2024/4/8
開校112年、長年にわたって社会に有意な人材を輩出し続けてきた歴史と伝統を持つ、ここ高知工業高校にご入学された君たちに、保護者を代表して心からお祝いを申しあげます。
さて、今、わが国「日本」は、史上初めて「人口減少」という政治的かつ社会的な超難題に直面しており、中でも、この高知県はその先頭を走っています。2008年、皆さんが生まれた年の赤ちゃんの数は5,788人でしたが、昨年は3,380人と激減し、この15年で何と4割も少なくなりました。ちなみに私が生まれた1963年の12,149人と比べると昨年はたったの「28%」、正に忍び寄る危機と言えます。また、2008年10月の県内人口は771,000人でしたが、直近3月1日現在では662,000人余りとなり、約10万9千人、実に14%も減少したのです。これは南国市・香美市・香南市の3市の合計人口に相当する、誠に由々しき事態なのであります。
世界にも前例がない、この急激な少子化と人口減少社会の到来は、私たち保護者世代にとっても初めて経験するものであり、はっきり申し上げて、現時点では、私たち世代が中心となって運営している政治や行政、地域社会や企業等の人口減少への対応が「的確だ」とは言えません。
そこで、私は君たちに大いに期待したい。
>働き手が減っても生産性を維持・向上させる「ものづくり日本」を支えるのは、機械科の君たちです
>地球温暖化防止に欠かせない、あらゆる人間活動における電化を進めるのは、電気科の君たちです
>人口が減少する地方や中山間地域でも大都市圏と同様の情報が得られ、サービスが受けられる社会を実現するのは、情報技術科の君たちです
>人々の衣食住を支える化学工業製品、新素材の開発、危険物の管理等で未来社会を築くのは、工業化学科の君たちです
>南海トラフ地震や台風など理不尽な自然災害に人間の英知を結集して立ち向かうのは、土木科の君たちです
>人々の暮らしを守る家、産業を支える工場やオフィスの安全化や快適化、機能性の向上を担うのは、建築科の君たちです
>人々が毎日の生活の中で「物」に対して求める機能性や安心感、満足感、やすらぎといったものを提供するのは、総合デザイン科の君たちです
今日からの3年間で君たちが「勤労と責任を重んじ、たくましい実践力と創造性に富み、健康で品格のある工業技術者」となり、晴れて本校を卒業したあかつきには、人口が増加する社会での成功体験が忘れられず、社会変革に二の足を踏む私たち世代にとって代わり、社会の仕組みを大変革するリーダーとして各方面で活躍していただきたい、ただただ、そう願うのであります。
結びに、ある言葉を贈りたいと思います。
トヨタ自動車を代表とする「ものづくり日本」の製造現場では日々「改善活動」が行われており、そこでは、世界の発明王トーマス・エジソンの名言 There is always a better way 「常により良いやり方がある」の精神を引継いでいます。
君たちの高校生活が、楽しみながら、微笑みながら、競い合いながら、悩みながら、苦しみながらも、There is always a better way を実践し、素晴らしい3年間となることを祈念するとともに、保護者の皆様にはPTA活動を通じて、彼女・彼らの夢の実現を、ぜひサポートしていただきますようお願い申し上げ、3年間のPTA活動を締めくくる、会長としての挨拶とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。
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