2026/5/11
※この件については、僕は医療の素人なので、鵜呑みにしないで、気になる方は確認をおすすめします。
「赤ちゃんの頭の形を治すヘルメットに、市の補助を」というご意見をいただきました。
結論から申し上げると、僕は現時点では慎重な立場です。
まず大前提として、赤ちゃんの頭の形のゆがみの多くは、病気ではありません。赤ちゃんの頭は非常に柔らかいため、一時的に平らになったり、ゆがんだりすることがありますが、多くは成長とともに自然に改善していきます。
実際に、赤ちゃんの頭の形のゆがみは、軽いものほど自然に改善しやすく、2歳までに多くの例が改善したという報告もあります。
※一方で、重度のゆがみについては、自然経過のみでは66%が重度のままだったという報告もあります。ただし、これは重度例のみを対象とした短期間の観察研究です。
さらに重要なのは、「ヘルメットを使えば劇的に改善する」とまでは言い切れない点です。
ヘルメットを使用した子どもと、使用せず自然経過をみた子どもを比較した研究では、最終的な改善に大きな差がみられなかったという結果もあります。つまり、ヘルメットによる効果なのか、成長による自然改善なのかを区別することが難しい場合がある、ということです。
もちろん、僕はヘルメット治療そのものを否定するつもりはありません。
重度で改善が乏しい場合など、一部の子どもにとっては選択肢になり得ると考えています。ただ、それはあくまで「限られたケース」です。
多くの子どもが自然に改善する可能性がある中で、自治体が一律に税金で補助を行うことについては、僕は慎重に考えるべきだと思っています。
また、ヘルメット治療は決して簡単なものではありません。
・長時間の装着が必要
・皮膚トラブルが起こることがある
・数か月にわたり継続する負担がある
など、赤ちゃん本人にも保護者にも一定の負担があります。
そのため、「高額だから補助するべき」という議論だけではなく、「本当に医学的な必要性が高いのか」を、まず冷静に考える必要があると思います。
一方で、次のような場合には、首の筋肉の問題である「斜頸」などが隠れている可能性もあるため、一度、小児科などへ相談した方が安心です。
・ゆがみがかなり強い
・生後6か月を過ぎても改善しない
・いつも同じ方向ばかり向いている
・首が動かしにくそう
・耳や顔の左右差が強い
僕はむしろ、
・向き癖への早期アドバイス
・うつ伏せ遊びの指導
・首の動きの確認
・必要時の理学療法への相談
など、「悪化を防ぐ支援」や「早期支援」の方が、行政として優先度が高いと考えています。
赤ちゃんの頭の形の問題は、保護者がとても不安になりやすいテーマです。
実際、うちの娘も、出産時の吸引の影響で頭の形が大きくゆがんでいましたので、その不安はよく分かります。
だからこそ、感情論だけではなく、医学的根拠と限られた財源の使い方の両方を踏まえながら、冷静に考えていくことが大切だと思っています。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>ひろた 幸治 (ヒロタ コウジ)>赤ちゃんの頭の形を治すヘルメット