2024/7/8
◯3番(池田 純議員) 多賀城の未来を照らす会の池田純でございます。
まずもって、元旦に発生しました能登半島地震で被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。また、職員派遣等の支援を行っている市当局の皆様や、募金等の支援を行っていただいている市民の皆様に心より感謝申し上げます。
それでは、議長のお許しをいただきましたので、記念すべき多賀城創建1300年を迎えました2024年の最初の一般質問登壇者としまして、大綱1点、浮島地区及び周辺地区の諸課題について質問させていただきます。
私の住む浮島地区は、住民基本台帳人口集計表によると、令和6年1月末時点で1,486世帯、3,411人が居住しております。また、令和4年度に発行された多賀城市地域カルテ西部版によると、JR東北本線国府多賀城駅の北に広がる浮島地区には、地名の由来となった特別史跡多賀城跡があります。もともとは塩竈方面から延びる緩やかな丘陵の上にできた農村集落でしたが、現在は住宅地が広がる地域です。地区内には浮島神社があり、創建年代は不明ですが、多賀城が栄えた平安時代には既に存在したと伝えられています、と記載されております。
また、多賀城市観光協会のホームページでは、浮島神社の説明として「しほがまの前に浮きたる浮島のうきて思ひのある世なりけり」と、山口女王が大伴家持へ遣わした歌に詠まれた歌枕浮島が今の浮島神社だと言われています。松尾芭蕉の奥の細道には、浮島は記載されていませんが、随行した弟子の河合曽良の曽良旅日記には、浮島に立ち寄っていたことが記載されていますと掲載されています。
このように歴史があり、現在は主に住宅地として3,500人弱の住民がいる浮島地区ですが、私は昨年多賀城市議会議員選挙に立候補するに当たり、多くの浮島の住民の方が以前は浮島に多くの市議会議員がいたが、ここしばらくは市議会議員がいないという話をされていたことから、議会事務局に確認したところ、浮島在住議員は私が約20年ぶりで、昭和の時代には4人在住していた時期もあったとのことでした。
もちろん浮島在住議員がいなかったここ20年の間においても、先輩議員の皆様が浮島地区の課題について質疑していただいており、近年浮島選出の議員がいなかった影響とは申し上げませんが、私が地区住民の皆様にお話を伺うと、いまだ解決に至っていない課題も多いことから、今回はその主立ったものを質問させていただきたいと思います。
まず、(1)ですが、浮島に隣接する中央公園第2工区の一部と第3工区の約12.7ヘクタールにおいて、Park-PFI制度を活用し、民間事業者の提案によりスケートパークや、飲食スペース等の整備を行う中央公園魅力創造事業の公募設置指針が先月公開されました。
令和6年度に整備事業者が決定し、工事が開始され、令和7年11月に指定管理者制度を組み合せた形で供用開始がなされる予定ですが、利用者や周辺住民の利便性の観点から、交通整備について、以下2点伺います。
1)中央公園魅力創造事業整備区域へのバス停の設置予定について。
2)にぎわい創出による周辺道路環境の悪化が予想されることから、城南にあるヤマザワ多賀城店前丁字路からJR東北本線を越え、浮島の県道泉塩釜線につながる予定の仙塩広域都市計画道路、清水沢多賀城線の未整備区間の整備が急務と考えますが、御所見を伺います。
続きまして、(2)ですが、特に国府多賀城駅付近の浮島一丁目では、以前より大雨による浸水被害に見舞われており、その対策は地区住民の悲願でもあります。
市では、今年度、樋の口雨水幹線JR東北本線横断部の整備に向けた設計を行っているところと理解しておりますが、改めて浮島排水区の浸水対策の現状と、樋の口雨水幹線の今後の整備計画について伺います。
続きまして、(3)ですが、小中学校通学区域の変更に関し、令和5年12月に実施したパブリックコメントでは、山王小学校の通学区域の変更案だったのにもかかわらず、寄せられた25件中8件が浮島地区の中学校区を、第二中学校から高崎中学校にしてほしいという意見でした。
浮島の方に伺うと、この話は平成7年に高崎中学校が開校する際にもあったようですが、平成7年当時と比べると、平成13年の国府多賀城駅開業に伴う浮島地区から高崎中学校への通学ルートの利便性向上や、山王小学校の児童数増加により、第二中学校の生徒数が増加する見込みであることなど、状況が変化しており、通学区域変更の検討の余地があるものと考えます。
一方で、東北学院大学多賀城キャンパス跡地の再開発を計画しているミサワホームによると、跡地に戸建て住宅160戸、分譲マンション200戸を2025年10月に着工する計画だという報道もあり、住宅地整備に伴う高崎中学校区の生徒数の増加も見込まれます。
以上の点も踏まえ、今後の市内小中学校の通学区域の変更方針について伺います。
