2024/9/1
◯3番(池田 純議員) 議長のお許しをいただきましたので、大綱4点質問させていただきます。
大綱1点目、体育館とプールの移転合築に向けた進捗状況と大規模屋内遊戯施設の整備について伺います。
本年4月に改定された多賀城市公共施設等総合管理計画では、老朽化した体育館とプールについて、小中学校プールの段階的廃止と併せて市内中央部への移転合築の検討を行うこととなっており、その候補地が東北学院大学多賀城キャンパス用地であります。
昨年8月に、学校法人東北学院とミサワホーム株式会社、東北ミサワホーム株式会社が約11.5ヘクタールの用地の売買契約を締結し、戸建て住宅約160戸や分譲マンション200戸の住環境整備に加え、商業施設や医療施設、子育て支援施設、スポーツ施設の整備を計画し、健康増進、にぎわい創出、子育て支援、生活利便、防災機能などを兼ね備えた多機能に魅力的な地域拠点を整備する予定となっております。
また、昨年12月には、本市とミサワホーム株式会社、東北ミサワホーム株式会社が包括連携協定を締結し、市民福祉の向上及び地域経済の活性化を図るとともに、用地の中心市街地としての魅力創造を図っていることとしております。
その後、現在に至るまでの体育館とプールの移転合築に向けた事業者との交渉状況等の進捗をお伺いいたします。
また、移転合築する体育館とプールに子育て世帯から整備を求める声が多く上がっている屋内遊戯施設の整備も併せて求めますが、市長の御所見を伺います。
現状の本市の子育て支援施設は、すくっぴーひろばは未就学児のみが対象で小学校の兄弟がいる家庭が利用しづらいこと、児童館は日曜日が休みであることにより、子育て世帯からは休日に猛暑や雨でも子供が遊べる大規模屋内遊戯施設の整備を求める声を私も伺うことが多いです。
本年4月に利府町にオープンした利府町中央児童センターぺあくるでは、1階、2階が吹き抜けになった空間に、町特産の梨の木をモチーフにしたメインの遊具があり、地上3メートルのロープを使ってよじ登ることができます。オープン以降、土日は整理券を配付するほど多くの子育て世帯が利用しているとのことで、私も先日、子供と伺った際にも本市在住の方が利用されておりました。
用地の開発は、本市の行く末を占う一大プロジェクトと言っても過言ではありません。猛暑や花粉、黄砂など屋外のリスクから身を守りつつ、雨でも元気に遊べる屋内遊戯施設の整備が、本市のシティープロモーションや交流人口増加にも大いに寄与するものと確信しております。また、屋内遊戯施設の整備を本市で行うことが、事業者との交渉においても有利に働くものと思料します。市長の御決断をお願いします。
大綱2点目、第3期多賀城市子ども・子育て支援事業計画の策定に向けた課題について伺います。
第2期多賀城市子ども・子育て支援事業計画が今年度終期であることを踏まえ、今年度、第3期多賀城市子ども・子育て支援事業計画の策定作業を行うに当たり、以下3点質問いたします。
1点目は、待機児童の問題であります。
本市の保育施設の国基準の待機児童は、平成31年4月1日時点の46名から年々減り、令和6年4月1日時点では1名となったところです。一方、特定の保育施設しか希望していないという理由で国基準から除かれた38名を含めると、実際には計39名が待機児童となっております。待機児童数に対する市当局の現状認識と今後の待機児童解消の取組について伺います。
2点目は、病児・病後児保育施設について伺います。
病児・病後児保育は、病気または病気の回復期にあり集団保育が困難な児童で、保護者の勤務の都合、疾病、事故、出産、冠婚葬祭などのため、家庭で育児を行うことが困難な児童を看護師等が保育するものであります。しかしながら、市内には病児保育施設はなく、病後児保育施設が1か所で定員3名と、病児・病後児保育の体制が脆弱と言わざるを得ません。
病児・病後児保育は、利用申込みをしていても、児童が回復したり保護者が仕事を休めたりしたことで利用キャンセルとなる場合も多く、経営が不安定になりやすいことが民間事業者が参入しづらい原因と言われております。そのため、国においても今年度から基本単価引上げやキャンセル加算等の財政支援を拡充しており、セーフティーネットとしての病児・病後児保育の充実が求められております。以上の点も踏まえた本市の病児・病後児保育施設の今後の整備方針を伺います。
3点目ですが、現在、6つの小学校に計18クラブある本市の放課後児童クラブの登録者数と待機児童の状況について伺います。あわせて、小学校の通学区域変更の必要性、検討状況も踏まえた今後の放課後児童クラブの整備方針を伺います。
大綱3点目、多賀城創建1300年を契機としたシビックプライドの醸成に向けた取組について伺います。
本年は、多賀城創建1300年という記念すべき年であることは言うまでもありません。本年度の1300年関連予算は8億円を超え、多賀城南門復元工事や記念式典といった関連イベントがめじろ押しであります。
一方で、イベントの参加人数にも限界があり、全ての市民と1300年の歴史に思いをはせ、多賀城市民であることへの誇りを共有できているかというと疑問が残るところでございます。
多賀城が創建1300年を示す唯一の根拠となっており、我々市民のよりどころとも言える多賀城碑が国宝に指定されるというビッグニュースもありましたので、先日の昌浦議員との質問とかぶるところもありますが、今こそ1300年と多賀城碑が国宝になったことを祝うべく記念品を作成し、市内各世帯に配布すべきと思いますが、いかがでしょうか。
また、未来を担う子供たちにも積極的に関わっていただきたいと思いますが、多賀城創建1300年関連事業における市内小中学校との連携状況について伺います。あわせて、子供たちに対しても記念品を配付すべきかと思いますが、御所見を伺います。
大綱4点目、中央公園へのスケートパーク整備等を踏まえたスポーツの推進について伺います。
スポーツ基本法では、スポーツを世界共通の人類の文化で、心身の健全な発達、健康及び体力の保持増進、先進的な充足感の獲得、自立心、その他の精神の涵養等のために、個人または集団で行われる運動競技、その他の身体活動と定義しております。
