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2017/10/26
日本の政治に大きな影響を与えた田中角栄の秘蔵VTRが公開されたのは、報道特番「日曜夕方の池上ワールド」。今太閤と呼ばれた角栄の“人心掌握術” が明らかになった。
この1年で出版された田中角栄の本は、なんと10冊以上。また、戦後日本を代表する人物ランキング(共同通信 世論調査2015)においても第1位となった田中角栄が、今、ビジネスマンの間で話題になっている。
高等小学校卒で総理大臣という大変珍しい経歴にもかかわらず、なぜ政界を猛スピードで上り詰めたのか?それは、角栄が人の心を掴む天才だったからである。44歳で大蔵大臣になった際、
「できることは何でもやる。出来ないことはやらない。しかし、すべての責任はこの田中角栄が背負う。以上。」
という、しびれるような演説で、エリート官僚たちの心をつかんだ。さらに、部下のフルネームや出身地まで頭に入れていた角栄に、皆感動していたという。
また、100万円の借金を申し入れた部下に対しては、300万円を届けさせたそうだ。
メモには
その他にも、たとえライバルの政治家であっても、頼まれれば300万円〜500万円を渡していたという、驚くようなエピソードも残している。
角栄は、人の心を掴むだけでなく、議員立法でガソリン税法、新幹線建設促進法、住宅金融公庫法など33本もの法律を作るなど、実力も伴う政治家であった。1972年には、総理大臣就任前に「日本列島改造論」を発表。
出版発行部数90万部以上の大ベストセラーとなったこの本には、高速鉄道網、高速道路で地方につくった都市をつないでいこうという構想、そしてリニア計画も書かれていた。驚くことに、これらの構想は今も生きており、日本列島に新幹線が次々に開業している。
そんな角栄を取材し続けたのがジャーナリスト佐藤修氏。普段の会合や食事会などの会話を記録し続け、その貴重な未公開肉声を公開した。
<田中角栄の肉声①>
『総理大臣になってから、政策の勉強をして結論を出しますという事は許されない。社長になったらすぐやるべきだ。ところが日本人はしばらく情勢をみて、それからやろうと。バカなこと言うな。不慣れじゃあるまいし。社長でもなんでもそうだ。やれるうちにやらなきゃ駄目だ。
最後になって物事をやろうとしたら、絶対出来ない。辞める社長の言う事を聞くわけない。
今なった奴は、「3年保たなくても1年は保つな」というときに、国民的背景が確立されるわけだ。だから日中(国交正常化)をやり、「決断と実行」をスローガンにしたんだ。』
また、今につながる、角栄ならではの言葉も残している。
<田中角栄の肉声②>
『日中国交復興 これは主導権は私が取ったんですよ。だから判断も実行も責任も私なんです。隣とも仲良く出来ないものが口で世界平和論をいくらやったってね、話になりませんよ。奥さんにいつでも出刃包丁突きつけられているような男が街頭演説で平和論やって誰が聞きますか。
日中というものが平和の絆で結ばれれば、日本とアメリカは日米保障条約があるんだから、日米中が一体になる。日中が一体になれば、アジアというものは平和になる、という事は当たり前なの』
「あの人は人間じゃないからね」と明かすのは、銀行を辞め田中派の事務所スタッフになった経歴を持つ地方創生担当大臣の石破茂氏。
石破氏は、
『ひとりひとりが田中角栄先生を大好きだった。ひとりひとりが先生について熱く語った。もちろん、権力やお金もすごく影響したと思うが、源泉は「田中さんのためだったら」という想いじゃなかったのか…。魔神(まじん)だからね。真似しようと思ってできる人じゃないですよ』と振り返った。
このように人望の厚かった田中角栄にも、いよいよ落日のときが訪れる。多くの金脈の疑惑が向けられ、ロッキード事件においては、1951年7月外為法違反の容疑で逮捕、1審で実刑判決を受けている。
最後に池上彰氏は、角栄の人となりを次のように語った。
「今の経済の状況がよくなかったり、中国との関係が悪化したりすると、今、田中角栄がいれば、とつい思ってしまう人たちが大勢いる。それが田中角栄の今の人気なんでしょうね。欠陥もいっぱいあった、それも含めて人間的な魅力がある、ということなのでしょう」
政治家としても指導者としても天才といわれた田中角栄の生き方からは、学ぶことが多くある。大きな器を持ちつつ細やかな気遣いを忘れない、そんな人間性に興味だけでなく憧れを抱く者は決して少なくないはず。偉大な存在である田中角栄の生き様は、これからも語り継がれていくことだろう。
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