2026/4/29
「最近はどの自治体もPRに力を入れている」
そう言われるようになって久しい。
観光PR動画、移住促進サイト、SNS発信、パンフレット、イベント出展……
全国の自治体が、限られた予算と人員の中で必死に情報発信を行っている。
しかし、冷静に問い直してみたい。
PRが“本当に”うまくいっている自治体は、どれくらいあるのだろうか。
結論から言えば、
実際に成果を出している自治体は、ごく少数派だと感じる。
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「PRをしている自治体」と「PRが成功している自治体」は別物
まず整理しておきたいのは、
PRをしている
PRが成功している
この2つは、まったく別だということだ。
多くの自治体は確かにPRをしている。
だがそれが、
人口増につながったのか
関係人口が増えたのか
移住・定住につながったのか
産業や雇用に波及したのか
ここまで説明できる自治体は驚くほど少ない。
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なぜ自治体PRは空回りしやすいのか
① 目的が曖昧なまま走り出している
自治体PRでよく見られるのが、
観光も
移住も
子育ても
産業も
全部まとめてPRしようとする構図だ。
結果として、
誰に向けた発信なのか分からない
メッセージが薄まる
成果指標(KPI)が設定できない
PRは「何を言わないか」を決めなければ成立しないが、
そこを決め切れない自治体がほとんどだ。
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② 「情報発信=PR」だと思い込んでいる
HP更新、SNS投稿、動画制作。
これらをやっているだけで「PRしている」と認識してしまう。
だが本来のPRとは、
> 人の行動を変えること
である。
見ただけで終わるPRは、
発信していないのと本質的には変わらない。
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③ 無難さが最優先される構造
苦情が来ないか
議会で問題にならないか
前例から外れていないか
こうした配慮の積み重ねが、
**“誰の記憶にも残らないPR”**を生み出す。
結果として、
失敗はしない
でも成功もしない
という状態に陥る。
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それでも成功している「少数派」の自治体に共通すること
① ターゲットを極端に絞っている
成功している自治体は、
全員に好かれようとしない
合わない人がいることを前提にしている
だからこそ、
刺さる層には強烈に刺さる。
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② PRと実態が一致している
PRで語っている内容が、
実際の施策
現場の運用
住民の体験
と一致している。
「言っていること」と「やっていること」が同じだから、信頼が生まれる。
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③ PRを“魔法の道具”だと思っていない
成功している自治体ほど、
PRは補助輪
主役は政策と現場
という認識を持っている。
PRだけで何かが変わるとは、本気で思っていない。
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実は多い「失敗していないだけ」の自治体PR
多くの自治体PRは、
炎上していない
批判されていない
無難に終わっている
だけで、
成果が出ているわけではない。
これは成功ではなく、
「何も起きていない」だけだ。
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結論:PRがうまくいっている自治体は、やはり少数派
PRをしている自治体は多い
PRが成功している自治体は少ない
この現実は、直視する必要がある。
そして本当に問うべきは、
> 「PRをどうするか」ではなく
「PRせずとも語られてしまう実態を作れているか」
という点だ。
PRは目的ではない。
結果を外に伝えるための手段にすぎない。
この順番を取り違えない自治体だけが、
「少数派の成功例」になっていくのだと思う。
福井市議会に挑戦する決意をしました。
大谷たかまさです。
命を守ってきた。
次は暮らしを守る。
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