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西予市(せいよし) 議会傍聴 / 令和7年第4回西予市議会定例会を傍聴して思ったこと

2025/12/24

宇都宮正和(うつのみやまさかず)です。

12月19日に令和7年第4回西予市議会定例会(12月議会)が閉会しました。

12月議会では、最終日に提出された議案を合わせ、議案83件、請願1件、発議1件について行われ、今回は下記2議案が否決、1議案が撤回ということになりましたが、その他の議案は賛成全員、賛成多数で原案可決となりました。

否決された2議案は、
「議案第117号 西予市一般職の職員の給与の特例に関する条例制定について」が賛成5、反対12で原案否決。
「議案第136号 西予市はり、きゅう及びマッサージ等施術費助成条例の一部を改正する条例制定について」が賛成4、反対13で原案否決。

撤回された議案は、
「議案157号 西予市在宅ねたきり老人等介護手当支給条例を廃止する条例制定について」
撤回理由は簡単に言えば、条例が間違った解釈で運用される恐れがあるためということでした。

議案等議員別表決結果一覧表



【議案】

■産業建設委員会に付託された議案の中で注目したのは、議案150号「西予市ジオパーク推進基金条例を廃止する条例制定について」です。

この議案はジオパーク推進基金を地域振興基金に統合する条例です。

令和6年度決算時でのこの基金の残高は962万円。
(※上記は令和6年度西予市一般会計及び特別会計決算審査意見書より)

実績はといいますと、
令和5年は約1744万円。
令和6年は約1405万円。
(※上記2件は令和6年度決算における主要な施策の成果報告書より)

令和7年は予算ベースで1836万円。
(※上記は令和7年西予市一般会計予算書より)

令和5年までは国、県支出金がありましたが、令和6年からは市単独での事業に。
一般財源、基金から事業を行っています。

予算が膨らんでいる中、基金は約1000万円しかなく。
なので統合をした上でしっかりと予算化できるようにするということができるかと思いますが、そもそも長年続いている事業とはいえ、補助金頼りに運営をしていたということなのであれば、もはややめるべき事業なのだと思っています。

2025年はジオパーク更新年で、審査も受け、審査員の方も満足されたとの事でした。
財政危機脱却プランでは、次回の再認定のことも書かれていましたが、この基金をなくしたとしても次回の再認定を見送ることはないとの答弁があり、委員からはそれならば基金を残しておけばいいのではとの質問がでましたが、その答弁として事業費に対して基金が少ないためということでした。

次回も再認定をもらうように事業を進めるのであれば、今までと同じようなことをしてはダメ出し、そもそもジオパーク自体、一部での盛り上がりでとしか感じられません。
そういうものなのかもしれませんが、このまま進めるとしてもじり貧かと思います。

やめるならやめる、続けるなら続けるとしないと、いらぬところで財源が減っていきます。

ただ自分の中でのジオパークに関しての知識が薄いだけ、無知なだけなのかもしれませんが、ジオパークを使っての観光という観点は、あまりにもニッチな商品にしか見えず、広がりが限定的なものだと感じています。

ジオパークを使った観光というところも見直しが必要だと思います。
ジオパークについては認定を受けていた自治体が、再認定をうけないという動きもでているようで、メリットを感じない自治体が出てきているようです。

■総務委員会に付託をされた議案で注目したのは、「議案117号 西予市一般職の職員の給与の特例に関する条例制定について」です。

議案117号については職員の役職に合わせて1~5%を下げるというもの。

この議案については自分の考えと全く違った意見が委員から発言があり、自分の考えが間違っているのかともありましたが、市民感覚で考えると”賛成”という立場になっていたと思います。

反対意見の中では、職員のモチベーションの事、人は大事ということが言われており、その通りだとも思いましたが、そんな中で一番自分の中でしっくりきたのが、総務部長が言われた”意識改革
”という言葉。

本当に意識を変えなければ変わっていきません。

給料を下げられたことで”なにくそ”と思うか、”やってられるか”と思うか。
考え方は十人十色だと思いますが、前者であってほしいと思うところでしたが、結果として委員会で否決、そして本会議でも否決。

その後の人事院勧告での給与アップ議案は賛成多数で可決。

給料下げずに、人事院勧告で上げるということが、市民の皆さんが納得されるのか。
というよりも、こういった現状を発信しない限り、市民のみなさんもわからないことばかりです。

■厚生委員会で付託をされて議案で注目したのは、「議案115号 西予市乳児等通園支援制度の設備及び運営に関する基準を定める条例制定について」、「議案116号 西予市特定乳児通園支援制度事業の運営に関する基準を定める条例制定について」です。

この2議案は令和8年から全国で始まる「こども誰でも通園制度」についてです。

生後6ヵ月から3歳未満の保育園等に通っていない乳児がいつでも保育園を1ヵ月10時間まで利用できる制度です。

この制度は調べれば調べるほど事業所の負担が多い制度の様に見えます。

西予市でも公営1箇所、民間1箇所の2箇所だけ。

公営についてはしろかわ保育園。

、、、。

他のまちの知り合いの議員さんに聞くと1箇所のところもあるようでした。

乳児を育てられているお母さんにも聞くと”使わない”と即答をされたりと、あまりメリットを感じられていないです。

西予市の場合、公営で5町ある中、5箇所あるということであれば議案に対して賛成できるかなと思いますが、今後も条例ができたとしても、人員確保の問題で広がりを見せない感じがします。

