2025/1/20
ラジオ川越さん主催の「川越市長選挙公開討論会」。前回の投稿では、5つのテーマのうち①子育て・福祉 ②防災について、私の話したことや、他の候補予定者からのご質問にお答えした詳細をお伝えしました。今回は、③農業・自然環境、④商業・工業、⑤観光・歴史・街づくりについてご報告します。
【森田】川越市森林公園計画の問題から先に述べさせてもらいます。
こちら、30年以上にわたり、仮の名前がついたままこの計画が全く進んでいない状況であります。今、森林公園計画は見直すべきであると思っております。その上で私は民間の力を借りてお金が回る仕組みで森林を保全するべきだと考えています。
例えばうち1ヘクタールはアスレチックとかカフェとか、収益が上がる場所にして、残りの15ヘクタールを管理してもらえるような仕組みを作る。また、林業の考え方も取り入れて、お金が回るような仕組みを考えてまいります。世界農業遺産に登録されました武蔵野の落ち葉堆肥農法も、そういった仕組みによってより広められることができるのではないかと考えております。
農業につきましては、私の実家が農家であることもあり、その大変さについてはよくわかっております。今、貢献者が決まっている収納者が川越のうち2割に満たない状況、持続可能性を高める必要性がとても高いです。実態を見ると、農機具が壊れた際に農業を辞めてしまう家が多いです。
農機具の修理代に対する補助を行ってまいります。新規就農がしやすい環境も整えます。
また地域によっては農地の集約が必要ですので、そのコーディネートを行政がやってまいります。給食を利用した地産地消を進めて、地元農家の収入の安定化に努めます。
※質疑応答
【他の候補予定者→森田への質問】
民間の力を使ってカフェなどで活用していきたいというよう発言がありましたが、自然を守るという観点では、どのように進めていかれるのか。
【森田から回答】
森林計画地、森林公園計画地は非常に40ヘクタールほどある場所だと思います。私が言ったのは、例えばそのうちの一部15ヘクタールぐらいはそういった活用の仕方をするべきではないかという意味です。ただ、生物多様性を確保すべき場所もそのまま残しておくということも重要です。原生林に近いような状態を目指すような場所、収益を確保できるような場所、また今ある森の散歩道がある場所もそのまま整備を進めていく。そういった森林公園計画地の中でも区分けをしていくと良いのではないかと思っております。
【森田】川越は江戸時代から商人の町として栄えてまいりました。
年間の商品販売額は埼玉県内でさいたま市、川口市、越谷市に次いで4位となっております。ただ今、クリアモールだとか一番街を歩きますと、かなり大きな市外の資本の店が目立ちます。これはどうすべきかという問題があります。
東京の表参道を見ますと、外国ブティックばっかり並んでいますけれども、その脇道は個性のあふれる店が並ぶゾーンになっています。実際いま川越でもメイン通りは地価が上がって地元の企業が参入しにくくなっている状態があるようです。地価が上がること自体は意義のあることでもあります。引き続きメイン通りのにぎわいを高めるとともに、今後川越の行政としましては、脇道に力を入れて地元のお店を呼んでにぎわいを創出していけるようにしたいと考えております。それがにぎわいの広がりにつながると考えております。
ここにつきましては、まず新たな工業地帯の工業団地の創出を目指します。
呼びたい企業につきましては3つ考えておりまして、一つ目は例えば有料企業の研究施設のような雇用を創出できる企業、二つ目は未来を見据えてサーキュラーエコノミー(循環型経済)に貢献できるような企業、三つ目はやはりデータセンター。これは固定資産税収入を大きく期待できます。そういったことを通しまして、川越の製造出荷額を上げていきたいと考えております。
※質疑応答
【他の候補予定者→森田への質問】
データセンターは、例えばどういった場所にどういった利点を生かして呼びたいという考えはあるのでしょうか?
【森田から回答】
利点としましては、川越はやはり地盤が比較的安定していて地震のリスクが少ないという点があると思います。そういった利点を生かしまして、まだ十分に利用されていない土地を利用してデータセンターの誘致をしっかりとしてまいります。
【他の候補予定者→森田への質問】
川越市は全て都市計画区域。大きな敷地となると、30%の市街化区域の中で行うのか、調整をするのか、その辺はどのような考えをお持ちなのか。
【森田から回答】
市街化調整区域を法的な手続きを経て市街化区域に転用するということもあり得ると思いますし、市が所有したまま放置されているような土地もありますので、そういった場所の積極的な活用を考えていくべきかと思います。
【森田】川越の観光の課題は、場所や時間が一極集中してしまっていることだと思います。
市内には各地に魅力的な観光スポットがまだまだありますので、新たな観光ルートを作ったりしながら、またそれをガイドする案内板を設置するなどしながら観光の広域化を進めてまいります。
観光がお金を生み出すためには、夜に観光客にいてもらうことがとても重要です。
まずは魅力ある宿泊施設を誘致いたします。観光のブランド化という点については着物に着目しておりまして、川越は着物で散策する街というイメージがだいぶつきましたけれども、今後は、川越唐桟(かわごえとうざん)という川越独自の着物をもっと着てもらえる街にしてまいります。
交通問題ですけれども、観光地の周辺の交差点の整備を県と協力しながらしていくことが必要だと考えております。具体的には、右折レーンの設置が必要になってくると考えております。歴史的な建造物の活用については、川越が直で管理を運営していくのではなくて、指定管理制度などを使って民間の方に歴史的建造物でカフェやレストランを運営してもらい、市民や観光客が歴史的な重みを感じながらその建物の魅力を感じられる施設として運用されるのが望ましいと考えております。
※質疑応答
【他の候補予定者→森田への質問】
森田さんは商店街の一番街における、一方通行ないし交通規制については反対の立場という認識でよろしいでしょうか。
【森田から回答】
今のまま一方通行を歩行者天国とすると、かつて実証実験をしたときと同じような混乱が起こると思うので、観光客の方の交通事情が危ないことを見ても、まだちょっと難しいのではないか。周辺の交通事情を整えてからでないと実現は難しいのではないかと考えております。
【他の候補予定者→森田への質問】
周辺の交通事情を整えるという方、それが先ほどの施設を作るという理解でよろしいでしょうか。それとも何か違った考えがあるのではお聞かせください。
【森田から回答】
一例としては右折帯の設置によって渋滞を緩和していくことは有効であると思います、そのほかに周辺道路を整えて交通量を外に逃がしていくということは必要だと思っております。
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【司会→森田への質問】歴史的建造物の活用や、観光施策についてもう少し説明をしたい考えがあれば、ご指摘いただければと思います。宿泊をすることによって、お金が4倍ほど落ちるということもありまして、森田さんからは宿泊施設の誘致をしていきたいというコメントもありましたが、具体的な補足はありますか。
【森田から回答】
私の友人が川越を訪れた時にやはり日帰りで帰ってしまいます。川越に泊まりたくなるようなホテルがあればなというような声をもらいました。例えば、川越市駅周辺の整備も今後望まれると考えておりまして、そこも一つの選択肢になると考えております。
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モリタ ハツエ/42歳/女
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