最後に、(4)通学路の安全対策について2点伺います。
1つ目ですが、城南小学校北側にある市道浮島線の館脇踏切北側の歩道の一部が、中央公園に立地する市有建物の影響で狭くなっていることから、対応が必要と思いますが、御所見を伺います。
2つ目ですが、仙塩広域都市計画道路史跡連絡線上の浮島保育所前の横断歩道について、国府多賀城駅に向かう歩行者も多いですが、高崎側から下り坂となっていることから、既にカラー舗装による減速標示はされているものの、信号機の設置や段差舗装等の追加の対策が必要と思いますが、御所見を伺います。
以上で壇上からの質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
◯議長(森 長一郎) 市長の答弁を求めます。市長。
(市長 深谷晃祐登壇)
◯市長(深谷晃祐) 池田議員の御質問にお答えをします。
1点目、2点目及び4点目の御質問は私から、3点目の御質問は教育長からお答えしますので、よろしくお願いします。
初めに、中央公園魅力創造事業整備区域へのバス停を設置することについての御質問をいただきましたが、中央公園を含む自然、歴史文化ゾーンでは、国府多賀城駅及び東北歴史博物館を起点とし、アクセスの向上を図ることを計画しておりますので、新年度に多賀城西部線のバスルートを変更し、東北歴史博物館内にバス停の設置を予定してございます。
したがいまして、中央公園付近にバス停設置の予定はありませんが、現状においても多賀城東部線は国府多賀城駅に乗り入れておりますので、中央公園及び南門周辺については、これまで以上に公共交通によるアクセスが向上するものと考えております。
次に、1点目の2つ目、仙塩広域都市計画道路清水沢多賀城線の未整備区間の整備については、池田議員の御質問にあったとおり、都市計画道路清水沢多賀城線が一部未整備であること、それに加えて、泉塩釜線や、多賀城インターチェンジの開通など、周辺の道路環境が向上したことにより、市道水入線の高平踏切付近に交通量が集中し、交通渋滞を招いているものと認識してございます。
このため、清水沢多賀城線の全線開通は、周辺道路の渋滞解消の課題解決にとどまらず、緊急避難路・物流路としての機能を向上させる取組でもあることから、宮城県をはじめとする関係機関との協議を進め、全線開通の早期実現に向けて今後も努めてまいります。
次に、2点目の浮島排水区の浸水対策と樋の口雨水幹線についてですが、浮島排水区は城南地区、浮島地区及び市川地区の排水区として位置づけており、これまで下水道計画に基づく浸水対策として、館前雨水幹線、浮島1号雨水幹線、樋の口雨水幹線のJR東北本線南側の整備を実施してございます。
また、流末である浮島雨水ポンプ場のポンプの整備状況については、3台中2台のポンプを設置している状況です。樋の口雨水幹線については、令和5年9月に中央公園内の水路整備が完成し、現在JR東北本線の横断部の施工に係る設計と協議を実施しております。
引き続き東日本旅客鉄道株式会社と協議を行いながら、令和7年度の工事着手に向けて事業を進めてまいります。
次に、4点目のうち、1つ目の館脇踏切北側の歩道についてですが、まず通学路の安全点検については、各小学校で実施しており、通学路において注意が必要な箇所の把握に努め、多賀城市通学路安全推進会議により対応策を検討してございます。
議員から御質問のあった城南小学校北側に位置する館脇踏切付近の歩道については、通学路安全推進会議で話題になってはおりませんが、令和6年度に予算計上している中央公園魅力創造事業や公園維持管理事業の中で実施する多賀城南門の復元や、中央公園の整備完了後の来訪者の増加に備えた環境整備として対応を予定してございます。
次に、4点目のうち、2つ目の史跡連絡線上の浮島保育所前交差点への信号機及び段差舗装等の設置について、当該交差点において史跡連絡線を高崎から浮島方面に北進していく途中には、議員御存じのとおり、横断歩道あり、減速等の路面標示を設置しております。
さらに、前方の交差点前後には、浮島保育所をはじめ児童等が移動する箇所の安全対策として、カラー舗装による注意喚起を実施しております。
また、毎月初日、5のつく日、始終業日等の街頭指導日には児童の通学時間帯に、交通安全指導隊を配置し、安全な誘導を行うなど、当該交差点については歩行者が安心して横断できるよう交通安全の確保に努めているところであります。
御質問のありました信号機の設置については、警察庁が定める信号機設置の指針に基づき道路状況や交通量等を調査した上で、宮城県公安委員会が設置の有無を判断することとなります。
私からは以上です。
◯議長(森 長一郎) 教育長。
(教育長 麻生川 敦登壇)
◯教育長(麻生川 敦) 池田議員の御質問にお答えします。