国では、スポーツ庁の設置、第3期スポーツ基本計画の策定により施策を進めております。また、スポーツ基本法第10条では、都道府県または市町村の教育委員会は、スポーツ基本計画を参酌して、その地方の実情に即したスポーツの推進に関する計画(地方スポーツ推進計画)を定めるよう努めるものとすると規定されているところです。
宮城県では、令和5年度から10年間を期間とする第2期宮城県スポーツ推進計画を作成し、アーバンスポーツの推進や部活動の地域移行の推進等、今後取り組むべき施策の方向性等を記載しております。
本市では、中央公園へのスケートパーク整備、体育館とプールの移転合築、部活動の地域移行の推進など、スポーツ環境が今後大幅に変化していくことから、将来の市内スポーツのあるべき姿や目標、その実現に向けて取り組むべき施策について具体化していく必要があります。
現状は、第六次多賀城市総合計画前期計画や第2期多賀城市教育振興基本計画でスポーツの振興についての記載が少々ありますが、個別計画を策定する必要があると思います。今こそスポーツ基本法第10条に規定する地方スポーツ推進計画を本市でも策定し、今後の本市のスポーツ施策について位置づけるべきと思いますが、いかがでしょうか。
2点目ですが、中央公園に整備するスケートパークについて、公募設置管理制度及び指定管理者制度を活用し、整備、運営されることとなり、本議会でも指定管理者の指定について議案提出されておりますが、指定管理予定者が提案したスケートパークの利用料について、平日は1日当たり高校生以下800円、一般1,000円、土日祝日は高校生以下1,000円、一般1,200円となっております。
次回の第3回定例会で利用料についての議案の提出がなされる予定とのことですが、競技人口を増やしスケート市民の競技人口を増やしていくためには、市民の利用料を安くしたり割安な月利用料を設定するなど、市民が利用しやすい方策を検討する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
以上で、壇上からの質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
◯議長(森 長一郎) 市長の答弁を求めます。市長。
(市長 深谷晃祐登壇)
◯市長(深谷晃祐) 池田議員の御質問にお答えします。
1問目から3問目の1点目まで、4問目の2点目の御質問は私から、3問目の2点目と4問目の1点目の御質問は教育長からお答えしますので、よろしくお願いします。
まず、1問目の御質問のうち、1点目の体育館とプールの移転合築に向けた事業者との交渉状況の進捗につきましては、本年3月に改定いたしました多賀城市公共施設等総合管理計画において、中央地区での整備を検討することとしており、これまで事業者とは施設用地の必要面積及び売却時期などについて複数回にわたって話合いをしております。今後、話合いがまとまりましたら開発者側での発表があると存じますし、市としても議員各位に説明の機会を頂戴しますので、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
続いて、2点目の大規模屋内遊戯施設の整備についてですが、近隣自治体には既に利府町のぺあくるや白石市のこじゅうろうキッズランドなど、大規模屋内遊戯施設が整備されており、これらの施設はどなたでも利用できる環境にあります。また、市内には鶴ヶ谷児童館、西部児童センター、子育てサポートセンターといった屋内施設が整備されている状況にあることから、大規模屋内遊戯施設を新たに整備する予定はございません。
今後、総合体育館と市民プールの整備が現実となりましたら、子供たちが元気に遊べる施設の利用方法を検討してまいりますので、御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
次に、2問目の御質問のうち、1点目、待機児童の現状認識と今後の待機児童解消の取組については、議員御質問のとおり、令和6年4月1日時点の待機児童数は、国が定義する基準による待機児童が1歳児で1名、国の定義から除外されるものの希望する保育施設等に入所できずに入所保留となっている児童が38名おり、そのうち1歳児が27名という状況になっております。
その現状に対する認識ですが、国定義による待機児童数は1名まで減少したものの、一方で、国定義から除外される待機児童数も含めると昨年度の同時期よりも増加しており、特に1歳児につきましては年度当初時点で受入れ可能な定員が埋まる状況にあることから、引き続き、一人でも多くの児童が希望する施設に入所できるよう取組を進める必要があると認識しております。
今後の取組ですが、市内保育施設等の状況を見ますと、年齢階層によっては欠員が生じている施設もあることから、保護者の皆様に施設の欠員状況などを丁寧に紹介することで施設入所につなげる取組を引き続き進めるとともに、今年度策定する第3期多賀城市子ども・子育て支援事業計画において、年少人口の推計やニーズ調査を基に今後の保育需要を見込み、その結果を踏まえて必要な取組を検討してまいります。
次に、2点目、病児・病後児保育施設の今後の整備方針についてですが、病児・病後児保育事業は、子供が病気の急性期またはその回復期で集団保育が困難な期間に、医療機関や保育所等で一時的に保育を行う事業で、セーフティーネットとしての役割を持っていると認識しております。
現在、市内では病気の回復期にある子供を預かる病後児保育施設が1か所、1日の受入れ定員3名で実施しており、令和5年度の病後児保育の実績は延べ利用者数で14名、また、直近の3か年度の利用は月平均で1から3名程度となっており、利用希望者が定員超過で利用できないということはない状態でございます。
また、当該事業につきましては、看護師の配置が必要なことや季節によって利用者の増減が大きいこと、さらには利用当日のキャンセルが多いことなどが全国的な課題とされており、その課題に対応すべく、今年度、国の財政支援が拡充されたところです。具体的には、病児保育、病後児保育ともに補助の基本単価が増額されるとともに、当日キャンセル対応加算についても、昨年度の試行実施を経て今年度から本格実施されることになりました。
