2025/3/5
【堀達也・元北海道知事の講演】
第7回峰崎直樹のチャランケ経済セミナーに参加。今回の講師は堀達也・元北海道知事で、2024年11月に出版された「激動の2922日道政8年の記憶」をベースに講演頂きました。
北海道庁の存在感について、行政の仕組み(道民から身近じゃない)、北海道の特殊性(北海道開発局の存在)、道庁の内向き志向(財政上の制約)などを踏まえ、最近の道庁のあり方に対する見解が述べられました。
また、北海道庁と札幌市との関係性を触れ、都道府県並みの権限(児童相談所設置・道道管理・都市計画・教員の任免・区制の施行・宝くじ発行等々)と財源を持つ政令指定都市においては、68名もの札幌市議会議員がいるのに、札幌市選出の北海道議会議員が28名も必要なのかなど、権限と議員数が見合っていない点などにも言及がありました。
その後は、堀道政2期8年を振り返り、1995年に発覚した道庁不正経理問題(カラ出張・カラ雇用・官官接待・食糧費問題)、1997年の「時のアセスメント」による公共事業の見直し、千歳川放水路問題、北海道拓殖銀行破綻に伴う中小企業対策、北海道開発庁の消滅、1998年のエアドゥ支援問題、北海道遺産の取組み、道産米の消費拡大、1999年の官製談合問題への対応、2000年の泊原発3号機増設、幌延「深地層研究所」受入表明と核抜き条例の制定、有珠山噴火対応など、時系列に沿って、当時の背景や課題について興味深い話が大変多くありました。
私自身としては、堀道政のほとんどの期間は大学進学に伴い、北海道を離れていたので、遠くから報道を通じて見ていた事案について、臨場感あるお話をお聞きすることができ、大変有意義な時間となりました。
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