2026/4/9
少し過激なことを言います。
「加須市」という名前——実は損をしているんじゃないかと、ずっと思っていました。
「かすし」問題
まず、県外の人に「加須市」と書いて見せてください。
「かすし?」——高確率でそう読まれます。
「かぞし」と正しく読んでもらえることの方が、むしろ少ない。「加須」という漢字の組み合わせが、直感的に「かぞ」とは読みにくい——これは否定できない現実です。
地名は「覚えてもらえること」が大前提。読み方がわからない地名は、覚えてもらえない。覚えてもらえなければ、選ばれない——。
「熊谷ナンバー」問題
さらに深刻なのが、車のナンバープレートです。
加須市は埼玉県東部に位置しているにもかかわらず、車のナンバーは「熊谷」。
久喜市は「春日部ナンバー」。白岡市は「大宮ナンバー」——。
実際に久喜や白岡の人間から「加須は熊谷ナンバーだからなぁ」と小バカにされることがある。これは笑えない話です。
熊谷は埼玉県北部の都市——加須市は東部なのに、なぜ熊谷ナンバーなのか。地理的な違和感が、加須市のイメージを知らず知らずのうちに下げているかもしれません。
マイホームを買うとき、正直に考えてみる
マイホームを買おうとしている家族が、候補地を比べています。
加須市+熊谷ナンバー
vs
久喜市+春日部ナンバー
白岡市+大宮ナンバー
——どちらを選びますか。
住環境、価格、アクセスが同じ条件なら——「熊谷ナンバー」という響きが、判断に影響を与えないとは言い切れません。
「大宮ナンバー」「春日部ナンバー」の方が、首都圏らしいイメージがある。「熊谷ナンバー」は、どこか「北埼玉の田舎」というイメージに繋がってしまう——これは感情的な話ですが、現実として無視できません。
加須市内には、いい地名がたくさんある
「加須」という名前が全てを代表しているのも、少し惜しい気がします。
花崎——美しい地名です。「花が崎に咲く」という情景が浮かびます。
不動岡——歴史ある地名です。關東三大不動の總願寺がある、由緒正しき地名です。
騎西——騎西城址を持つ、歴史的な地名です。
これだけ個性的で美しい地名が市内にあるのに——対外的には「加須市」の一言で括られてしまう。
「東埼玉市」という可能性
思い切った提案をします。
「東埼玉市」への改名——これをあえて議論してもいいのではないかと思っています。
そもそも消防は「東部消防組合」。地理的にも埼玉東部に位置している。「東埼玉」という言葉は、この地域を表す言葉として既に使われています。
「東埼玉市」になれば——。
読み方が一目でわかる。「ひがしさいたまし」——誰でも読める。
エリアイメージが明確になる。「東京の東側、埼玉の東部」——首都圏へのアクセスが良いイメージが一気に生まれます。
そして「東埼玉ナンバー」が実現すれば——「熊谷ナンバー」という違和感から解放されます。
市名変更の現実
もちろん、市名変更は簡単ではありません。
住所変更の手続き、企業の登記変更、各種書類の変更——莫大なコストと時間がかかります。
でも——長期的に見たとき、「加須市+熊谷ナンバー」のイメージのまま新住民を呼び込もうとすることのコストと、どちらが大きいでしょうか。
ルネ加須・レーベンプラッツ加須はなさき公園——新しい住民が来ようとしている今。「市」というブランドを強化することが、移住促進に直結します。
市名変更は大きな議論が必要です。でも——「このままでいいのか」という問いを、議会で立てることはできます。
おわりに
「加須市という名前、実は損をしているんじゃないか」——この問いを、タブー視せずに議論すべき時が来ていると思っています。
「かすし」と読まれる。秩父地方の山奥と同じ「熊谷ナンバー」と小バカにされる。マイホーム選びで不利になる——これらは全部、加須市民が感じてきた「小さな不満」です。
小さな不満が積み重なれば、大きな課題になります。
「東埼玉市+東埼玉ナンバー」——大鉈を振るうくらいの議論を、加須市でしてもいいんじゃないでしょうか。
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オオサワ アツシ/46歳/男
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