これにより、病児・病後児保育事業はこれまでよりも安定的な運営が可能になると考えられますが、今後、第3期子ども・子育て支援事業計画の中で、需要を見込み利用実績等も踏まえて今後の整備方針等の検討を進めることとしておりますので、その結果を踏まえ、整備が必要となった場合は、財政支援の拡充なども周知しながら医療機関や保育事業者へ事業実施の働きかけを行ってまいります。
3点目の放課後児童クラブの登録者数と待機児童の状況、小学校の通学区域変更の検討状況を踏まえた今後の整備方針についてですが、放課後児童クラブの登録者数は、4月時点で1,127名、月平均の利用者数は登録児童の5割程度となっております。
現在、待機児童はおりませんが、登録者数は年々増加傾向にあり、特に山王小学校放課後児童クラブについては、小学校の児童数の増加に比例して児童クラブの登録者数も増加している状況です。
これらの状況を踏まえ、第3期多賀城市子ども・子育て支援事業計画の策定においては、小学校の通学区域変更や東北学院大学用地の開発による影響等も加味した今後5年間の需要を見込み、関係部局と連携を図りながら今後の整備について検討してまいります。
次に、3問目の1点目、多賀城創建1300年と多賀城碑国宝指定に併せ、記念品を作成し、市内各世帯に配布することについてお答えをします。
多様な価値があふれる今の時代に、本人が希望する、しないにかかわらず記念品が全世帯へ一律に配布されるということへの受け止め方は、市民一人一人それぞれに異なるものと考えます。現状、私のところには、創建1300年に関する記念品を市内各世帯に配布してほしいという声が多く届いていない状況にあって、全ての世帯に記念品を一律に配布することが、シビックプライドの醸成に必要な方策とは考えにくいと思います。したがいまして、創建1300年に関する記念品を全世帯に一律に配布するという考えはございません。
さて、多賀城創建1300年記念事業ですが、改めてそのコンセプトとテーマについて御説明しますと、創建以来の歩みを振り返りながら先人が築き上げてきた固有の歴史や価値を再認識し、後世にわたる地域の誇りとして磨き上げるとともに、これまで守り、受け継がれてきた豊かな自然を千年先の未来に確かに引き継いでいくきっかけとなるよう、多彩な文化プログラムを数多く開催しているところです。
そのような中、文化プログラムによるアートとの関わりによってもたらされる出会いや発見、気づきや感動がこの地域で暮らす誇りや喜びとなってシビックプライドの醸成につながっていくよう、様々なジャンルの取組を展開し、より多くの方々に参加いただけるよう進めているところです。
なお、昌浦議員にもお答えしたように、歴史的な背景を基につながる東北の自治体との新たな交流、連携を深めるため、古代城柵のある自治体とともに御城印の制作を進め、いずれ販売することを予定しており、特に今年に限ってはプレミアム版として1300年イベントに参加された方々へ、記念品として無料で配付をする予定です。
次に、4問目の御質問のうち、2点目のスケートパークの利用料についてですが、本定例会に中央公園第3工区及び第2工区の一部の指定管理者の指定に係る議案を提出しているところですが、お認めいただけましたら、指定管理者と事業計画や収支計画について本格的な協議を始める予定としております。
池田議員からは、市民の利用料を安くしたり割安な月利用料を設定するなど、市民が利用しやすい方策について検討してはどうかとの御質問をいただきましたが、スケートパーク等の利用料金については、全体計画及びランニングコスト等の詳細な見通しや公の施設の使用料の適正化の考え方に基づく受益者負担などを踏まえた上で、条例を定めることとなりますが、私も池田議員と同様に、生涯スポーツの推進、子供たちの健全育成の観点から、市民の皆さんが利用しやすい環境づくりや条件整備に努めていきたいと考えております。
私からは以上です。
◯議長(森 長一郎) 教育長。
(教育長 麻生川 敦登壇)
◯教育長(麻生川 敦) 池田議員の御質問にお答えします。
3問目の御質問のうち、2点目の多賀城創建1300年関連事業における市内小中学校との連携状況と子供たちに対しての記念品を配付することについてお答えします。
まず、連携状況については、校長会を通じて、奈良・平安時代の国の重要拠点であった多賀城について、私たちのふるさととして探求する、関わる、発信することに関し、各学校の主体的な関わりを呼びかけております。
具体的には、大伴家持のつどい短歌大会や万葉まつりへは全校の協力を呼びかけており、そのほか、様々な1300年記念事業への参加の後押しをお願いしております。
また、古代米栽培田んぼプロジェクトについては、今年度は、全ての小学校の5年生が合同で古代米の田植を実施し、体験を通して多賀城の歴史や食文化を知る取組を行っております。
さらに、多賀城版コミュニティ・スクールの多賀城を好きになる活動支援として実施する事業において、小学校6年生を対象に、本市埋蔵文化財調査センター職員が学校に出向き、授業を受けた子供たちが、多賀城が奈良・平安時代の役所であること、多賀城が置かれてから今年で1300年の年であり多賀城南門公開の年であること、今年で創建1300年ということが分かるのは、国宝に指定される多賀城碑に多賀城創建の年代が神亀元年724年と記されているからであることなどを言えるようになる授業を、各学校と連携して展開していく予定です。
次に、記念品の配付については、今回の補正予算でお認めいただけましたら、多賀城碑の国宝指定と多賀城創建1300年を記念したクリアファイルを作成し、市内10校の全児童・生徒に配付する予定です。また、創建1300年ロゴをかたどったワッペンを作成し、こちらは既に市内10校の全児童・生徒に配付しております。子供たちがワッペンを貼った衣類や持ち物などを着用することで、創建1300年を広報する効果も期待しております。
次に、4問目の御質問のうち、1点目の市内のスポーツ環境の変化を踏まえた地方スポーツ推進計画の策定についてですが、本市では、令和3年3月に策定した第2期多賀城市教育振興基本計画の中で、市のスポーツ施策について地方スポーツ推進計画を包含した形で策定しております。
第2期多賀城市教育振興基本計画では、基本施策をスポーツ機会の確保と社会体育施設等の保全と運営とし、それぞれの現状、課題及び施策の方向性に基づいて、基本目標である市民スポーツ社会の促進に向けた各事業に取り組んでいるところです。池田議員がおっしゃるとおり、本市のスポーツ活動を取り巻く環境は大きく変化する時期を迎えております。