3点目の小中学校通学区域の変更につきましては、令和5年11月及び令和6年1月の市議会全員協議会において御説明申し上げたとおり、喫緊の課題である山王小学校の児童数増加に対応するため、関連する小中学校の通学区域を変更することとしています。
また、そのほかの地域については、宅地開発の状況等の現状把握をはじめ、児童・生徒数の推移、学校運営や学校施設管理上の課題、地域との関係等を考慮しながら、複数年をかけて継続的に対応していく予定です。
御質問の浮島地区の中学校については、市内全体の中学校の位置、生徒数のバランス、地域コミュニティー等を考慮し、第二中学校を通学先としていますが、通学距離や安全性の観点から、高崎中学校に通学を希望する声が上げられていることから、浮島地区及び高崎中学校の生徒数の推移や、施設のキャパシティー等の状況を踏まえ、通学区域の変更について検証していきたいと考えております。
東北学院大学多賀城キャンパス跡地については、大規模な再開発計画により児童・生徒数が増加することを前提として、学校運営に支障が生じることがないよう準備を進めていく予定です。
より具体的な整備方針が明らかになりましたら、周辺地域を含めた通学区域の変更の必要性を検証していきたいと考えております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 御答弁ありがとうございました。順次再質問させていただきます。
バス停の設置ですけれども、御答弁では国府多賀城駅や東北歴史博物館で西部バス、来年度からということで、そこを起点としたアクセスの向上を図るということでございました。
具体的に東北歴史博物館や国府多賀城駅から、中央公園であったり、南門であったりのアクセスについて、今少しやっぱり国府多賀城駅からも少し案内表示の少なさだったり、道路の分かりづらさというのはあるのかなと思っておりますけれども、具体的にアクセスの向上を図ることを計画と答弁いただきましたけれども、具体的にどういった取組を予定されているのか伺います。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) まず、国府多賀城駅から中央公園までの移動に関しては、現在ボックスカルバートの上を、北側については館前遺跡のほうを抜けて通っていただいてるルートでありますが、ちょっと鉄の柵は何というのか、バリケードのような、何かああいったちょっと見栄えの悪い、それこそ誘導するのにはどうなのかなというふうにちょっと感じてしまうような状況になっておりますので、そういった部分も直しつつ、国府多賀城駅に降りた皆さんが、政庁や中央公園に向かいやすいようなこともしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) このアクセスの向上ということで、歩道の整備とか、ぜひ南門もでき、また中央公園も来年の10月、11月には供用開始ということですので、そこのスケジュールに向けて、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思いますけれども、改めてこの中央公園、また南門、あそこが整備され、これからすぐ整備されるということなので、それに向けたアクセスの向上というのが必要だと思いますが、そのスケジュール感等についてお伺いしたいと思います。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) まず、Park-PFIの事業については、県内でまだゼロからやってPark-PFIの成功事例がまだないということでありますので、まずは国の予算をしっかり確保することも重要でありますし、様々な困難を乗り越えつつ、来年の11月の開園に向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。
それまでには、しっかり今お話をさせていただいたような国府多賀城駅から中央公園までのルートについても整備を行えるように取り組んでいきたいというふうに思います。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) ぜひお願いしたいと思います。
質問がバス停の話だったんですけれども、まずは歩道のアクセスの向上というお話もありましたが、実際中央公園が供用開始された以降、様々お声はいただくものなのかなというふうに思っておりまして、ぜひ今東部線、国府多賀城駅までありますので、そこから例えば整備区域のところまで少し延ばすとか、そういった部分は今後研究の余地があるものなのかなというふうに考えております。
