2023/7/26
昨日、3回目となる富山県武道館の基本計画見直し検討会が開催され、建設予定地は富山県総合運動公園内の「のびのび広場」に決定しました。
富山県においてアリーナ構想の機運が高まり、平成30年8月にはアリーナ建設を議論する有識者会議「健康・スポーツ環境充実検討会」が立ち上がってから、およそ5年の月日が流れました。
この間、石井県政から新田県政へ知事の交代、新型コロナウイルス感染拡大、アフターコロナ需要やロシアによるウクライナ侵攻に端を発する物価高騰や資材高などの影響を受け、議論は紆余曲折を繰り返しました。
予測不可能な出来事が多く、やむを得なかった部分も多いわけですが、ここまで議論が紛糾した背景には、新たに行う施設整備の目的が不明確であったことが挙げられます。
【発端はアリーナ構想】
北陸新幹線敦賀開業に合わせて、コンサートや大規模スポーツイベントが開催できる「アリーナ建設」からスタートした議論が、財政的な理由から、武道館の整備計画へと変わり、その武道館においてコンサートなども開けるように多目的施設としての機能も持たせるという『誰からも文句は出しにくいけど、何のための施設か目的やニーズが明確でない計画』を立てたところが、ここまで問題がこじれた根幹にあるように思います。
(詳しくは、私の過去のブログを御覧ください)
https://go2senkyo.com/seijika/76768/posts/489651
【新武道館建設。2つの大きな課題】
いずれにせよ、富山県武道館建設に向けて、新たにスタートを切ることになったわけですが、地元紙において、気になる報道がありました。
現在の県営富山武道館と県営高岡武道館は、新武道館に機能集約されることが大前提とされてきたので、当然のことながら、県営としてそのまま維持することは、これまでの議論の経緯から難しいと言えるでしょう。
ところが、現在の県営武道館利用者からは「なくなると地元の教室ができなくなる」との声が出ているそうです。
「武道館機能に特化する」と言っても、ここにも目的は大きく分けて2つあり、一つは、普段の練習に使う『道場』としての役割、もう一つは、『大規模大会の会場』としての役割です。
駐車場利用台数を確保できることなどを優先させたことからも、場所の選定にあたっては大規模大会の会場としての役割に重きを置いたことが伺えますが、地元の『道場』的な役割としての機能を、どう確保していくのか?地元市と丁寧な議論を行ってほしいと思います。
もう一つは、武道館建設に至る議論の発端であるアリーナ的機能をどうするのかということです。
今回、施設の目的を武道館機能に特化したことから、スポーツイベントやコンサートでの活用といった富山駅周辺の賑わい創出機能は、完全に失われました。
敦賀開業により、ますます過熱する地域間競争を考えても、駅周辺におけるアリーナ的要素は県としても重要な課題であると思います。
一方で、現在の富山市総合体育館については、2026年のBリーグの新リーグ創設にあわせて、新リーグ基準に合うアリーナとなるように改修の計画があるようです。
県が中心となってアリーナの議論をしてきた経緯、そして紆余曲折を経て、多目的機能を断念して、武道館機能に特化させた経緯から考えても、富山市総合体育館のアリーナ化に向けた議論に、県としても積極的に協力する姿勢を見せても良いのではないかと私は考えます。
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