第2期多賀城市教育振興基本計画は、計画期間を令和3年度から令和7年度としており、計画期間の最終年度となる来年度には、令和8年度を開始年度とする第3期計画の策定に向け現行計画の進捗状況の評価を行い、現状と課題に対応した計画内容の更新を行うこととなります。
次期計画においては、スポーツ活動を取り巻く環境の変化とそれに伴う新たな課題を踏まえ、本市スポーツの推進に向けて取り組むべき方向性を示してまいります。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 御答弁ありがとうございます。順次再質問させていただきます。
まず、1点目の体育館とプールの移転合築に向けた交渉状況ですけれども、現在、鋭意取り組んでいらっしゃるということでございました。ただ、一方で、体育館、プールを造るのにも地方債の活用であったりとかリミットがあるんだろうと思います。市長の任期も今秋で1期目はということになりますので、そういったところも含め、いつまでに交渉を終わらせるのかというような見込みについてお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 今、池田議員から御質問あったとおり、移転改築に活用できる起債、公適債ですが、非常に有利な起債であるものの、起債にも活用できるスケジュール、期限が今のところございます。また、事業者側が開発するスケジュールに合わせてということになるので、今の時点でいつというのはなかなかちょっと申し上げづらいなというのが回答でございます。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 事業者の状況があるにせよ、有利な起債の状況もあると。
質問を変えると、有利な起債を使うためには体育館、プールをいつまでに着工開始しなければいけないのか、そのあたりについてお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 令和7年度(「8年度」に訂正あり)までの着工ということになります。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 当然、体育館もプールも規模あると思いますので、それに応じてなのかもしれませんが、およそ見込みは令和7年度までの着工ということで、用地の開発もたしか来年の秋というような報道もあったと思います。そういったところも含めて、しっかりと交渉がよい結果になるようにぜひお願いをしたいと思います。
2点目なんですけれども、先日、地元紙5月5日の河北新報のほうでも、主に仙台市に住んでいる子育て世帯の皆さんがやっぱり仙台にもそういった施設がなくて、それこそ山形とか福島のほうまでそういった雨の日とか子供を連れて遊びに行っているという状況があって、有志の保護者の方でAsoVi-Vaみやぎという団体もつくられて、これからちょっとこういった行政にも求めていきたいというような話をされております。
私もこの団体にちょっと連絡してみまして、やっぱり仙台市内にという話ではあるんですが、多賀城市も隣ということで、学院大の用地についても非常に立地もよくて交通の便もいいということで、そういったところも1つ候補になるんじゃないかというようなお話もいただいていたところです。
御答弁には、白石市のこじゅうろうキッズランドですとかそういった、利府町のぺあくるのような話もありましたけれども、白石はやはり山形に行くのと同じぐらいちょっと遠いということで、高速使っても使わなくても遠い、使ったらそれこそお金かかりますし、使わなくてもお金かかるというようなところです。やっぱり仙台市もそうですけれども、利府町のぺあくるも、私も行ったときに、私、平日行ったんですけれども、平日でもまあまあ人がいて土日だとやっぱり待たされるというかそういった状況もあるので、それだけでは足りないんだろうと思います。
体育館とプールの移転合築で一緒に体育館の中にこういった子供が遊べるような遊具を造れるんじゃないかと、それであればコストも抑えられるし、しっかり子供たちも体を動かして遊べる、体育館の一部としての子育て施設としてのこういう大型遊具の整備は可能性あるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 今も多分、総合体育館の中には子供が遊べる遊戯施設というものはあるかと思っておりました。
この子育て支援施設については、私もいろいろな場面でいろいろな方々から実は求められる施設です。いろいろな方々とお話をしたときに、そこでちょっと疑問が湧いてしまってなかなか整備に前のめりになれないというのは、池田議員、この間、おやじの会で一緒に参加させてもらったときに、市民以外の方々が半分以上、利府町のぺあくるも、実は利府町の町長に聞いたら6割は利府町民以外の方が利用しているということで、そういった施設で遊ぶのは多分小学生未満のお子様方で、その方々がその施設があるから多賀城市を選択して住み続けるとなってもらえるんだとすれば、我々としてはすごく前のめりにやりやすいなと思うんですけれども、今、町民である方々が利用されているよりも町民以外の方々が利用して、その方々がほぼほぼ、この間のおやじの会もそうですが、仙台市から多賀城市の施設を利用しているという状況を、住む、定住する、魅力として認めてもらうのはすごくありがたいんですけれども、そこまでつなげられるということがもう少し検証できると前のめりにやりやすいなと思っているのが僕の本心です。
一方で、東根市のように古くからそういった子育て支援に力を入れて、私も子供が小さいときに県内にあんまり無料で遊べる場所がなかったのでよく東根市、天童市、遊びに子供たちを連れて行きました。ただ、私があそこに選択して住むという場所にはなりませんでした。
