2025/2/9
石破総理とトランプ大統領の会談で、アラスカのLNG開発問題が俎上に上がった。歴史を振り返れば、米国をはじめとする列強が日本への原油輸出を制限し、日本は資源確保のために戦争へと突き進んだ。「石油の一滴は血の一滴」――エネルギー供給の不安定さが国家の存亡を左右するという歴史を、私たちは痛切に経験している。米国からLNG購入の提案があったことには隔世の感がある。
確かにアラスカLNGのコストは高くなる可能性がある。しかし、エネルギー安全保障の観点から見れば、これは克服すべき課題の一つに過ぎない。日本のLNG輸入は現在、ロシアや中東にも依存しており、そのリスクを低減するためには米国との連携が有効だ。総額6.8兆円といっても、国内で官営のラピダスに何兆円も投じることを考えれば、より合理的な投資といえる。
もっとも、慎重な姿勢は必要である。アラスカのLNG開発は、永久凍土や長大なパイプライン建設という技術的課題を伴い、米国側が貿易赤字削減策として推進している点を考慮すると、日本が割高なLNGを押し付けられるリスクもある。経済合理性を欠いた取引は避けなければならない。
日本は資源を持たない国であるからこそ、マーケットメカニズムを生かした冷静な判断と長期的な視野を持ち、最適な選択を追求すべきである。過去の苦い経験を踏まえ、エネルギーの安定供給を確保することこそが、今後の日本の経済と安全保障にとって不可欠である。
https://x.com/TetsuNitta/status/1888121639310594556

この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>金子 洋一 (カネコ ヨウイチ)>石破総理とトランプ大統領の会談で、アラスカのLNG開発問題が俎上に上がった。