2026/1/22
【2026年完全版】町田駅周辺50年ぶり大規模再開発|「多摩のシブヤ」復活への全貌を徹底解説
目次


東京都町田市の町田駅周辺が、約50年ぶりとなる大規模な再開発に動き出しました。2024年6月に町田市が策定した「町田駅周辺開発推進計画」により、かつて「多摩のシブヤ」「西の渋谷」と呼ばれ、若者や買い物客で賑わった町田が、新たな姿へと生まれ変わろうとしています。
町田駅周辺の前回の大規模再開発は1970年代~80年代。当時建設された商業施設やインフラは半世紀を経て、以下のような課題に直面しています。
町田が直面する5つの課題
2025年度には関連予算として約2億7千万円が計上され、本格的な再開発準備が始まっています。
町田の繁栄を理解するには、その歴史を知ることが不可欠です。
町田が商業都市として発展したきっかけは、**江戸末期から明治にかけての「絹の道」**です。
「絹の道」とは?
開国後、日本の主要輸出品だった生糸を運ぶこの道は、単なる物流ルートではなく、西洋の思想や文化を運ぶ道でもありました。イタリア人写真家フェリーチェ・ベアトが撮影した幕末の町田の写真は、現存する町田最古の記録とされています。
興味深い歴史的事実
1908年(明治41年):横浜鉄道(現・JR横浜線)が開通し「原町田駅」誕生
1927年(昭和2年):小田急線が開通し「新原町田駅」開設
多くの人が疑問に思う「なぜ町田駅は小田急とJRが離れているのか?」という謎には、興味深い歴史があります。
1980年(昭和55年):JR駅が小田急寄りに移転し、乗り換えの利便性が向上
Odapedia「小田急とJR東日本の町田駅が離れている理由とは」
町田が「西の渋谷」と呼ばれた黄金時代が到来します。
主要商業施設の開業年表
| 年 | 施設名 | 備考 |
|---|---|---|
| 1980年 | 東急まちだ百貨店 | 後の町田東急ツインズ |
| 1983年 | 東急ハンズ町田店 | 町田駅前に進出 |
| 1999年 | ルミネ町田 | 小田急線駅直結 |
| 2002年 | 109 MACHIDA | 渋谷に次ぐ2号店 |
| 2006年 | 町田モディ | マルイの新業態1号店 |
かつて町田には10を超える映画館が存在し、街の賑わいを生んでいました。八王子や横浜から買い物客が集まり、「多摩の商都」として君臨していたのです。
しかし2000年代以降、町田は徐々に輝きを失っていきます。
町田を脅かす周辺都市の発展
| 都市 | 主要開発 | 開業年 | 集客への影響 |
|---|---|---|---|
| 海老名 | ららぽーと海老名 | 2015年 | 年間2,000万人の集客 |
| ビナウォーク | 1999年 | 大型商業施設の充実 | |
| 立川 | グリーンスプリングス | 2020年 | 新たな文化拠点 |
| シネマシティ | - | 映画ファンの聖地 | |
| 橋本 | アリオ橋本 | 2010年 | イオン・アリオの2大ショッピングモール |
衝撃的なデータ
町田駅の乗降客数は多いのに、なぜ街に人がいないのか?
| 駅名 | 1日の乗降者数 | 街に出る人の割合 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 町田駅 | 約51.8万人 | 13.4% | 乗り換えのみが大半 |
| 立川駅 | 約33.7万人 | 22.8% | シネマコンプレックスあり |
| 新百合ヶ丘駅 | - | 30.2% | イオンシネマあり |
| 橋本駅 | - | 13.8% | - |
なぜこんなに低いのか?
小田急線では新宿、代々木上原に次いで3番目の利用者数を誇る町田駅。JR横浜線では最多の利用者数。それでも街に出る人が少ないという矛盾が、再開発の必要性を物語っています。
「若者の街」というイメージに反して、20代の転出超過が極めて顕著です。
町田市の年齢別転入転出の傾向
解釈
町田から映画館が消えた歴史
| 時代 | 映画館の状況 |
|---|---|
| 戦後~1990年代 | 10館以上の映画館が存在 |
| 2000年代前半 | 単館系映画館が閉館 |
| 2006年 | 最後の映画館が閉館 |
| 現在 | 映画館ゼロ |
町田駅前商店会長・佐藤雅男さんの証言
「祖父が1949年にオープンさせた映画館を引き継いだが、1940年代は『映画館は金儲けになる』と参入が相次いだと聞いた。でも、2000年代にもなると町田周辺にはうちだけに。いろいろな企画を実施したが経営し続けるのは困難だった」
映画を見るには、**相模大野(小田急線で1駅)や新百合ヶ丘(小田急線で20分)**まで行く必要があります。
シネコン誘致の経済効果
タウンニュース「賑わい創出にシネマ? 町田駅周辺 機運高まり」
町田109の衰退と閉館
かつての「西の渋谷」の象徴だった109の閉館は、町田衰退の象徴的な出来事でした。
2024年6月に策定された「町田駅周辺開発推進計画」の核心部分を詳しく見ていきましょう。
3つの基本方針
目標:「買い物の街」から「エンターテインメントの街」へ
導入予定の施設
現在の問題点
改善策
主な計画内容
位置:町田駅東側、原町田大通り沿い
狙い
注目ポイント
現状:駅前の一等地にもかかわらず駐車場として放置
主な計画内容
経済効果の試算
事業者の出店意欲