ただ、東根市はそういうふうなことを結構前からやられていて、今、若い世代の出生率が上がっているということもあるので、やはり有効な施策の一つなのかなとも感じますし、その辺をしっかりと検証できれば、子育て支援施設とかそういった遊具施設を兼ね備えた、子供たちが遊べる場所を造ることというのもやぶさかではないのかなというのが私の本心です。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 論点はいろいろあるんだろうと思います。移住とか定住とかという目的にするのか、今、現にいらっしゃる子育て世帯の方のそういった要望も多いというところなので、そういった観点も必要なんだろうと。
新しく中央地区の学院大の用地を整備していって、多くの方が集えるようなというところで考えると、やっぱり子供が、例えば、複合施設なのでいろいろ買物とか親御さんとか行っている間にここで子供たちに遊んでもらうとか、そういった利用者の促進の観点からも、こういった子育ての施設というのは必要なんだろうと思いますし、複合施設だからこそ、例えば体育館の中に入れるにせよ、この複合施設の中であれば、大人の方も子供も一緒に過ごせるような施設の中で子供たちが元気で遊んでいる姿を見て、大人たちがやっぱり子育てっていいよね、子供っていいよねと思ってもらえる社会になるんじゃないかなと。
子育て施設は結構いろいろなところに単独であるんですけれども、複合施設にするからこそのメリットがあると思っていて、だからこそ多賀城市にこれから整備していく中に入れることがチャンスなんじゃないかなと思っているところもあるんですけれども、そのあたり、市長、どうお考えでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 池田議員がおっしゃられることもよく分かるなと思っています。ですので、その辺を全て排除するということではなくて、僕の本心は先ほどお伝えしたとおりで、我々としては、やっぱり今子供を育てている世帯の方々にも魅力をもちろん感じてもらいたいですし、一方で、先日、子育て支援をしているNPO法人の方とお話をしたときに、分かりやすく言うとすくっぴーひろばが民業を圧迫しているという現実も他方あるんだなということも正直分かりました。
なので、我々行政が整備する施設は、民業を圧迫するようなものになってもいけないですし、どういうものを整備すればそういった世代の方々にさらに多賀城市の魅力を感じてもらえるのかというのは、今、池田議員がおっしゃられたような施設ももちろんその手段の一つかなと思いますし、それ以外のことも含めて、多賀城市は決して出生率が低いわけでもないですし、多賀城市に住んでいる子育て世帯の方々が全て多賀城市の子育て支援に満足していないという状況でもないこともあります。
ですが、我々、守りに転じるつもりはなく、これからも攻め続けて、そういった世代の方々にもしっかり多賀城市を選択し続けていただけるように頑張っていきたいなと思いますので、いろいろな御意見を、私も小学生未満の子供がいなくなってしまったので、4人いたのでその期間10年ぐらいあって、PTAだったりいろいろな場面で声を聞く機会があったんですけれども、なかなか直接、そういった子育てといっても年齢層がそれぞれ違いますので、いろいろな方々、池田議員、子供が小さいのでぜひそういった方々の声、これからも届けていただければありがたいなと思っています。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 私も、これからもこういった質問させていただきたいと思います。
今、民業圧迫というような観点もあったところで、関連してなんですけれども、学院大の用地で事業者側が開発する内容の中に、子育て支援施設とかスポーツ施設とかという項目がありまして、これもし体育館とかに移転になった場合、ちょっとかぶってしまうところも少しあるのかなと思いますが、事業者側の計画としてこの子育て支援施設とかスポーツ施設というのはどういったものが想定されているのか、もし御存じであれば。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 現時点で我々に示されたものというのはないんですけれども、子育て支援施設、そういった民業の部分については、多分、これからいろいろな発表があるのかなと思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 壇上からも申し上げましたとおり、そういった施設を市が代わってやるというところになれば交渉の前向きな材料になるのかなというのもありますので、そのあたりも含めて交渉をしっかりしていただきたいなと思います。
2点目に移ります。
保育施設の待機児童について、国基準でない待機児童がいわゆる隠れ待機児童とちまたでは呼ばれているものについては、これ実は今年4月1日は御答弁のとおり38人で、昨年は、事前に頂いていた資料は15人、その前が14人ということで、もうこの隠れ待機児童は実は今年増えているというような状況もあるんですけれども、この隠れ待機児童に対する市としてのこういった認識についてはいかがでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 隠れ待機児童、その表現はあんまり好きじゃないんですけれども、隠れ待機児童といろいろな場面で表現されますが、国基準から除外されたという隠れ待機児童は、特定の保育所等のみ希望していることが除外の理由ということで、空きのある保育施設はあるんだけれども、自分がそこは希望していないので自分の子供はここに入れたいという方々を隠れ待機児童と言う話になるんですが、なかなかやはり申込者の希望と空いている施設が合わないという状況なので、そこを希望する施設に入所できるように調整をして、時には交渉、会話をしながら、こちらどうですかという話、新しいところがいいとかちょっと遠いとか、あとはやっぱり通勤途中で預けたいけれどもちょっと逆側だとか、それぞれによっていろいろな理由があるので、そこについてはなるべく希望に沿えるように我々としては取り組んでいくということかなと思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 市としての目標としては、国基準以外の待機児童も含め、待機児童をゼロ人にする、そういった決意ではあるといった認識でよろしいか伺います。