また、先日の公共交通会議の議事録等も見ましたけれども、委員の方から南門へのアクセスバスのアクセスの向上などの御質問もあったようですので、その辺り今後研究の必要があるのかなと思いますけれども、御所見をお伺いしたいと思います。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 西部線、東部線、バスの始点から終点までの時間というのは、大体1時間15分から30分ぐらいの間でやるのがいいんだみたいな、適正だみたいなお話もあって、1個増やせば1個減らす、そういった公共交通の在り方の全体を考えながら、バス停等の変更についても考えていかなければなりませんし、国のほうではライドシェアの解禁、それから自動運転等々、様々公共交通の在り方についても、バスのみならず変わっていくことになろうかというふうに思っておりますので、そういったものの最良の組合せを常に考えながら、公共交通の在り方、バスの在り方については考えていきたいなというふうに思っております。
検討の余地があるのかないのかというふうに言われれば、常に研究しているという状況でございます。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) ぜひ検討はお願いしたいと思います。
1の2点目に移ります。清水沢多賀城線のこの話は議会でも既に出ている話ではあると思うんですが、御答弁が宮城県をはじめとする関係機関との協議を進め、全線開通の早期実現に向けて、今後も努めてまいりますという話でした。
やはりお金が、JR横断、上通るか、下通るか分かりませんけれども、かなりお金がかかるものだというふうに理解しております。市だけではなかなか難しいということで、県はじめ関係機関と一緒にという、当然そのようなことかなと思いますが、県に協議するに当たっても、具体にどれぐらいの整備費の見込みがかかるであるとか、そういった部分はやはり持ち合わせていないとなかなか前に進まないのかなと思っております。
市のほうで、この未整備区間の整備費用について積算しているのか、しているのであれば幾らぐらい見込みとして考えられるのか、お伺いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) これですね、今の未整備区間を今の決定をされている状況で言いますと、アンダーで通す計画になっております。アンダーで通した場合には約70億円というふうに試算をしておりまして、ただ、アンダーが現実的かというと、正直あまり現実的ではないかなというふうに思って、オーバーなのかなと。ただ、オーバーにした場合の試算が幾らということについては、まだその試算をしている状況にはございません。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 70億円という、約70億円ですかね、そういう御答弁がありました。やはり市だけでは到底難しいということもあります。ただ、70億円だとなかなか県だけでも難しいのかなというところもありまして、清水沢多賀城線は御承知のとおり45号線からヤマザワ多賀城店前のところまで今つながったというところもあって、御答弁にもあったように緊急避難路・物流路としての機能も向上させるということでもありますので、そういった性質も鑑みると、例えば国の国土強靱化のそういった予算なども使って、県なり国なりそういった部分の予算もしっかりと取っていただく必要があるのかなと考えておりますが、その辺りの要望の状況であったり、取得の見込みであったりについてお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 具体的にまだ国土強靱化で予算を要求してとか、そういったところまでは至っておりませんが、やはり個人的に清水沢多賀城線、45号線産業道路から津波のときに避難道路として整備をしたわけでありますけれども、今の踏切の状況で車が渋滞をしてしまっているというのが土日になると恒常化している状況で、果たしてその本当に避難路として、清水沢多賀城線が泉塩釜線に直接ぶつからなくて、本当に避難路としての役割を果たせるのかなというふうに私自身も考えておりますので、中央公園含めあの周辺の道路全体を考えながら、この道路をしっかり整備できるように取り組んでいきたいというふうな思いでおりますので、まず宮城県だけでも難しいと思いまして、国のしっかりバックアップも必要だと思います。そういった様々な協議を経ながら、しっかり前に進められるようにこれからも取り組んでいきます。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) ありがとうございます。ぜひ今後も取り組んでいただければというところで、市内の道路、都市計画道路だけでも様々未整備のところあるわけで、そこら辺りの優先順位もつけながら、取り組んでいただく必要があるのかなと思います。
