2026/6/27
大学業界に詳しい関係者から興味深い情報が寄せられた。
公費19.5億円を投入しながら定員充足率26%で全国的に話題となっている「武雄アジア大学」の“旗振り役”の一人だった今村正治・佐賀女子短期大学長が「開智(かいち)大学」の開学記者発表会の登壇者として名前を連ねているというのだ。
肩書は、開智学園教育顧問。
開智国際大学(千葉県柏市)と東京福祉大学(群馬県伊勢崎市、東京都豊島区)を統合し、2027年4月に開学予定の新大学構想で、「リーダー陣」の一人として紹介されている。
今村氏といえば、武雄アジア大学開設をめぐる中心人物の一人だった。
ところが、その武雄アジア大学は今春開学を迎えたものの、初年度入学者は定員140人を大幅に割り込んで37人。文部科学大臣が「遺憾の意」を表明する事態となっている。
さて、今村氏は現在も学校法人旭学園理事と佐賀女子短期大学の学長を務めているが、同法人の関係者は「(今村氏は)本当は武雄アジア大学の学長になりたかったのだが、大学構想で韓国エンタメを前面に押し出し過ぎたことが問題視されたようだ。さらに文科省の設置認可を通しやすくするために小長谷有紀氏(現学長)を招くこととなり、今村氏は結果的に学長にはなれなかった」と証言する。
さらに別の関係者からは「その意趣返しとして、自身が学長を務める佐賀女子短期大学には留学生を大量に入学させているのに、武雄アジア大学にはほとんど協力しなかったようだ」という声も漏れる。
佐賀女子短大 令和8年度入学者数/留学生数:196名/79名
武雄アジア大学 令和8年度入学者数/留学生数:37名/7名
数字はリアルに物語る。
さて、武雄アジア大学開設の中心人物だった今村氏が、別の新大学構想のリーダー陣として名前を出す。
これは単なる兼任なのか。それとも、武雄アジア大学から軸足を移す動きなのか。
大学業界を取材しているメディア関係者は、こう見る。
「開智大学の学長または副学長含みでの動きではないか。武雄アジア大学の学長にもなれなかったので旭学園に見切りをつけたようにも見える」
さらに言えば、武雄アジア大学開設のもう一人の旗振り役だった内田信子・前旭学園理事長は、体調不良を理由に理事長を退任している。
武雄アジア大学の開設を強力に推し進めてきたのは、今村氏、内田氏、そして小松政・武雄市長の3人だった。
内田氏は退いた。今村氏も旭学園から距離を置くなら、旗振り役3人のうち2人が、開学直後に前線から離れることになる。
そして、残るのは小松市長ひとりとなる。

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