国が進めるからということで条例を作成しておく必要があるのもわかりますが、それが西予市に合った制度なのかということをしっかり検証を続けて行ってもらいたいと思います。

この制度については今後注視していく必要があると思っています。



【請願】

請願は学校給食の無償化を求める請願についてでした。
先にニュースを見た時には1ヵ月4700円というものを見ましたが、5200円という数字もニュースになっていました。
西予市の場合は、どちらの数字でも無償化にすることはできず、結局自治体負担。

本当に無償化にしたかったらきちんと予算を取るべき。
といいますか、無償化という名の税金化。

それならば、もともと税金を集めなければいいのではと。

今は”税金とは”を考える時代。

取って配るは間違っている。

弱者を助ける事は当たり前ですが、やる気のある人を後押しする環境も作ることも大切。

こういったことをしないから、負担ばかりが増えていくのだと思います。

給食無償化については来年も請願として提出されそうですが、請願内容もいつも同じ。
それでは採択されないかなと。

本当に無償化を求めるために採択してほしいのであれば、今一度内容を考えてほしいと思いました。



【発議】

発議は「西予市議会議員の議員報酬及び期末手当の特例に関する条例制定について」です。

簡単に、令和8年4月1日~令和10年5月15日における議員報酬を10%削減するというものです。

賛成15、反対2で可決されました。

僕としては削減割合が低いと感じています。

最低でも20%。

決定されたのでもうどうにもならないです。

この判断を市民の皆さんがどう思われるか。ということが一番大事なことだと思います。



【一般質問】

前回の議会傍聴報告から一般質問回数を修正しています。
前回と同じことを書きますが、前置きとして議員さんの活動は一般質問だけではありません。
委員会での発言、各自での活動、地元要望、調整など、議員さん各自で活動をされることもありますが、4年間を通して16回の一般質問を行うことができます。市民の皆さんが見えるところはこの一般質問になるためまとめるようにしました。

ただ、12月議会での一般質問はたくさんの議員さんが質問をされるかと思いましたが、結果として7名だけの議員さん。
先に書いた通り、議員さんの活動が一般質問だけではないにしろ、質問数が少なかったことは残念でした。

表の順番は質問数、質問数が同じ場合は氏名の五十音順としています。カッコ内は当選回数。質問数全7回。

氏名 当選回数 質問回数
大森 揚子議員 (1) 7回
二宮 一朗議員 (5) 7回
まつもと みき議員 (1) 7回
酒井 宇之吉議員 (6) 6回
宇都宮 久見子議員 (3) 3回
加藤 美香議員 (3) 3回
宇都宮 俊文議員 (3) 2回
源 正樹議員 (4) 2回
信宮 徹也議員 (3) 2回
中村 一雅議員 (3) 2回
山下 昌和議員 (1) 2回
山本 英明議員 (3) 2回
井関 陽一議員 (4) 1回
河野 清一議員 (3) 1回
兵頭 学議員 (5) 1回
小玉 忠重議員 (3) 0回
竹崎 幸仁議員 (3) 0回
森川 一義議員 (6) 0回

少しでも議会が身近なものになるようになれば良いなと思います。



今回の議会は10月10日に発表された西予市財政危機脱却プラン2025をもとに出された議案が多く、委員会も長い時間議論をされました。

ただ、議会への不満としては、こんなにも多くの議案がある中、そして、西予市の方向性が示される議案が多くある中、いつもの議会と変わらずの議会日程であったことに大変不満に感じました。

こういった議会日程では”議会も変わらない”と思ってしまします。

午前、午後と委員会を入れられ、午前中開催の委員会が午後からは傍聴できないということが起き、CATVで放送される中、市民への知る権利が守られていません。

最低限は情報を発信するように求めたいと思いますが、そういう立場でないのでこういったところで情報発信をするしかありません。

議会として報酬を削減したというのはあくまでも”猛省”の範囲のこと。
本当に変わっていかないとと思うのであれば、見える形での変化を見せてほしいと思います。

行政側が言っている”抜本的改革”は議会側でも言えることだと思います。

最後に、10月10日以降、行政、議会と傍聴をしている身として、変わってきたかなというところは少しは見えてきても、大きく変わったというところは見えてきません。

これから西予市は3年という集中期間を設け、行財政改革等を行っていきます。
市民サービスを極力抑えるということですが、実際には市民の皆さんへの負担も出てきています。
それでも市民の皆さんは考え、解決していこうと尽力されています。
僕自身は聞いたことを伝えることしかできないですが、それでも少しでも力になることができればと思います。

いつものことではありますが、これからも議会傍聴を通して、西予市政のことを情報発信していければと思います。



最後までご覧いただきありがとうございます。


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