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7/23(木)大洲市議会議員政治倫理条例制定に向けた協議(第2回)

2026/7/24

7月23日(木)、大洲市議会議会運営委員会が開催され、議員政治倫理条例制定に向けた第2回目の協議が行われました。

今回は条例に盛り込むべき項目や条文構成について、全国の条例を比較しながら一つずつ確認する制度設計の協議となりました。

私は委員外議員として出席し、傍聴しましたので、その概要をご報告します。

 

自由クラブでは事前に条例素案を作成

今回の委員会に臨むにあたり、自由クラブでは会派内で複数回にわたり協議を重ねました。

今回制定する条例は一時的な対応ではなく、今後長期間にわたり議会運営の基準となる重要な条例です。

そのため全国の政治倫理条例や政治倫理規程を調査し、それぞれの長所や課題を比較検討したうえで大洲市議会として望ましい条例の姿を議論しました。

その結果、前文を含め14条からなる独自の条例素案(たたき台)を作成し、その内容を踏まえて今回の委員会に臨みました。

自由クラブとしては、理念だけを掲げる条例ではなく、「どのような行為が政治倫理上問題となるのか」をできる限り具体的に示す実効性のある条例を目指しています。

 

条例全体の骨格を整理

今回の委員会では、

条例で定める事項
政治倫理基準
審査請求
政治倫理審査会
審査手続
審査結果の公表
議会として講ずる措置
施行規則へ委ねる事項

などについて、順番に協議が進められました。

 

政治倫理基準は「行為」を明確に

自由クラブ素案では第3条に政治倫理基準を定めています。

特徴は「品位を保持する」「疑惑を招かない」といった抽象的な理念だけではなく、

行政処分への不当な働きかけ
補助金や許認可への介入
市職員への威圧や不当要求
契約への介入
人事への介入
違法な利益供与
ハラスメント

など、政治倫理上問題となる行為を具体的に列挙している点です。

今回の事件では市職員に対する働きかけが問題となりました。

だからこそ「してはいけない行為」をできるだけ明確に条例へ位置付けることが重要であると考えています。

 

補助金交付団体との関係

補助金等を受けている団体と議員との関係についても協議が行われました。

自由クラブ素案では、補助金等を受けている団体の役員への就任そのものを禁止する考え方は採っていません。

地域では自治会や各種団体で役員の担い手不足が続いており、一律に役職を制限すれば地域活動へ大きな影響を及ぼすことも考えられます。

一方で、議員という立場を利用し補助金等を受ける団体の利益を図るために影響力を行使することは市民の信頼を損ないます。

そこで自由クラブでは、「役職」を規制するのではなく「その地位や影響力の不正利用」を禁止する規定を提案しています。

役職そのものではなく、不正な行為を規制することが政治倫理条例の本来の目的であるという考え方です。

 

市民請求制度と政治倫理審査会

委員会では、市民請求制度や議員請求制度についても協議が行われました。

自由クラブ素案では、

市民請求は有権者100分の1以上の署名
議員請求は議員定数の6分の1以上

とし、形式要件を満たしたものは政治倫理審査会へ付託する仕組みを提案しています。

一方で明らかに制度を濫用する請求については、議会運営委員会に諮った上で却下できる規定も設けています。

市民が利用しやすい制度としながらも制度の悪用を防ぐことも重要であるとの考えからです。

また審査会については、外部有識者や市民代表を過半数とすることで、中立性と客観性を確保する案としています。

 

今後の協議へ

今回の協議では条例全体の骨格について一定の整理が進みました。

今後は政治倫理基準や審査手続など条文ごとの具体的な内容についてさらに議論が深まる予定です。

次回は8月4日の議会運営委員会終了後に開催される予定となっています。

 

私の考え

政治倫理条例は今回の事件だけを受けて急いで作るものではありません。

新市発足から21年間の議会運営を踏まえ、これから先も市民の信頼を支える制度として育てていくことが重要です。

自由クラブでは、そのような考えから事前に条例素案を作成し会派内で十分な議論を重ねたうえで委員会へ臨みました。

条例は理念だけを掲げても十分ではありません。どのような行為が政治倫理に反するのかを明確に示し、市民から見ても分かりやすく公平で実効性のある制度とすることが大切です。

また自由クラブ素案では市民の責務も規定しました。これは議員だけが倫理を守ればよいという考え方ではなく、議員に対してその立場や影響力を不正に利用させるような働きかけを行わないことも重要だと考えたためです。

かつては、要望のお礼として金品を渡すことや、病院で手術を受ける際に医師へ現金を渡すことが慣習のように行われていた時代もありました。しかし、時代の変化とともに、そのような行為は適切ではないという社会的な認識が定着してきました。議員と市民との関係についても同様に、お互いが節度を持ち公正な関係を築いていくためには、市民の責務を条例に位置付けることにも意義があると私は考えています。

さらに自由クラブ素案では、条例を制定して終わりではなく、施行後4年を目途に制度を検証し、必要に応じて見直しを行う規定を盛り込みました。条例を「不磨の大典」のように一度決めたら変えないものと考えるのではなく、運用状況や社会情勢、市民の意見を踏まえながら、おおむね4年程度を一つの目安として柔軟に見直し、より実効性の高い制度へ育てていくことが大切だと考えています。

政治倫理条例は、議員を縛るためだけのものではなく、市民から信頼される議会を将来にわたって築いていくための土台となる制度です。

今後も会派として条例案の検討を続けるとともに、市民の皆さんの信頼に応えられる政治倫理条例となるよう、責任を持って議論に取り組んでまいります。

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著者

中野 ひろし

中野 ひろし

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肩書 大洲市議会議員 現職です
党派・会派 無所属
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