2026/6/27

慶應義塾大学SFCに在学する車椅子ユーザーの大学生、佐野夢果さんと意見交換を行いました🕊️
佐野さんは、脊髄筋萎縮症があり、車椅子を使用しながら大学生活を送っています。
現在は、重度訪問介護や大学就学支援を活用し、学内寮で一人暮らしをしながら、授業や研究活動に取り組まれています🎓♿
今回の意見交換では、学生生活、通学、教育現場、制度の課題、そしてインクルーシブ社会のあり方について、当事者としての率直な声を伺いました。

お話を伺って強く感じたのは、困難の原因は単に「障がいがあること」だけではない、ということです。
もちろん、日常生活の中で介助が必要な場面はあります。
リュックから物を出すこと、机や椅子を調整すること、ドアを開けること。
一つひとつは小さな動作でも、環境が整っていなければ、それが大きな壁になります。
しかし本当に問われているのは、社会の側にある仕組みです。
🏫 通常学級で学ぶこと
🚃 通学すること
🎓 大学へ進学すること
💼 働くこと
🏠 一人暮らしをすること
本来であれば、誰もが当たり前に選べるはずの選択肢が、地域差、制度の壁、周囲の理解不足によって、本人や家族の努力に大きく依存してしまっている現実があります。
「できる人が頑張る」のではなく、
「誰もが選べる環境を整える」ことが、これからの社会に求められています🌱

佐野さんは、小中学校では地域の通常学級で学んできました。
友人や地域との関係に恵まれた経験もある一方で、インクルーシブ教育については、非常に大切な視点を示してくださいました。
それは、
「通常学級に入れたから成功」ではない
ということです。
環境が整わないまま、本人だけが努力を強いられる状態では、本当の意味でのインクルーシブ教育とは言えません。
教室に入れること。
授業を受けられること。
友人と関われること。
学校行事に参加できること。
安心して学び続けられること。
そのすべてがそろって、初めて「学びの選択肢」が保障されるのだと思います🏫✨
インクルーシブ教育を進めるためには、理念だけでなく、人的支援、物理的環境、教職員の理解、保護者負担の軽減など、現場を支える仕組みが必要です。

今回の意見交換で印象的だったのは、ハード面の整備だけではなく、心のバリアフリーの重要性です🫶
エレベーターやスロープ、バリアフリートイレの整備はもちろん大切です。
しかし、それだけで社会が変わるわけではありません。
子どもが素朴に質問できること。
大人がそれを止めずに、一緒に考えられること。
学校や地域で、多様な人と自然に出会えること。
そうした日常の積み重ねが、偏見や過度な特別視を減らしていきます。
障がいのある人を「かわいそうな存在」や「頑張っている特別な存在」として見るのではなく、同じ社会で暮らす一人の人として出会うこと。
その経験が、将来のまちづくり、教育、企業、政治のあり方にもつながっていくのだと感じました🌈

佐野さんのお話からは、制度面の課題も見えてきました。
特に大きな課題の一つが、重度訪問介護と就学・就労の関係です。
生活を支えるための介助制度があっても、学ぶ場面や働く場面で十分に使えなければ、進学や就職の選択肢は狭まってしまいます。
「大学に行きたい」
「働きたい」
「社会に参加したい」
「自分の関心に沿って進路を選びたい」
こうした願いは、障がいの有無にかかわらず、誰にとっても大切なものです。
障がいのある学生が、福祉や医療の分野だけでなく、研究、企業、政策、表現、起業など、さまざまな道を選べる社会であること。
それこそが、本当の意味での共生社会だと思います💼✨
今回の意見交換を通じて、改めて感じたことがあります。
それは、支援を受けながら生きることは、決して特別なことではないということです。
病気、障がい、加齢、子育て、介護。
誰もが人生のどこかで、誰かの支えを必要とする可能性があります。
だからこそ、障がいのある方の暮らしや学びを支える制度は、一部の人のためだけのものではありません。
誰もが安心して暮らせる社会の土台です🌏
本人や家族だけが頑張るのではなく、
制度と環境の側が変わっていくこと。
選択肢をあきらめなくていい社会をつくること。
そのために、当事者の声を政策につなげていくことが、政治の大切な役割だと考えています。
佐野夢果さんとの意見交換は、インクルーシブ社会を考える上で、多くの示唆に富む時間となりました。
教育、福祉、交通、就労、住まい。
一つひとつの制度は別々に見えても、当事者の生活の中ではすべてつながっています。
だからこそ、縦割りではなく、生活全体を見据えた支援が必要です。
これからも、当事者の声、家族の声、現場の声を丁寧に伺いながら、誰もが自分らしく学び、働き、暮らせる東京を目指して取り組んでまいります🌱

佐野さん、貴重なお話をありがとうございました。
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