町田市の調査によると、複数のシネコン事業者が町田への出店に強い関心を示しています。南町田にも「109シネマズ」がありますが、駅前立地の需要は依然として高いと判断されています。
位置:再開発エリアの中央、東西南北を結ぶ連結点
主な計画内容
狙い
現在の課題
現状:駐輪場として放置されている広大なエリア
主な計画内容
狙い
参考事例
町田駅周辺再開発の**最大のカタリスト(触媒)**となるのが、多摩都市モノレールの町田方面延伸計画です。
現在の運行区間
町田延伸計画
現状の課題
延伸後の効果
立川・八王子・多摩センターからの人の流れ
過去のモノレール沿線の地価上昇率を見ると、開業決定から完成までに平均20~30%上昇しています。
通常、鉄道延伸は「客の流出」を恐れて反対されることが多いですが、町田の商店会は積極的に支持しています。
理由
| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 2016年 | 交通政策審議会で「意義のあるプロジェクト」と位置づけ |
| 2022年 | 事業化に向けた調査開始 |
| 2024年3月 | 導入区間(旭町工区)の道路が開通 |
| 2030年頃 | 都市計画決定(目標) |
| 2040年代 | 開業目標 |
| 時期 | フェーズ | 主な動き |
|---|---|---|
| 2024年6月 | 計画策定 | 「町田駅周辺開発推進計画」策定 |
| 2025~2026年 | PR・周知期間 | 応援ロゴマーク決定、市民への周知活動 |
| 2026~2030年 | 詳細計画策定 | 各地区の事業計画、事業者選定 |
| 2030年頃 | 都市計画決定 | 正式な開発許可 |
| 2030年代半ば | モノレール開業 | 多摩都市モノレール町田駅開業 |
| 2030年代後半~ | 本格開発開始 | A地区から順次開発 |
| 2040年頃 | 完成目標 | 全4地区の開発完了 |
第1フェーズ(2030年代前半~半ば)
第2フェーズ(2030年代半ば~後半)
第3フェーズ(2030年代後半~2040年代)
2026年1月発表の動き
町田駅周辺の公示地価推移(直近3年)
| 年度 | 公示地価(坪単価) | 前年比 | 3年間の上昇額 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 172万1,946円 | +1.34% | - |
| 2024年 | 174万7,343円 | +3.13% | - |
| 2025年 | 183万5,419円 | +4.01% | +11万3,473円 |
特徴
2024年の統計
なぜ選ばれるのか?
短期的影響(2025~2030年)
中期的影響(2030年代半ば)
長期的影響(2030年代後半~2040年代)
投資タイミング
今すぐ(2026~2028年)
モノレール開業決定後(2030年前後)
おすすめエリア
物件タイプ
懸念材料
A. 概ね2040年頃の完成を目指しています。ただし、地区によって完成時期は異なり、交通機能を担うA地区が最も早く、D地区が最後になる見込みです。
A. B地区でシネマコンプレックスの誘致が計画されており、複数の事業者が出店意欲を示しています。年間50万~100万人の集客が見込まれ、実現可能性は高いと考えられます。
A. 2016年に交通政策審議会で「意義のあるプロジェクト」と位置づけられ、2024年3月には導入区間の道路が開通しました。2040年代の開業を目指して着実に進んでいます。
A. カリオン通りやマホ横町など、昭和レトロな雰囲気の飲み屋街が一部失われる可能性があります。ただし、全てが消えるわけではなく、歴史的価値のある部分は保存される見込みです。
A. ペデストリアンデッキの拡張により、現在より格段に便利になります。エレベーター・エスカレーターも増設され、バリアフリー化も進みます。
A. 以下の理由から、特に子育て世帯には非常に住みやすいと評価されています。
A. 東京都の治安ランキング(令和6年)では町田市は17位(低いほど治安が良い)。「西の歌舞伎町」という呼び名から治安を懸念する声もありますが、実際の犯罪発生率は東京都平均並みです。
A. 可能性は十分にあります。シネコン、劇場、エンタメ施設の誘致により、「買い物の街」から「エンターテインメントの街」への転換が図られます。モノレール延伸で立川・八王子からの人の流れが生まれれば、かつての賑わいを取り戻せるでしょう。
町田駅周辺の50年ぶりとなる大規模再開発は、単なるインフラ整備ではありません。「多摩のシブヤ」の復活を目指す、壮大な都市再生プロジェクトです。
🎬 エンターテインメントの街
🚝 交通の要衝
🌳 都市と自然の融合
🏢 働く・住む・楽しむが一体化
町田が「絹の道」の中継地として栄えた江戸末期から約150年。鉄道が開通し「西の渋谷」と呼ばれた黄金時代から約40年。そして今、町田は第3の飛躍を迎えようとしています。
完成まで15年以上という長期プロジェクトですが、「多摩のシブヤ」復活に向けた第一歩は、すでに踏み出されています。
この記事は2026年1月21日時点の情報を基に作成しています。最新情報は町田市公式サイトでご確認ください。
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参考資料
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