2020/6/26
【どいつもこいつも税金だぜ! 「日本のこころ」の事例から】
広島でマヌケな国会議員夫婦が、税金が原資である政党交付金で買収をした容疑で逮捕されました。元法務大臣、そして現職の国会議員夫婦の逮捕という憲政史上稀にみる不祥事は国民、納税者の顰蹙をかっています。
ところが、政界ではもっと多額の税金が食い物にされている事例が多数あります。今日は、かって私が所属していた「次世代の党」改め「日本のこころを大切にする党」、さらに改め「日本のこころ」の政党交付金がどのように消えていったのか公開されている収支報告書を追ってみました。
政党であった「日本のこころ」から、中山恭子参議院議員の政党支部(参議院第二支部)に政党交付金から、平成29年は2億1千7百万円が振り込まれました。特筆すべきは、彼女が離党する3ケ月前から離党までの間に1億1千300万円もの金額が振り込まれたことです。
当時、日本のこころには彼女と中野正志参議院議員の二人の議員しか残っていませんでしたから「残金の分けまえだったのでしょう。」
そして、彼女が「日本のこころ」を離党し政党支部を解散する9月26日に「経綸の会」という政治団体(代表中山恭子)に1億7千万円が、また別の政治団体「国想い夢紡ぐ会」(代表中山恭子)に対し政党支部の残余の現金すべてである42,317,344円が振り込まれたのです。
本来、政党に支給された政党交付金は残余を国庫に返納する義務があります。が、解散前に寄付することは「いかにも」ですが、法律には違反しません。
では、このお金はどう流れたか?
総務省のHPで閲覧した経綸の会の収支報告書から追いました。
平成29年の支出の大きなものは
夫である中山成彬氏の政治団体へ2000万円寄付、
衆議院候補者2名に(いずれも落選)1000万づつ。
秘書に対して「賃料」として30万円が支出されています。
次の年、平成30年は同じ秘書に「賃料」50万円、さらにこの秘書の政治団体に11,145、880円を「寄付金」として支払っています。
また、一般社団法人祭研究会(代表中山恭子、事務所所在地は政治団体と同じ)に寄付金として毎月150万円を9ケ月、1350万円支払いました。それでも平成31年末には7700万円も残金が残っています。
では、もう一人「日本のこころ」に残っていた中野正志氏はどうでしょうか。
解散する年に日本のこころから、中野正志氏個人に1250万円が政策活動費として支払われています。さらに、彼が支部長を務める政党支部には2500万円が、また、彼の女性秘書が管理している政治団体「新日本のこころ」に5000万円が「日本のこころ」解散寸前に送金されています。金額も国民の常識を超えるものですし、なんともいえない閉じ方です。
ちなみに、私が「日本のこころ」の支部長を中野正志氏からクビになった際には、月額30万円の政党交付金の残金2000円余りを返金させられました。
嗚呼、保守最後の砦、良識ある唯一の政党「たちあがれ日本」の流れを継承したかと思われた「日本のこころ」。まことに残念な最期です。
そこへ支払われた税金が原資の政党交付金は、こうしていくつかの団体を迂回してマネーロンダリングをされていくのでしょうか?
【なお、この資金の流れは極めて如何わしいですが、違法行為ではありません。】
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