2024/2/25
政策提言:くまもと新時代を共に創る・県民への10の約束
印刷用PDF:県民への10の約束(全文)
私は、熊本地震と豪雨災害の現場対応とその後の復旧・復興に県庁と国で実際に従事してまいりました。その経験を活かし、責任を持って危機管理を遂行します。
ソフトとハードの対策で地域の防災力を高め、県民の命を守り抜きます。
さらに、創造的復興を力強く継続し、"命と清流を守る"緑の流域治水を推進するとともに、球磨川リバーミュージアム構想や鉄道・道路の復旧により人吉・球磨地域の経済・観光を必ず復活させます。
熊本の宝である水を、地下水利用の影響の最小化と環境モニタリングの徹底で、確実に守ります。
●熊本地震や台風・豪雨災害、コロナ禍の教訓を活かし、迅速かつ的確な災害対応を行います。そのために、常日頃から熊本県防災センターを活用し、市町村、警察・消防、自衛隊・海上保安庁など国・関係機関と連携して、県民参加型の実践的な訓練を行います。
●「熊本地震震災ミュージアム・記憶の回廊」の中核拠点KIOKUや防災センター展示・学習室の防災学習での活用、「球磨川リバーミュージアム構想」(後述)の推進を図り、熊本地震及び令和2年7月豪雨災害の教訓を後世に伝えます。4月及び7月には「熊本防災ウィーク」を開催し、県民の防災意識を高めます。
●いざという時に一人ひとりが落ち着いて避難することができるよう、マイ・タイムライン(個別行動計画)の作成を支援するとともに、地域の自主防災組織や消防団、外国人コミュニティ等の災害対応力を向上させます。
●国・県・市町村、報道機関等が連携した熊本モデルの災害情報伝達システムを構築し、「逃げ遅れゼロ」を実現します。
●安全な避難施設や支援物資の備蓄場所を確保し、地震、津波、台風、豪雨等の災害発生に備えます。
●災害対応の方針を策定するにあたっては、こどもや高齢者、障がい者等「要配慮者、いわゆる災害弱者」を含め、被災した県民の住まい・暮らしの再建を念頭に置いて、防災工学等の自然科学分野の知見のみならず、社会福祉学、心理学など人文社会科学分野の知見や地域知など、様々な知見を組み合わせた総合知を活用していきます。また、熊本への外国人観光客の増加も踏まえ、包括的な観光分野の防災対策を推進します。
●自然災害のみならず、感染症危機やテロ等にも対応した「オールハザード型」のBCP(業務継続計画)の策定を全県で推進します。
●熊本地震や令和2年7月豪雨で被災した市町村の復興まちづくりを引き続き県が先頭に立って進め、防災性の向上と良好な市街地形成を図ります。
●災害時に広域避難路や緊急輸送道路となる高規格道路ネットワークの整備を、「命の道」として、リダンダンシー(予備の手段)も確保しつつ推進します。
●激甚化する台風・豪雨災害に備え、河川・排水機場、治山施設、砂防施設、保安林、港湾・漁港施設など、防災・減災インフラの整備を加速します。
また、農道、農業用ダム、水路、頭首工、ため池、排水機場、農地海岸等の計画的な整備を推進するとともに、田んぼダムの普及・拡大を図り、災害に強い農業インフラを実現します。
●南海トラフ地震など広域的な大規模災害発生に備え、九州を支える広域防災拠点の役割を果たすため、国や他都道府県、市町村、民間との連携を強化するとともに、熊本県と九州各県とを結ぶ道路ネットワークの形成、九州各県からの避難者受入体制、災害医療提供体制、水・食料・医薬品等の供給体制の構築を進めます。
さらに、台湾有事等における国民保護も見据え、国と連携して、阿蘇くまもと空港・天草空港・熊本港・八代港の活動拠点・物資集積拠点としての機能を強化します。
●「被災者の痛みを最小化すること」、「元の姿に戻すだけではない創造的な復興を目指すこと」、「復旧・復興を熊本のさらなる発展につなげること」という3原則で、令和2年7月豪雨災害からの創造的復興を力強く継続します。
しかしながら、中山間地の人口減少とコロナ禍という熊本地震からの復旧・復興とは異なる球磨川流域の復旧・復興を取り巻く厳しい環境に鑑みて、球磨地域振興局の役割を強めるなど、復旧・復興に対する県の取り組みをさらに強化します。
