出馬資金はクラウドファンディングで調達


クリエイティブ・コモンズ提唱者であり、ハーバード大学法学部教授を務め、ITの権威、シリコンバレーの象徴とも呼ばれるローレンス・レッシグ(Lawrence Lessig)氏が8月11日に「あることを達成したら」大統領選に出馬をすることを表明しました。

その「あること」とは、2015年9月7日(労働者の日。9月の第一月曜日と定められているアメリカのレイバーデー)までに、クラウドファンディングで100万ドル(約1億2千万円)の資金を調達することができたら大統領候補として立候補をするというもの。

期限であった9月7日より1日早い9月6日時点で、クラウドファンディングでの資金調達がゴールである100万ドルを達成し、正式にレッシグ氏の大統領出馬が米ABCニュース「This week」の番組内で表明され、民主党から6人目の立候補者となりました。

キャンペーンサイト「lessigforpresident.com」より

レッシグ氏はサイバー法の権威とも称され、プレゼンテーションイベント「TED」でも法や政治改革について度々講演してきました。2013年には「皆で共和国本来の国民の力を取り戻そう」という題で、アメリカ政治の腐敗は、連邦議会議員の資金調達が一部の国民に依存していると指摘しました。今回のクラウドファンディングよる資金調達方法は、政治から汚職を追放するキャンペーンを続けきたレッシグ氏ならではの手法といえるでしょう。

また、レッシグ氏は大統領の唯一の使命として「平等な投票権」、「表現の自由」、「市民資金による選挙」の3点を軸にした、「市民平等法(the Citizen Equality Act)」 の施行を目指しており、政治資金制度の見直しなど米国政治の腐敗に一石を投じたい考えです。また「市民平等法」が実現できれば、レッシグ氏は速やかに大統領職を辞して副大統領に委ねるとしています。

熾烈な指名候補争い

過去にシカゴ大学でオバマ氏と同僚でもあったレッシグ氏ですが、オバマ氏が大統領になってからの彼の政治には失望していることを公言しています。果たして民主党の指名候補争いに名乗り出たレッシグ氏が、先行する他の候補者を追い上げることができるでしょうか。

これまでの主要候補5人のうち、以前としてヒラリー・クリントン前国務長官が一番人気ですが、国務長官時代に私用メールアドレスを公務に使用していたことが問題視され、支持率は低下傾向にあります。

8月20〜25日に行われたキニピアック大学の世論調査によると、民主党支持者のうちクリントン氏の支持率は45%、バーニー・サンダース上院議員の支持率は22%で、クリントン氏は7月の55%から大きく低下。

また8月26日〜9月2日に行われた米NBCニュースと米マリスト大学世論調査研究所の世論調査では、サンダース氏がニューハンプシャー州でクリントン氏を大きくリード、アイオワ州では先行するクリントン氏を追い上げています。

熾烈な指名候補争いで6人目の候補者となったレッシグ氏。アメリカの政界に新たな風を吹き込むことができるのか、今後の動向にも注目が集まります。

 

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選挙ドットコム編集部

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