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 国基準の待機児童で言えば、年当初は4月時点で1名、5月はゼロです。先日、新聞の報道で国基準の待機児童がゼロとどこかの自治体が出ていましたけれども、多賀城市も1ということでありますので、ほぼほぼ国基準の待機児童については解消できているのかなとも思いつつ、隠れ待機児童につきましても、年当初はこの数字ですが、年間を通して様々な調整をする中で、年末には大体毎年ゼロになっている状況にありますので、そういう意味では、担当課、原課みんな協力し合って、子供たちがしっかり希望した保育所に入所できるように調整しているということでありますので、ゼロにこしたことはないと思いますが、鋭意、様々調整をしながら子育て世帯を応援していきたいと思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 多賀城市、結構転勤で来られる方も多くて、やっぱり子供が保育所に行けないと本当に困るという方もいらっしゃって、それこそ地元紙の3月末の待機児童ゼロというような特集記事の中でも、多賀城市の方の記事も出ておりました。多賀城市で待機児童がいるなんて思わなかったというような記事ですけれども、そのあたり、待機児童、今市長が御答弁されたようなことを入所申込みされる方にも情報発信をしっかりしていただきたいと思います。
病児保育について移りますけれども、御答弁の中では、今、病後児のほうはいて、利用者がそんな多くないというような話でした。ただ、一方で病児保育施設、病児と病後児は違うので、病児保育施設がないことについてのちょっと御答弁が少なかったように思いますが、やはりセーフティーネットとして考えれば、今、ゼロか所で全く利用できないというのは非常に問題だなと思いますが、そのあたりいかがでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 今の御質問の回答の前に、入所の調整のときに年当初には待機児童になっているけれども、年度末には待機児童になっていないんだよということは政治家として話しできるんですが、行政の機関としてはなかなかちょっと話しづらい内容なので、それを説明するというのはちょっと難しいという説明を実は僕も受けたことがあって、なので、しっかり調整をしますという言葉に翻案していただければ、そういったことをお伝えいただければありがたいなと思っています。
それから、病児保育施設については検討ということなんですが、やはり看護師の配置、それからスペースの確保、様々な課題があって、1回目の質問でもお話を回答でさせていただきましたが、病児・病後児保育の基準額の見直しで、令和5年度と令和6年度で病児保育でいうと140万円の増額、それから病後児保育でいうと約85万円の増額ということで、こういった情報を保育施設、運営施設、民間事業者のほうに御提供しながら、ぜひそういった取組をしていただけませんかであったり拡充しませんかということを、しっかりお伝えしていくというところにとどめさせていただければと思います。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 民間にお願いするということもあるんですが、やっぱり民間だと採算が取りづらいというのは、制度変わってもそういった問題出てくるんだろうと思います。私は、やっぱりこういうセーフティーネットだからこそ市がやるべきなんじゃないかなと思っておりまして、それこそ基幹保育所の役割なんじゃないかなと思います。この基幹保育所の中にこういった病児施設を少し入れて、それであれば保育士も兼務できますし、看護師の問題もありますけれども、それも市がやっぱり責任を持ってやっていただきたいと思います。お隣の塩竈市でも何か病児保育施設の整備というようなことも聞いていますので、やっぱりこれ行政の責務として、民間がやってくれればいいんですけれども、そうでない場合、やっぱり市のほうでも整備に前向きに取り組んでいただきたいと思いますが、いま一度いかがでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 様々課題についてはお話をさせていただきました。事業実施に至っては、医療機関、それから連携した民間事業者のほうが今のところ運営が効率的で効果的に実施できるのではないかと考えておりますので、まずは先ほどお話をさせていただいた民間施設に、財政支援の拡充についてしっかり周知をさせていただきたいと思います。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 今、病児保育施設、多賀城市内にないんですが、市外の病児保育施設とか民間の仙台市内のそういったところはあると思うんですが、いろいろ子育て世代の方にお話伺うと、やっぱり多賀城市民だと利用できないんじゃないかと思われる方も多いんですけれども、そのあたり、市外の病児保育・病後児保育施設の情報の発信とかそういったところをもっとしっかりやっていただく必要があると思いますが、いかがでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) おっしゃるとおりだと思います。市民の皆さんも利用できるということをしっかり周知することについては、大切なことだなと思っておりました。
ちなみに、済生会こどもクリニックであるとかきゃんばすmini、富谷、それから宮城野区の福室、あとは中野栄にももりのなかま病児保育室なんていうのもございますので、市からこういったことが近くにもありますよということをお伝えすることで、安心して子育てができる環境が整うかなと思っておりますので、何らかの形で啓発、周知をしていきたいなと思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) こういった情報が今ホームページにも多分ないと思うので、しっかりホームページに書くとかそういったことはしていただきたいと思います。
