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山口 花 ブログ

私と政治と命。-今つらい人に読んでほしい私がつくりたい社会

2026/6/30

私は、「生きることは何より大切です」と、迷いなく言える人間ではありません。命は大切です。誰にも死んでほしくないと、誰も傷付かず真っ直ぐに生きていってほしいと思っています。誰かが死ねば悲しいし、大切な人の死に何年も心を囚われてしまう。それでも、「生きること」そのものが何よりも大切だと断言できない。

未来をつくるべき政治家がこんなことを書くのは、無責任だと思われるかもしれません。


私は昔から、「生きる」ということにどこか距離を感じながら生きてきました。

だから、「死にたいと思うなんて間違っている」とも、「生きていれば必ずいいことがある」とも、言えません。

現実は、そんなに単純ではないからです。
どうにも耐えられなくなった時、目の前に全てを取り消せる選択肢があれば、それを選んでしまう人たちの気持ちが、私には想像できます。


それでも私は政治家になりました。
矛盾しているように見えるかもしれません。

もし今日、生きることが少しだけ苦しい人がいるなら。

もし制度の隙間で、誰にも見つけてもらえない人がいるなら。

もし明日を迎える理由が見つからない人がいるなら。

その人が、自分を嫌いにならなくても済む社会をつくりたい。私はまだ「銀河の一票」の最終回を見れていませんが、綺麗事が綺麗事として、せめて政治だけは、その綺麗事を一つでも現実に変えるために、誰かの幸せのためにもがける世界であってほしいと思います。

そしてそれはきっと、誰かのためだけではありません。私自身を救いたいという気持ちも、その中にはあります。

議会では、自殺対策も、未受診妊婦も、障害福祉も、終末期医療も議論します。生まれてくる全ての命は歓迎されるべきであるし、尊厳ある死を全ての人が迎えることができるような仕組みであるべきだと信じています。

それらは「命を守る政策」ではありません。どんな状態にある人も、「あなたは社会にいていい」「生きていてもいいんだ」と言える仕組みをつくることです。

生きたい人だけを支える社会ではなく、生きることに迷っている人も、疲れてしまった人も、居場所を失った人も、生きる場所を探している途中にあっても、その存在を否定されず、生き延びることができる社会。

私は、そんな社会を目指したい。

政治は、人に生きる意味を与えることはできません。誰かの苦しみを完全になくすことも、おそらくできません。人生にはたくさんの理不尽があり、失うことも、絶望することもあります。そしてそれは全て削ることが正しいものでもないのかもしれません。

それでも政治は、誰かの生きづらさを少し軽くすることができるはずです。助けを求めた人に助けが届く仕組みをつくることも、孤立した人を社会につなぎ直すことも、制度の隙間に落ちてしまう人を減らすこともできます。私は、それこそが政治の、特に地方議会が担える大きな役割だと思っています。

私は、「死にたいと思わない社会」をつくれるとは思っていません。そんなことを言えるほど、人間も人生も単純ではないし、人が人を救うことは、本当に重くて本当に苦しい。片足突っ込むほどの覚悟では救えないものがこの社会にはたくさん落ちています。

だから私は、「人を救います」と軽々しく言える政治家にはなれません。

それでも、「死ぬしかない」と思い込まなくても済む社会には、政治もきっと力になれる。私はそう信じたいと思っているし、私自身が政治に出会った20歳のとき、国民民主党代表・玉木雄一郎はそう思わせてくれました。

政治とは、頑張れる人のためだけのものではありません。正しい人のためだけのものでも、頭の良い人たちのものでもありません。人生の途中で立ち止まってしまった人も、傷ついて動けなくなった人も、「それでもここにいていい」「いつかまた頑張れるかも」と少しの希望を社会から消さなくてすむように政治がある。

私は今でも、この仕事を続けることが本当に正しいのか分かりません。政治に何ができるのか、人は本当に制度で救われるのか、その答えを私はまだ持っていません。

それでも、答えがないから諦めるのではなく、答えがないからこそ考え続けたい。何もないところから政治に巡り合うことができて、良い先人たちと共に歩んでこれた、学んでくることができたこの立場をしっかりと使って。命について、生きることについて、社会について。そして政治に何ができるのかについて。

もしかしたら、この問いに一生答えは出ないのかもしれない。それでも、「分からない」で終わらせたくない自分がいます。だから現場へ行き、人の声を聞き、議会で議論し、制度をつくる。その繰り返しの中でしか、私なりの答えは見つからない気がしています。

冒頭で書いたように、私は今でも「生きることは何より大切です」と、迷いなく言える人間ではありません。だからこそ、その言葉だけでは届かない人のことを忘れたくない。答えのない問いを抱えたまま、それでもどんな形であっても政治という場所で考え続けてもがいていく。その先にしか、私が、次世代が信じてくれる政治はないように思うのです。

このあと、国民民主党の未来先取りチームの初会合が行われます。私たちがどんな「未来」をつくるのか。どんな「未来」を望むのか。全ての世代の人と考えていきたいです。

 

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著者

山口 花

山口 花

選挙 東京都議会議員選挙 (2025/06/22) [当選] 29,810 票
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