2021/1/1
清和政策研究会
清和会は、日本民主党の岸信介を源流とし、福田赳夫元首相が創設した、どちらかと言えば右寄り国家主義的な色彩の濃い派閥です。派閥全体としては、そのような特色があるわけですが、個々に人物を見ると、安倍晋太郎や福田康夫氏はハト派で、政策や理念だけでなく人間関係で、あるいは選挙区事情で特定の派閥に所属することになった方もいます。私も、公募で衆議院選挙候補に選ばれた時、主義主張からはハト派の宏池会に近いのですが、高校大学の先輩である森喜朗元首相や後に参議院議長になられた井上裕氏との関係で自然と清和政策研究会に所属することになりました。
そこで、当選したら政策は自民党の伝統ある議員連盟「アジア・アフリカ問題研究会」に入会して勉強しようと考えていました。通称「AA研」は近隣外交を重視するハト派の拠点で、歴代会長には後藤田正晴元官房長官や河野洋平元衆議院議長らが名を連ねてきたからです。
一方1973年、青嵐会という自民党の派閥横断的な保守派の衆参両若手議員31名からなる政策集団が結成されました。石原派とも呼ばれましたが、結成当初より、マスコミからは「自民党の右翼集団」「極右集団」などと批判され、また、思想面で近いことから「福田赳夫親衛隊」などと言われることもありました。中川一郎、石原慎太郎、玉置和郎ら、福田・岸系列に近い人間が多かったためそのように言われたようです。その他三塚博や森喜朗などの福田派や中曽根派の議員が多く、清和会の性格を物語っているようです。
森首相の後、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、そして再び安倍晋三が首相となり今日の全盛を迎えています。戦後の吉田自由党・保守本流の平和路線は「戦争が起きない体制」をつくることに関心を集中したと言えるのに対し、岸元首相は「戦争に負けない体制」をつくろうとしたと言われ、それを受け継ぐ安倍首相は戦争をする国家造りをしているとしか思えません。
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