2026/5/28
4月企業向けサービス価格、前年比3.0%上昇:しかし、3月の3.3%からは伸び率が縮小している。また、今回の3.0%には、イラク攻撃以降の外航貨物輸送など国際運輸の大幅上昇が含まれている。外航貨物輸送は前年比59.1%上昇している。中東情勢の緊迫化、燃料費、安全航行リスクなどが背景にある。国際運輸を除いた総平均は2.5%上昇である。ここが重要である。 つまり、いつも私が主張しているようにコストプッシュインフレである。
さらに、外航貨物輸送が59.1%上がったからといって、消費者が買うサービス価格が同じように上がるわけではない。外航輸送費は輸入品や企業活動のコストの一部であり、最終価格に占める割合は限定的である。しかも、在庫、契約、為替ヘッジ、流通マージンを通じて、時間をかけて一部だけが反映される。
また、記事で指摘されている建物サービスについても、4月は前年比1.4%上昇にとどまっている。3月の3.4%から大きく鈍化している。これは、前年に行われた人件費上昇分の価格転嫁が一巡したためであろう。
つまり、この記事の本当の読み方は、「企業向けサービス価格がなお高い」ではない。「人件費転嫁による大幅な値上げは一巡し、伸び率は鈍化している」と読むべきなのである。景気は今冷えつつある。

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