氏によって作られた「立ち上がれ日本」がありましたが、今回の合流で「再び立ち上がってくれ!」と思っている支持者の声を反映したかのような新党名です。ただ、「立ち上がった所で結局なにするの?」と思われておしまい、という気もしますし、これまでが「寝てたのかよ、おい」と突っ込まれそうです。困った。
新しくなった民主党(維新の党)に未来を託したい!未来を明るいものにしてほしい!以前とは違う未来を!以前とはチガウ!過去ではなく、ミライを!
そんな熱くも儚くともとれる党名ができてしまいました。これは逆に「未来未来って言ってるけど、そもそも今、大丈夫なのかよ」と言われてしまいそうな党名です。困りました。
幸福実現党の党名とかぶってしまいまいますが、「実現する民主党」です。「実現」とは、辞典を引いてみるとこのように書かれています
[名](スル)計画・期待などが現実のものになること。また、現実のものとすること。「―不可能な要求」「夢が―する」「要求を―する」
う、うん。合流して新党になった時点でなにか、もう、ひとつの、その、ああ、実現してますよね。
未来はいきすぎたかもしれませんが、「実現民主党」って、何を実現してくれるのかはっきり示すことができたら意外と支持されるんじゃないか、という気もしてきた。願わくば「野党共闘」の実現だけで終わる党にはなって欲しくないものです。
今回選挙区では共産党は候補者調整に応じるということで、3党が一緒になったらどうなんだろう、と妄想の世界に入り込んでみました。3党での名前を作るのってとてもむずかしいですね。
何を優先すればよいのかわからなくなります。編集部でも、各党の政策などをホワイトボードに書き出し、この党はココが一番重要だからこの言葉は外せない!いや、だったらこっちと矛盾する!おかしい!いや、君がおかしい!なんだと!大体おまえはこの前も…ともはや取っ組み合い寸前までいき、たまたま来ていたライターさんに制されるという失態をおかしましたが、「三◯東京U◯J」とか「セ◯・サミー」とか「損◯ジャパン日本◯亜ひ◯わり生命保険」とかになった理由がよくわかりました。なんとなく響きがいい並びにしてしまえ、ということでこんな党名になっちゃった。略称は「MKIKP」です。格ゲーの連携技か…。
民主を残すかどうか、現実でも民主側と維新側で意見が対立しているようですし、ネタが尽きてきたここからは選択カードから「民主」を外してより柔軟に国民の支持を集めそうな党名を考えてみます。
ちょっと、夢見ちゃってる感が迸っていますが、「みんなー、なかよく、しあわせにくらしていこうよー、やさしくねー」って感じで重厚感がなく、信頼感、言葉の重みに欠ける感じがします。そもそもこれだけ長いとどのように略されるのでしょうか。「福生国」でしょうか。福生市(ふっさし)が独立してしまったかのように勘違いされていまいますっていうか読めねー。
党首はあの「元気ですかーー!」の方になるのでしょうか。「新党」と「なかまたち」というのは、どっちがメインになるのか、その権力争いが絶えなくなりそうですが、そこは最終的にはリングにあがって「歯を食いしばれ!いくぞー!」で解決するのでしょう。有権者置いてけぼりになりそうな政党ですね。
サラリーマンの支持を圧倒的に集めそうな政党名ができあがりました。減税日本という名古屋市長の河村たかし氏を代表とする政党と、1983年に結成されたサラリーマン新党(略称サラ新)という政党がくっついた感じですね。サラリーマン新党は現在も書類上は存在しているようです(wiki)。
「給料日の怒りを国会へ」、「スーツ代を必要経費に」というスローガンをかかげていたようですが、今ではスーツ代はケースにもよりますが、サラリーマンでも経費扱いになるようになっているので、時を超えて想いが形になっているのかもしれません。
「みんな おおさか」という言葉のインパクトに編集部一同戦慄した新党です。大阪選挙区以外では苦戦必至ですが、政権をとったあかつきには「大阪人補完計画」が発動され、笑いがとれれば全て「ええやん」とすまされる明るく楽しいイメージを勝手に思い浮かべてしまいます。
フロムって、おまいら勝手につくっただろう!と思う人もいるかと思います。「フロム・ファイブ」という政党の代表者は元総理大臣の細川護熙氏です。民主党政権時代に総務大臣になった樽床伸二氏や、埼玉県知事の上田清司氏など5名で立ち上げた政党でした。
それはさておき、フロム埼玉の大地になると「埼玉の地域からお伝えします」と、埼玉推しで農産物のPRか!というか細いツッコミが聞こえてきそうです。
「うまい、うますぎる。十万石まんじゅう」を手土産に(ダメ)するでしょうし、さっとご飯を食べる時は「山田うどんでパンチセット」です。もちろん、新年最初の活動は「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」に出演することですよね。
あ、「未来の埼玉を創る会」という政治団体もちゃんとあるんですよ
カードで選んだ単語の組み合わせだとカオスな政党が生まれてしまいました(ほんとはもっとヤバいのもたくさんありました)が、みなさんはどのような政党名であれば期待できますか?
もちろん、大切なのは政党名だけではなく、実際に掲げる政策や党の綱領であり、選挙では党の顔となる代表の存在感も重要ですよね。今回の新党が国民から期待され、信頼される党になれるのか、注目していきたいと思います。
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