当然県とか国というところが必要ですけれども、市が全くお金を出さないということにはならないと思いますので、その辺りは市の予算の話も含め、都市計画道路内での優先順位としても、清水沢多賀城線未整備区間、高いのかなと思いますが、その辺りの御所見をお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) しっかり優先順位をつけながら取り組んでいきたいと思いますし、ここの部分については、必要だなというふうに私自身考えておりますので、その思いは担当部でもしっかり酌んで考えているというふうに思っておりますので、ただ、多賀城市の持ち出す部分についても、そのときどれぐらいのものだとしっかり判断しなければならないと思いますし、その判断をさせていただく際には、議会の皆さんにも御相談させていただきながら取り組んで、優先順位等についても考えていきたいというふうに思っております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) よろしくお願いします。
JR、今回アンダーという、上を通すという話も可能性もというお話もありましたが、JRの通すということはJRとの協議が必要ということで、(2)の雨水幹線の話でもJRと協議ということですが、この清水沢多賀城線の未整備区間について、現時点でJRとの協議というのは何かしら行っているのかどうか伺います。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 現時点では、まだ協議調整というのは行ってございません。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) (2)とちょっと絡む部分もあるんですが、樋の口雨水幹線のJR横断部が今JRと協議するということですので、場所も近いということで、もしかするとお互い影響がある可能性もあるのかなという思いもあるんですが、樋の口雨水幹線の協議をせっかくしていただいているということですので、それと併せてJRとこの清水沢多賀城線の未整備区間の部分の協議も、お金がまだついていないという部分はあるにせよ、やはり事前協議が必要なのかなと思いますので、協議を進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 現在樋の口雨水幹線についてのJRとの協議の部分については、お話をさせていただいておりますが、JRと様々工事を進めていく上で協議を始めるタイミングという部分でいうと、我々その時々でしっかりその判断をしていくわけでありますが、今回まだ清水沢多賀城線の延伸整備に当たって、JRと協議をするタイミングではないという判断の下、協議は行っておりません。
しかるべき時期が来たときには、しっかり協議をしていきたいと思います。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 恐らく整備費70億円ということでJRの工事の部分、JRが行うと思うので、その部分は変動があるのかなと思います。そういった意味も含めてなるべく早めにという思いはあるんですが、しかるべき時期という御答弁でしたので、それはしっかり判断いただきたいと思います。
2点目に移ります。樋の口雨水幹線のJR横断部の整備ということでございまして、今設計ということ、設計と協議を実施しているということで、JRと協議を行いながら令和7年度の工事着手に向けて事業を進めてまいりますという御答弁でした。
今設計中ということなのかもしれませんが、令和7年度からの工事、この工事費、概算でも構いません、そういった工事費について、見込みが立っていれば工事費について御答弁いただければと思います。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 事業費に関しては、参考で、まだ積算してあれなんですけれども、これまで実施した同様の事業を見ますと、令和2年度に完成した六貫田雨水幹線のJR仙石線横断部の事業費が約8億円でしたので、今回はそれ以上の金額になる可能性が高いなというふうに見込んでございました。
現在実施をしております設計委託業務の中で事業費が算定されるということになりますので、現時点においては具体的な金額については未定ということになります。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 8億円を超える見込みということでしょうか。かなりの額ということで、工事費のこの財源と、例えば国とかそういった部分のお金を使う予定であれば、その取得の見込みについて伺います。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) JR横断部の工事の財源については、社総交、社会資本整備総合交付金ですね、国庫補助のほう、充当が2分の1で残り2分の1が起債を充当するという予定で、進めさせていただいておりますが、その補助金の確保については県であったり、その協議機関としっかり適切な時期に要望を実施しながら、財源の確保に努めていきたいと思います。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) ぜひよろしくお願いします。
