2026/4/8
2010年3月——加須市・騎西町・北川辺町・大利根町が合併して、新しい「加須市」が誕生しました。
あれから15年が経ちました。
「合併すれば街が発展する」「行政サービスが充実する」「地域が活性化する」——そんな期待を持って合併を迎えた市民も多かったはずです。
15年後の現実は——どうだったのか。正直に向き合います。
合併の「光」と「影」
まず、合併の良かった部分を正直に言います。
行政の効率化は進みました。1市3町がバラバラに運営していた行政サービスが統合され、コストが削減されました。加須市という名前で、人口約11万人の中規模都市として埼玉県内での存在感も生まれました。
でも——影の部分も、正直に見なければなりません。
北川辺地域の現実
北川辺——利根川と渡良瀬川に挟まれた、豊かな農業地帯。
合併前は北川辺町として、独自のコミュニティと行政を持っていました。合併後、「加須市北川辺」となって15年——。
人口減少が深刻です。高齢化率は加須市内でも特に高い地域の一つです。商業施設は少なく、車がなければ生活できない。若者は出ていき、戻ってこない——。
合併によって行政サービスは統合されましたが、北川辺地域の「地域としての存在感」は薄れたという声も聞きます。
「北川辺のことを、加須市の中心部の人たちはわかっていない」——そんな声を、地域を歩いていると聞きます。
騎西地域の現実
騎西——騎西城址を中心とした、歴史ある地域。
騎西町時代の中心市街地は、今も静かに残っています。でも商業施設の撤退、人口減少、高齢化——合併前から続く課題が、15年経っても解決していません。
騎西高校の閉校は、地域に大きな喪失感をもたらしました。学校がなくなることは、単なる教育施設の消滅ではありません。地域コミュニティの核が失われることです。
「騎西は合併して得をしたのか」——この問いに、胸を張って「Yes」と言える市民は、どれだけいるでしょうか。
大利根地域の現実
大利根——広大な農地と自然が広がる、埼玉県最北東部の地域。
大利根町時代から、過疎化・高齢化という課題を抱えていました。合併によって行政のサポートは続いていますが、人口減少は止まっていません。
「加須市の中でも、大利根はさらに忘れられている」——そんな声を聞きます。加須駅から遠い大利根地域は、「加須市民」でありながら、加須市の恩恵を受けにくい現実があります。
合併から15年、本当に「一つの街」になれたのか
1市3町が合併して「加須市」になった。でも——本当に「一つの街」になれたのか。
加須駅周辺と北川辺・騎西・大利根——同じ「加須市民」でありながら、生活環境の差は大きい。行政サービスは統合されても、地域ごとの「心の距離」はまだある。
「合併前の町名に愛着がある」「旧町のコミュニティが好きだった」——そんな声は、15年経った今も聞こえてきます。
合併は、地図の上では「一つの街」を作りました。でも市民の心の中では——まだ「一つの街」になりきれていないのかもしれません。
私が議員としてやるべきこと
この現実を踏まえて、私が議員として取り組みたいことがあります。
①旧町地域の声を、議会に届ける
北川辺・騎西・大利根——加須駅から離れた旧町地域の声が、市議会に届いているか。「加須市の中心部」だけでなく、旧町地域の現実を議会で正面から取り上げます。
②地域ごとの特性を活かした政策を提案する
北川辺の豊かな農業環境、騎西の歴史的な魅力、大利根の広大な自然——一律の政策ではなく、地域ごとの特性を活かした政策を提案します。
③「加須市民」としての一体感を育てる
北川辺・騎西・大利根の市民が「加須市民であることを誇りに思える」——そんな加須市を作ることが、合併から15年経った今、改めて必要なことだと思っています。
駅ビル再開発、アニメ聖地化、北川辺米のブランド化——これらは全部、加須市全体が一体となって取り組む「共通の夢」になれます。
合併15年目の問いかけ
加須市民の皆さんに、問いかけたいことがあります。
合併から15年——あなたの地域は、良くなりましたか。「加須市民」としての誇りを、持てていますか。
この問いへの答えが、これからの加須市の方向性を決めます。
「加須市になって良かった」と心から思える街に——北川辺・騎西・大利根、そして加須の中心部、全ての地域の市民が誇れる加須市に——市議会の場から動きます。
おわりに
北川辺・騎西・大利根、合併から15年の現実——光もあれば、影もある。正直に向き合いました。
合併は終わりではなく、始まりでした。「一つの街」になるための15年間の助走期間——そう捉えれば、これからが本番です。
加須駅前の再開発が実現し、アニメ聖地化が進み、北川辺米が全国に届く——その恩恵が、北川辺・騎西・大利根の市民にも届く街を作りたい。
合併から15年、加須市はまだ「完成」していない。だからこそ、可能性がある。
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オオサワ アツシ/46歳/男
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