ちょっと時間の都合があるので3点目のほうに移りまして、記念品の各世帯への配布は金曜日のもろもろ議論を私も聞いていましたので、いろいろな考え方あるんだろうなと。ただ、私は要らないという人ももちろんいると思うんですけれども、各世帯に配布するのが一番効率的で経費もかからないやり方なんだろうと思っていまして、手挙げ方式だと数の把握から何からやらなきゃいけないというので、世帯であれば毎月の市政だよりとか渡すときに一緒に渡せるわけなので、そういった部分で経費も削減できるのかなというところもあったわけです。
私も行政職員時代、いろいろな記念品作ってきた中で、やっぱりクリアファイルが結構便利で、子供たちに配付するというところなので非常に便利だなというところで、何が便利かというと資料を入れられるということなので、会議のときに配付できたりとかイベントときに配付できたりとか、手提げ式のクリアファイルというのもありまして、切り取るとクリアファイルになるという手提げ方式のあれが一番私作った中で便利だなと思ったものもあるんですけれども。
何が言いたいかというと、せっかく子供たちにはクリアファイルを渡すんですよね。渡すということであれば、クリアファイルを多賀城創建1300年の関連イベントとか、あと窓口でもいいと思うんです、住民票とかの窓口のほうで、今、紙の封筒を渡している中に置いていただければ、市民の方も取ってもらえると思うんですけれども、子供たちだけにクリアファイルを渡すのはもったいないなと思うんですけれども、そこら辺どうですか。もっと増やしたりして、全世帯とは言いません。だけれども、イベントとかそういったところでも活用できると思うんですけれども、いかがでしょう。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 我々として、取りあえず、今回、御城印ということでやらせていただきたいということは昨日も伝えたところでした。庁内でも、昌浦議員の御質問のときにもお答えしましたが、風呂敷、手拭いというお話が出たときに、いろいろな方々にお伺いをしたときに、手拭いは今どき使わないよねという方がいたり、風呂敷はいつ使うのという年代によっても違ったり、なので、クリアファイルについて紙をとどめておく、とどめておかない、資料が必要な人、必要じゃない人、必要のない方々にお渡ししてもあんまり意味がないかなと思っていたので、そういった関連するグッズ等については、市民の皆さんにもやっぱり関心を持ってもらうことが何よりも大事なんだと思っていますので、そういった機運を高めるためにも、例えばピンバッチであったり、こういったものも観光協会のほうでは販売をさせていただいていたり、様々な形で関係する機関に協力をいただいているので、そういう協力をいただけるように、これからも1300年をしっかり宣伝していきたいなと思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) あまり質問には答えていただけなかったようなんですが、せっかくクリアファイル、今回予算で取ってということはあるので、予算の上限もあると思いますが、いろいろな事業で使えるように少し増刷しておくのもいいんじゃないかなと思いますので、これは提案にとどめさせていただければと思います。
いずれにしましても、1300年というのと、今回、国宝というダブルのすばらしいニュースというところがあるので、私は1300年だけだったらこんな各世帯どうですかとは言わなかったんですけれども、国宝というニュースもあったものですから今回提案をさせていただきましたけれども、欲しい市民の方にしっかりと届くような周知のやり方も含めた御尽力をお願いしたいと思います。
4点目に移りますが、スポーツ計画で、御答弁だと教育振興基本計画の中ということで、これ3ページしか書いていないんです。これが計画と言えるのかという問題があって、特にスポーツ行政というのは、スポーツ庁が国でわざわざできたようにどうしても縦割りができてしまう部分で、多賀城市でいってもスケートパークの整備は都市産業部のほうでやったりとかそういった部分ができるわけです。これ教育委員会がここまで所管できるかというと、なかなかやっぱり行政は難しいと思っていて、じゃあどうするかというと、計画にしっかり位置づけて、その中にアクションプランを入れてPDCAを回していくというところが必要不可欠なんじゃないかなと思うわけです。
近隣見ると、例えば、利府町とかだとスポーツ計画とあと今年からスポーツ振興課という課をつくったりとか、いろいろそういう体制を強化しているというところもあるわけですけれども、やっぱり個別計画が必要なのではないかなと思いますが、いかがでしょう、教育長。
◯議長(森 長一郎) 教育長。
◯教育長(麻生川 敦) 池田議員おっしゃるとおり、スポーツに関する施策という部分につきましては、これ教育ではどうなのかというような議論もされていると伺っております。今、部活動の地域移行ということも大きな課題として取り組んでいるわけなんですけれども、これも部活動をどうするかという問題だけではなくて、やはり青少年のスポーツというものを学校でこれまでずっと部活という形で取り組んできたわけなんですけれども、このスポーツ全体をどのように振興していくのがいいのかということを含めますと、教育委員会だけでこの計画についてやっていくということは、もう今できないなと考えているところです。
先ほどもお話をしたところなんですけれども、現行の計画、来年度までという形になっておりまして、これ新たに計画を立て直すということに、これはスポーツの個別計画ではない教育全体の計画になりますけれども、その部分のところでこのスポーツの行政につきましては、どのような形で計画を立てればいいのかということにつきまして、やはり検討はしていきたいなと考えております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 計画をつくればいいという話ではもちろんないんですけれども、先ほど申し上げたとおり、教育の計画の中にスポーツを位置づけるだけではちょっと限界があるんじゃないかなと思っています。障害者スポーツであったり、例えば、健康増進とかであれば当然市長部局のほうになりますし、先ほど申し上げたスケートパークも、整備だけじゃなくて運営も恐らく市長部局のほうでやられると思うので、ちょっと次の質問とかぶるところもあるんですけれども、やはりそのあたり、少なくともアーバンスポーツをじゃあどうしていきたいのか、障害者スポーツをどうしていきたいのか、そういった部分だけでもやっぱり書いていかないと、はてどうしたものか、どうやっていこうかというところの連携するのがなかなか難しいんじゃないかなと思いますので、そのあたりしっかりと次期の計画の策定の際には御検討いただきたいと思います。
