本日12月23日は、天皇陛下の82歳の誕生日です。そこで今回は、皇室や海外の王室と選挙の関係について調べてみました。
日本では、20歳をこえれば自動的に選挙権を得ることができます。(※来年6月からは18歳に変更になります。)そして25歳以上になれば、自らが出馬し、政治家になる被選挙権も得ることができます。
しかしながら、なんと天皇をはじめとする皇族は皆、20歳になっても選挙権を得ることができません!
これは、選挙権について取り決めている公職選挙法に「戸籍法の適用を受けない者の選挙権及び被選挙権は、当分の間、停止する」と書かれているためです。つまり、戸籍がない人は、選挙権・被選挙権がもらえません。
天皇や皇族は、皇室典範や皇統譜令で定められている「皇統譜」と呼ばれる戸籍のような帳簿が用いられており、僕らのように「戸籍」に登録されていません。戸籍がないのですから、当然、天皇や皇族には選挙権・被選挙権がありません。
また、天皇や皇族は、「政治的中立な立場」であることを憲法で求められているため、選挙権・被選挙権を持っていない、という考え方もあります。
いずれにせよ、天皇や皇族には選挙権がない…
となると、小学校の体育館に行って、
「懐かしいなぁ」
「あれ、こんなに体育館の天井って低かったっけ」
「うわ、体育館の天井にバレーボール挟まってるよ」
といったセンチメンタルなあるあるを体験できないのですね!
さらには、「モーニング娘。」の名曲「ザピ〜ス!」の歌詞にあるような「選挙の日ってウチじゃなぜか投票行って外食するんだ♪」といったような家族団らんもないのですね!
驚きというか、かわいそうに思えてきます。
これは日本だけではなく、他の国でも同じようです。イギリスでも王室が政治に介入することを否定し、選挙権を持っていません。しかし近年、イギリス王室の政治介入が問題になっています。
チャールズ皇太子が、政府の内部資料を閲覧し、官僚と会っていたという報道が12月16日にされています。
参考:英皇太子が政策文書閲覧また政治介入疑惑
イギリス国内でEUからの離脱をめぐり、チャールズ皇太子が意見を述べる機会が増しているそうです。また、もし自身がエリザベス女王の後に、王に即位した場合には、政治に対して「温かい心からの介入」をすると述べています。
参考:チャールズ皇太子、「意見を述べる」王となる方針か英報道
日本に住んでいると、皇族の政治介入や選挙介入を考えることはあまりありませんが、今日はせっかくの天皇誕生日ですから、2日早いクリスマス休暇ではなく、たまには天皇や選挙について考えてみるのも良いかもしれませんね。
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