2026/4/9
カスミが撤退する。
この問題で一番打撃を受けるのは——車を持たない高齢者です。
「近くのスーパーがなくなれば、どうやって買い物に行けばいいのか」——この切実な問いに、加須市はまだ十分な答えを出せていません。
今日は、加須市の公共交通問題に正直に向き合います。
加須市の公共交通の現実
加須市は、車がなければ生活できない街です。
東武伊勢崎線が通っているエリアはまだいい。でも北川辺・大利根——旧町地域に行くほど、公共交通は手薄になります。
バスの本数は少ない。タクシーは高い。自転車では遠すぎる——。
免許を返納した高齢者、車を持てない若者、子育て中で運転が大変なお母さん——こういう人たちが、移動の自由を失っています。
これは「不便」の問題ではありません。生活の問題、健康の問題、命の問題です。
特に深刻な北川辺地域
加須市の中でも、特に公共交通の問題が深刻なのが北川辺地域です。
高齢化率が高く、車を持てない高齢者が多い。でも公共交通は極めて手薄——。
そして北川辺地域が抱えるもう一つの現実があります。
隣は茨城県古河市です。
古河市は北川辺地域の住民にとって、実は生活圏の一部です。買い物、医療、日常の移動——古河市に行く機会が少なくない。
でも今、北川辺と古河市を結ぶ公共交通が十分にありません。
提案① 北川辺〜古河市間のバス路線新設
北川辺地域と古河市を結ぶバス路線の新設です。
古河市との連携バスが実現すれば——北川辺の高齢者が古河市の病院に行ける。古河市のスーパーで買い物できる。カスミが撤退しても、生活の選択肢が広がります。
県をまたぐバス路線の新設は、簡単ではありません。でも——北川辺地域の住民の生活を守るために、埼玉県と茨城県、加須市と古河市が連携して取り組むべき課題です。
議会でこの問題を取り上げ、両自治体への働きかけを始めます。
提案② デマンド交通の充実
デマンド交通——事前予約制の乗り合いタクシーです。
決まったルートを走る路線バスと違い、デマンド交通は利用者の自宅付近まで来てくれる。病院、スーパー、市役所——目的地まで連れて行ってくれる。
全国各地の地方都市で導入が進んでいるこの仕組みを、加須市でも本格的に充実させることを提案します。
特に北川辺・大利根・騎西——公共交通が手薄な旧町地域から優先的に導入する。カスミ撤退後の買い物支援としても、即効性があります。
提案③ コープデリなどの宅配サービスの普及支援
コープデリは、紙のカタログで注文して自宅に届けてくれる宅配サービスです。スマートフォンが使えない高齢者でも使える——これは大きな強みです。
でも「こういうサービスがあることを知らない」という高齢者が、加須市内にまだ多くいます。
市として——民生委員や自治会と連携して、コープデリなどの宅配サービスを知らない高齢者への周知活動を強化する。利用料の一部補助を検討する——。
「サービスはある、でも知らない」という問題を解決することが、行政の役割です。カスミが撤退しても、自宅にいながら必要なものが手に入る環境を、市として整備します。
提案④ 自動運転の導入を見据えた準備
少し先の話ですが——自動運転技術が普及すれば、地方都市の公共交通は根本から変わります。
自動運転のシェアカーが普及すれば、免許を持たない高齢者でも自由に移動できる。ドライバー不足の問題も解決できる——。
2035年頃には実用化が進むと言われている自動運転技術を、加須市でいち早く導入するための準備を、今から議会で議論したいと思っています。
特に北川辺・大利根・騎西など、公共交通が手薄なエリアへの優先導入——将来に向けた準備を、今から始めます。
公共交通は「福祉」である
公共交通の問題は、単なる「移動の便利さ」の問題ではありません。
車を持てない人が、病院に行ける。スーパーで買い物できる。友達に会いに行ける——これは人間としての当たり前の権利です。
「車がないと生活できない街」は、高齢者にとって「生きにくい街」です。加須市が「誰もが安心して暮らせる街」になるために——公共交通の充実は最優先課題の一つです。
おわりに
加須市の公共交通問題——特に北川辺地域の深刻な現実を、正直に向き合いました。
北川辺〜古河市間のバス路線新設、デマンド交通の充実、コープデリなどの宅配サービス普及支援、自動運転の導入準備——一つ一つは小さな一歩でも、積み重ねれば「車がなくても暮らせる加須市」に近づきます。
カスミが撤退しても、北川辺の高齢者が安心して買い物できる街に。免許を返納しても、自由に移動できる街に——。
「車がなくても暮らせる加須市」を、市議会の場から実現します。
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オオサワ アツシ/46歳/男
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