最後、スケートパークについてなんですけれども、今申し上げたようなスポーツ施策としての位置づけをやっぱり運営していくにはどうしていくかというのが必要なんだろうと思うわけでございまして、例えば、多賀城市内ではこれまでスケートの人口がどれぐらいで、じゃあこれをどれぐらい増やすとかそういう目標が多分ないと思うんですけれども、本来であれば、そういったボトムアップから市外の人も含めた利用者の設定をしっかりした上で、整備をするというのが本来の在り方なんでしょうけれども、Park-PFI、提案方式なので、そこはなかなか反映しづらいというのは承知しつつ、今、案ができているので、その中でどれぐらい市内の利用者を増やしていくかという施策が大事なんだろうと思います。
伺いますけれども、これスケートパークの利用者、市内、市外含めて合わせてもどれぐらいを見込んでいるのか、そのあたりの目標の設定について、そういったのがあれば御答弁をお願いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) お答えします。
提案事業者資金計画等を設定するに当たって算出した年間の利用者数としては、1万2,000人から1万3,000人という想定になっております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 1万2,000人から1万3,000人、これは市外も含めたと思いますけれども、今回、アーバンスポーツを推進していこう、それで市でもじゃあその手段はスケートにしようということで決めたわけでございます。市内の利用者をどうやって増やしていくかというところについては、先ほど申し上げたとおり教育委員会との連携、それこそ学校との周知とか連携とかというのも必要だと思いますが、そのあたり、市内の利用者を増やすための取組、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 指定管理者が決定次第、スポーツの推進であったり池田議員がおっしゃられたようなことを具体的な取組について考えていきたいなと思っています。これあんまりこうだという回答をしてしまうと、この回答、言葉だけが独り歩きしてしまって、指定管理をする方々がこう思っていたのにこういうことができないとか、議会でこういう答弁をしてしまったとか言ったとかということで、あまり深い答弁はしないようにと言っていたんですけれども、ちょっとだけ僕します。あえて、縛らない程度に。
東京オリンピックのレガシーとしてアーバンスポーツ、スケートボードが日経新聞で紹介されたときの記事にもありましたが、オリンピック選手が小学生でも目指せる、かつ屋内、屋外がそろっている施設はなくて誰でも手軽に始められる、そんなものが多賀城に身近にあったらすてきだなという思いでいます。かつ小さいときから始めて、かつ生涯スポーツのできる、私の知っている方で70歳でスケートボード始めて今80歳ぐらいでやっている方もいらっしゃるので、しっかりプロテクターをつけてやれば生涯スポーツとしてもできるということでありますので、競技者の年齢については、様々な年代の方にアプローチできるんだろうと思っております。
あわせて、市内の小学校にクラブ活動もあれば、部活動も地域移行という形もありますので、そういう中で唯一多賀城にはアーバンスポーツのそういう部活があるんだよなんていうふうになっても、まちの魅力の一つになるのではないかなとも考えておりまして、そういった取組もあればいいなあと思っています。これがなきゃ駄目だということではありません。
あればいいなあという、民間の方々が持っているノウハウを使って、我々行政は縛りをかけるのではなくて、どうやったら民間の提案に対して柔軟に対応して、我々行政としての様々な基準を満たせるのかというところをしっかり話合いをしながら、まずは指定管理者の決定ということが大前提でありますので、その決定をもって様々な話合いをしていきたいなと思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) ぜひ、お願いしたいと思います。
最後、このスケート、市長おっしゃるような、それこそ子供たちがオリンピック選手になるとかそういったすばらしいことになればいいなと思うわけですが、やはり教育委員会との連携というのが必須なんだろうと思います。さっきのスポーツ計画も含めて、スケートをしっかりやっていくぞという決意を、これは教育長のほうから最後お願いしたいと。
◯議長(森 長一郎) もう一度。
◯3番(池田 純議員) スケートの位置づけも、しっかりスケート推進をしていくぞというところも含めたスポーツの推進をぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。
◯議長(森 長一郎) 教育長。
◯教育長(麻生川 敦) 先ほどもちょっとお話ししたんですけれども、小学生、中学生を含めて生涯スポーツというものをどのように子供たちがしていくことがいいのかということですが、そのことを含めて、市内にある様々な資源というのがあると思います。今回のスケートボードのパークもそうなんですけれども、これからできることになりますし、それから、今あるプールもありますし、それからNPOの方々もいらっしゃいますし、スポ少もあります。そのようなスポーツの様々な素材という部分も、これから部活の地域移行ということも含めながら、子供たちがどのようにスポーツと親しみながらやっていくか。それはスポーツだけではなくて、もしかすると放課後の子供たちの生活をどのような形でしていくことがいいのかということも含めて、教育の振興計画の中で検討していきたいなと考えております。もちろん、だから活用していきたいとは思っております。(「終わります」の声あり)
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