この工事着手が令和7年度ということで、終了時期の見込みについてお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 工事の開始時期と終了時期ですが、一応令和7年度に始めていきたいなというふうには思ってございますが、着工後できるだけ早い時期に完成をしたいというふうに思ってございます。いつという部分は、今現時点で始まる前からなかなか明言しづらいなというところで、御理解をいただければと思います。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 当然工事のスケジュールあると思いますが、しかし財源の確保と、あとやはり地区住民の方の、それこそ20年30年前からそういった話があったというお話も私は結構聞いておりますので、ぜひ早期の工事完了に向けて、引き続き御努力いただきたいというふうにお願いを申し上げます。
3点目に移ります。通学路の話ですけれども、全員協議会11月28日、令和5年11月28日に開催された全員協議会で、今回の山王小の学区の変更について、資料等を頂いて説明をいただいた際に、学区ごとの児童・生徒の見込み人数ということで、出していただきました。
その資料によると、令和5年の5月1日時点ということで、市内、二中ですか、二中の生徒数は令和5年に429人、令和11年には推計で530人、約100人ぐらい増える予定と。高崎中は令和5年に490人、令和11年に推計で471人微減ということで、当然高崎中の人数は学院大の部分をまだ含めていないので、増える可能性というのは当然あると思いますが、そういった二中でいうと100人ぐらい増える見込みというところもあるようですが、この二中の人数のうち、浮島地区の中学生の人数ですか、令和5年の人数とあと令和11年の推計人数について伺います。
◯議長(森 長一郎) 教育長。
◯教育長(麻生川 敦) では、その点につきましては部長に答弁させます。
◯議長(森 長一郎) 教育部長。
◯教育委員会事務局教育部長(中野裕夫) まず令和5年度現在の浮島地区の中学生、こちらが住民基本台帳上の数字となりますけれども、80名、80名でございます。令和11年度は88名でございます。
この間、年度により若干ばらつきはございますけれども、やや微増の横ばいということで推移しているというふうに見ております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 今のお話ですと、令和5年は80人、令和11年は88人ですかということで、二中が令和11年には令和5年に比べて約100人ですか、増えるという見込みということを考えると、この浮島地区の88人、令和11年時点ではありますが、二中の人数からすれば現時点と同じような人数に浮島地区の、もし仮に高崎中に移っても、二中の人数自体は変わらないというようなことが言えるのではないかなと思います。
現時点でなかなか明言は、御答弁難しいと思いますけれども、そういった部分を含めて今後、通学区域の変更については御検討いただければというふうに思います。
学院大のほうですけれども、報道等では2025年の秋頃の造成着手というようなことでございましたけれども、具体的にマンションとか戸建て住宅の分譲時期について、市のほうで何か把握されているものがあれば、御答弁をお願いします。
◯議長(森 長一郎) 教育長。
◯教育長(麻生川 敦) 現時点におきましては、住宅地の分譲時期につきましては、把握しておりません。新聞報道では議員おっしゃるとおり、2025年10月に造成工事に着手するということが報道されておりますけれども、この開発計画の詳細な内容につきましては、まだ把握してございません。宅地などが販売されるということであるとすると、開始される前には通学先についての学校を決定しておく必要があるというふうに考えております。
いずれにしましても、具体的な内容が分かりましたら、児童・生徒数の見込みを立てまして、通学区域の変更等の必要性につきまして、検証していきたいというふうに考えております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 現時点ではこのような答弁しかできないのかなというのは理解しますけれども、実際問題、分譲時期が分かってからこの通学区域の変更に着手して、この分譲の開始というか、一般の方に募集ですか、家の募集をするときまでに通学区域の変更をするということについては、なかなかスケジュール的に厳しいのではないかなというふうに私自身は思っているところなんですけれども、その辺りどのようにお考えかお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 教育長。
