おの 潤三 ブログ
【常任委員会視察②】 一昨日の視察は、「陸上養殖」について。
2026/1/24
一昨日の視察は、「陸上養殖」について。福岡県豊前市の「フィッシュファームみらい」に伺いました。近年、海面ではなく陸上で行う養殖が急拡大しています。昨年の日経の報道だと、国内の市場規模は、2024年293億円、2025年455億円(見込み)、2030年1700億円と倍々ゲームで拡大しています。しかも北海道から沖縄まで740ヵ所とかなり広範に行われ、魚種も多岐にわたります。
海の中にいる魚を獲ってくるのに比べ、電気代やエサ代など当然さまざまなコストがかかってきますが、これだけ広がっているというのは収益性があるということでしょう。
伺った「みらい」は主に九州電力さんと漁網会社のニチモウさんによる合同会社。魚種はトラウトサーモン。サーモンも品質や価格帯は幅がありますが、スーパーや回転寿司に卸す比較的高品質・高価格のゾーンを狙っているということ。
2019年に事業を立ち上げ、初出荷が2023年。ここに至るまでには、酸素供給のミスで数千匹が全滅するなど苦難もあったようです。まだ採算ベースには乗っていないそうですが、一から始めて5~6年で市場に出荷できるようになったのは上出来ではないでしょうか。今後の展開にも自信を持たれていました。
初期投資は10億円。ビジネスモデルとしては、初出荷まで5年、採算ベースに乗せるまでさらに5年ということでした。サーモンの種苗(卵)は米国などからの輸入。エサは魚粉など。完成形としては種苗も自社供給で、エサはサカナ以外のものにすることかなと思います。
漁業は温暖化など環境の変化と、乱獲という人為的問題で資源が減少しています。農業と違って、作ればいくらでも生産できるものではないのが漁業でしたが、養殖技術が完成すれば品質を一定に保ち、生産量もコントロールできます。
切り身を食べさせてもらいましたが、美味。陸上養殖産業は水産業であると同時にプラント産業ですね。これをいわき市の産業にするには、プレイヤーがいるかどうかです。チャレンジする事業者がいて欲しいものです。