●住まい・なりわいの再建について、最後のおひとりまで県が全面的に支援するとともに、甚大な被害を受けた人吉・球磨地域のまちづくり・集落再生を実現します。
●被災地の観光需要の回復とベンチャー企業誘致、森林サービス業の創出による産業の活性化と新たな雇用の確保を実現し、人吉・球磨地域の経済を立て直します。
「球磨焼酎」の更なるブランド化・販路拡大・海外展開を支援するほか、地域の歴史・文化・自然・温泉など観光資源の掘り起こしを進め、観光地人吉・球磨を復活させます。
●球磨川流域の自然資源・文化歴史資源や災害遺構等を河川やトレイル、鉄道で繋ぎ、流域全体を丸ごと博物館化する「球磨川リバーミュージアム構想」を流域市町村と共に策定し、地域連携・防災力強化・環境教育のフィールドを創造します。
●JR肥薩線全線の鉄道復旧を国・県・市町村とJR九州とが一丸となって着実に推進し、日本一の清流球磨川と肥薩線の2つのラインを活かした人吉・球磨地域の新たな観光振興モデルを実現します。
引退する「SL人吉」を、乗車体験が楽しめるよう人吉駅において保存し、日本一の車窓を誇る大畑ループと併せ、鉄道観光の拠点として整備することを支援します。
●地域に密着した生活路線であるくま川鉄道の2025年度中の全線運転再開を実現します。
台湾・新北メトロ「幸福駅」とくま川鉄道「おかどめ幸福駅」とで締結した同駅名友好提携を活かし、台湾から人吉・球磨地域への誘客を進めます。
●国道219号、球磨川を渡河する橋梁等の、地域に必要不可欠なインフラの復旧を迅速に推進します。
●球磨川流域の治水の方向性としては、河川の整備だけでなく、遊水地の活用や森林の整備、避難体制の強化を進め、自然環境と共生を図りながら流域全体の総合力で安全・安心を実現する、「緑の流域治水」を引き続き推進します。
「緑の流域治水」の考え方に基づき、川辺川における新たな流水型ダムの整備を推進し、流域の安全・安心を最大化する一方、環境に極限まで配慮して、清流を守ります。
「球磨川水系流域治水プロジェクト」及び「球磨川水系河川整備計画」に沿った各種取組を、流域市町村・流域住民の理解を得て進めるべく、積極的な情報の公開・発信に努めます。
●流水型ダムの建設による影響を受ける五木村・相良村の振興策を早期に、かつ確実に実施します。また、ダム建設の経済効果が人吉・球磨地域にもたらされるような工夫を国や地元と検討します。
●環境への配慮は熊本県にとって、そして県民の安全・安心にとって必須の課題。特に、熊本の水資源は世界に誇る財産であり、確実に保全していきます。
●企業による地下水利用の影響を、①地下水利用量の制限、②地下水以外の水の利用の促進、③最先端技術を活用した排水の再利用(環境循環工業用水)の3原則で最小化します。
●河川・地下水の有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)や規制外の化学物質に関する環境モニタリングを徹底し、情報を公開します。
●市町村・関係団体・事業者と連携し、森林、田んぼ、草原の維持・拡充を行うなど、地下水涵養を推進します。
「地下水と土を育む農業推進条例」に基づき、生産者によるグリーン農業や堆肥の広域流通、地下水涵養の取組を展開します。
●半導体関連産業の集積に伴う不可欠なインフラとして、地下水のみに頼らず、竜門ダムを水源とする有明工業用水道の未利用水を半導体工場で利用するための施設を整備するとともに、半導体工場からの排水を適正かつ確実に処理するための下水道施設を整備します。
●「水の国 くまもと」で生きる県民一人ひとりが、恵みあふれる熊本の地下水の由来や価値をしっかりと学習し、熊本の宝として水を大切にする当事者意識を持って節水行動に取り組む「水を守る県民運動」を展開します。具体的には、江津湖や白川水源等湧水池での清掃作業や水源涵養のための田植えなど県民参加型の官民の活動を支援していきます。
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