◯教育長(麻生川 敦) 先ほどもちょっとお話はしていたんですけれども、山王小学校の学区の変更につきまして、これまで検討してきましたが、この検討につきましては継続的に進めていくこととしております。
この分譲のことにつきましては、もう10月に造成工事に着手ということであれば、この地区だけではなくて、ほかの地区にもまた様々な御意見あるかと思いますので、市内全体の学区につきまして、もう一度検討、もう一度というよりも継続して検討していく中で、この分譲についての通学区域の変更の必要性についても検証していきたいと、継続的に検証していきたいというふうに考えております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) どうしても、私なんかも報道でしか知り得ない部分はあったりしますが、市のほうではミサワホームと包括連携協定を結んでいる、結んだということで、そういった分譲の時期とか、そういった情報は素早く知っていただくことが重要なのではないかなと思います。それは、市だけではなくてミサワホーム側にもメリットになるのかなというふうに思います。
今回の質問は、教育委員会に関することではありますけれども、やはり学院大の跡地の包括連携協定等の窓口は企画経営部のほうだとは思いますので、教育委員会と市当局でしっかりと連携して情報の共有に努めていただきたいと思いますが、この質問についてはぜひ教育長と市長それぞれに御答弁をいただきたいと思います。
◯議長(森 長一郎) まず最初に教育長。
◯教育長(麻生川 敦) 議員おっしゃるとおり、先ほどもちょっとお話ししましたけれども、この東北学院大の跡地の再開発につきましては大変規模が大きいということで、今後の児童・生徒数はやはり増加するだろうというふうに考えております。
議員おっしゃるとおり、なるべく情報は早く、アンテナを高くしてこの包括連携協定を生かして情報共有をしていきたいというふうに考えております。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 議員から今御指摘があったとおり、やはり起こり得る課題、問題をしっかり今のうちから捉えて、いざというときに備えておくことはすごく重要なことだなというふうに思ってございます。
今までもそうでしたが、これからも包括連携協定等も生かしながら、取り組んでいきたいというふうに思います。
なかなか先日、学院の理事長にちょっと苦言を呈されてしまったんですが、学院大学跡地ではありませんと。まだあそこは東北学院大学ですということで、言葉の使い方も含めて、しっかりしないとこれ自体が駄目になってしまっても困りますので、そういったところを我々、こっちも気にしながら取り組みますし、議員方も跡地ではまだありませんので、その辺についてはしっかり認識を共有しながら、まちづくりを進めていきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 言葉は難しいところがあるということで、私も先日、実はまだあそこの土地は学院大の所有だということを知りました。そういった面も含め、ミサワホームだけではなくて学院大とも連携していただいて、しっかりと通学区域だけではなくて、それ以外に様々公共施設の件も含めて、様々市と関わりがある部分だと思いますので、しっかりと情報把握に努めていただければというふうに思います。
4点目ですけれども、(1)のほうですが、御答弁が(1)のほうですね、城南小学校北側のほうの部分ですが、中央公園魅力創造事業や公園維持管理事業の中で実施する、南門の復元や中央公園の整備完了後の来訪者の増加に備えた環境整備として対応してまいりますという御答弁でした。
これは、具体的にはどういう対応をする御予定なのか。例えば、今この建物がやはり参考資料写真つけていますけれども、この写真の建物が今の市の建物でこれがある影響でちょっと幅員が狭くなっているということもあります。この建物を処分して、道路を広げる予定なのか、そういった対応の具体的な内容についてお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) 壊すんですが、具体的なその中身については、部長から答弁させます。
◯議長(森 長一郎) 都市産業部長。
◯都市産業部長(吉田 学) 市長が答弁の中でお話をさせていただきましたとおり、中央公園魅力創造事業の中で対応していくことを考えていくというふうにお話をさせていただきましたが、これは新年度予算に計上させていただいておりますけれども、中央公園の魅力創造事業の令和6年度市先行分の事業として、実施をする事業がございます。
