2026/6/25
🌸 子どもたちが本当に求めていたこと
〜小学校教員時代の気づき〜
小学校勤務2年目の一学期の終わり。ようやく学級の雰囲気が上向いていく経験をしました。
そのとき私が深く気づいたことがあります。子どもたちが本当に求めていたのは、「勉強をわかりやすく教えてもらうこと」以前に、「自分の存在を認めてもらうこと」だったのではないか、ということです。
もちろん私も、挨拶をしたり、頑張りを認めたりしていたつもりでした。でも、全然足りていませんでした。
転機になったのは、当時の校長先生からの問いでした。
「もし転校生が来たら、その子に教えられますか?」
私はその問いを、「学校生活のすべての手順を、転校生に教えられるだろうか?」と受け取り、子どもたちの登校から下校までの動きを一つひとつ書き出してみました。
靴のしまい方、教室への入り方、提出物の出し方、机の中の整理、鉛筆の本数……。
すると、子どもたちがきちんとできていることが、次々と目に飛び込んでくるようになったのです。
私は、その見えたことを、名前を添えてそのまま伝えました。
「◯◯さん、鉛筆、ちゃんと削ってきたんだね」
「◯◯さん、ランドセル、きれいにしまっているね」
「◯◯さん、提出物、自分から出せたね」
直接「あなたの存在を認めているよ」と言ったわけではありません。でも、行動を見つけ、名前を呼び、言葉にして伝えることで、「あなたを見ているよ」「あなたを大切に思っているよ」というメッセージを届けようとしていたのだと思います。
当たり前だと思っていた一つひとつの行動が、実はどれほどありがたく、尊いことだったのか。それに気づき、言葉にして伝え続けることで、学級の雰囲気は少しずつ変わっていきました。
これは、子どもだけの話ではないのだと思います。家族、友人、職場の仲間、地域で出会う人たち。誰もがきっと、心のどこかで「自分の存在を認めてもらいたい」と願っているのではないでしょうか。
人を支えたり、助けたりするために、特別なことや大きなことをする必要はないのかもしれません。
目の前の人に、笑顔で挨拶をすること。小さな頑張りに気づき、言葉にして伝えること。その人の存在を、そっと認めること。
それだけで、誰かの心がふっと軽くなる瞬間があるのだと思います。
もしこの投稿が、誰かがそばにいる人へ、少しだけ優しいまなざしを向けるきっかけになったなら、これ以上の喜びはありません。

この記事をシェアする
オノ コウタロウ/56歳/男
ホーム>政党・政治家>小野 孝太郎 (オノ コウタロウ)>🌸子どもたちが本当に求めていたこと 〜小学校教員時代の気づき〜