その中には、池田議員が御指摘の建物については、中央公園の一部エリアに入っていますので、建物の解体なんかも含めて、支障物件と、中央公園の整備の中では支障物件に入ってきますので、この解体も含めて、その際に道路幅を広げられるかどうかということについて検証しながら進めていきたいという内容になっております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 解体も予定だということもありましたが、具体的な解体のスケジュールについてお伺いします。
◯議長(森 長一郎) 都市産業部長。
◯都市産業部長(吉田 学) 解体のスケジュールは、これは南門の来訪者も増えることが想定されますので、予算をお認めいただければ、新年度早い時期に着手をしたいというふうに、現在は計画をいたしております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) 新年度早い時期に着手ということですと、解体は恐らくそんな時間かからないのかなと思いますので、この道路を広げられるかどうかというところではなるべく、遅くとも令和6年度中には結論が出るのかなと思いますけれども、その辺りの認識について伺います。
◯議長(森 長一郎) 都市産業部長。
◯都市産業部長(吉田 学) 令和6年度実施の予定で進めていますので、令和6年度なるべく早い時期に、支障物件の撤去ということで取り組んでいきたいというふうに考えています。
なので、令和6年度中というよりかは、令和6年度の前半のほうに、事情が許せば取り組んでいきたいというふうに考えています。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) もちろん今予算の審議なので、確たることは私も申し上げづらいとこはありますけれども、仮に予算が通って解体を始めて、解体しましたと。先ほどの御答弁では、そこから道路を広げられるかどうかということを検討ということですが、なくなれば市の中央公園の土地ですので、広げることはできるのかなと。できない理由があるのかなというところもあるんですが、そこら辺の支障が今現段階で想定できるものがあれば、御答弁いただければと思います。
◯議長(森 長一郎) 都市産業部長。
◯都市産業部長(吉田 学) この場で明快にお答えはできにくいのですけれども、ここの道路の幅員が非常に狭いということについては、十分認識をしておりますので、公園の用地の中で、その課題が解決できるように前向きに取り組んでいきたいというふうに考えております。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) ぜひこの道、通学路だけではなくて先ほど御答弁あったように、国府多賀城駅から中央公園、館前遺跡を通っていく、入る道にもなりますから、しっかりと整備いただきたいなというふうに思いますので、当局の皆様のさらなる御尽力をお願いしたいと思います。
最後に(2)御答弁はそのとおりというか、なかなか警察、信号機は警察が絡むことですので、市でなく、なかなかというところはあると思います。
高崎方面から浮島方面に北進するちょうど下り坂というところで、減速標示はあっても私もよく通るんですけれども、なかなか前後の車とかも、坂なのでやっぱりブレーキかけて減速というところまでの思いに至っている車というのはなかなか多くないのかなという印象を持っています。
なので、塩釜警察署によるパトロールの強化などの協力をいただきながら交通安全の対策というのが重要になってくるのかなと思います。
改めましてここの歩道について、警察のパトロールの強化などの御要望をぜひ市として行っていただきたいと思います。御答弁をよろしくお願いします。
◯議長(森 長一郎) 市長。
◯市長(深谷晃祐) そういった1回目の答弁で申し上げたとおり、街頭指導を含めた啓発、それから警察等に、パトロール強化については要望していきたいなというふうに思ってございました。
やはりあそこ僕もたまに通ると、上から高崎の下ってくると、よく見えるんですけれども、横断歩道の直前になると、浮島のほうから上ってくるほうの車がよく見えなくて、歩行者の皆さんがやっぱり戸惑ってしまっているというふうな状況も、私も見ていたりもするので、ぜひそういったところ、安全面に配慮した歩行者、それから運転する方々にも、そういった啓発ができるようにしっかり取り組んでいきたいというふうに思います。
◯議長(森 長一郎) 池田議員。
◯3番(池田 純議員) ぜひよろしくお願いしたいと思います。
以上で終わります。ありがとうございました。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>池田 純 (イケダ ジュン)>【宮城県多賀城市議会】令和6年第1回定例会一般質問(池田純)議事録(令和6年2月16日実施)