2025/6/15
昨日14日、坂井市三国町の「三国オーシャンリゾート&ホテル」において福井大学工業会2025年度総会が開催され、国際地域学部の江川誠一先生による記念講演を拝聴しました。
演題:北陸新幹線敦賀延伸の経済効果と社会効果について
1. 講師自己紹介
江川先生は京都大学工学部建築学科を卒業後、民間企業や福井県立大学を経て、現在は福井大学で観光学・地域経済論を専門に教育・研究活動を行っています。北陸新幹線延伸に伴う地域活性化やまちづくりについて精力的に発信しておられるとのことです。
2. 北陸新幹線開業のインパクト
○直接効果:
高速・定時性の向上により移動が安定。
災害時にも強く、地域への安心感向上。
○間接効果:
地元高校生の進学先に関東志向が強まるなど、生活圏の広域化。
観光への波及効果。ただし現段階では宿泊者数等に大きな飛躍は見られない。
3. 観光・宿泊の動向
2024年3月の延伸後、福井県の宿泊者数は微増。
他県と比べて出足は控えめだが、2025年以降に期待。
宿泊単価は全国平均を上回る上昇傾向。
関東からの来訪割合は明確に上昇(8% → 13%超)。
4. コンベンション(MICE)開催の増加
新幹線延伸後、大型会議や同窓会、学会などの開催が急増。
令和6年度の開催件数・参加人数はコロナ前を上回る。
5. 教育・企業活動への影響
金沢大学や富山大学では、新幹線開業後に関東からの受験者が増加した事例があり、福井大学でもそのような傾向になり得るのではないか。
企業の本社機能が再び地元に戻る動きも(例:小松製作所)。
6. 小浜・京都ルートの課題と展望
ルートは京都通過に決まりつつあるが、京都市議会の反対決議など政治的課題も。
小浜駅開業による「リタイア後の移住」など新しいライフスタイルの可能性にも言及。
7. 結論
北陸新幹線福井延伸による効果は「思ったほどではなかった」との声も聞かれるが、1年目では見えにくい。
5年~10年の中長期的視点で、教育・観光・企業活動すべてで変化が進行中。
福井としては「関東シフト」をチャンスと捉え、今後もプロモーションと受け入れ体制整備が鍵。
開業1年目の観光効果はまだ限定的であり、今後いかに持続的な魅力を高めていけるかが問われているようです。特に、新幹線で福井駅や敦賀駅まで来ても、そこから各地へのアクセスが悪ければ、せっかくの効果も半減ですね。観光客やビジネス客がスムーズに移動できる仕組みづくり(2次交通の整備)が欠かせないのではないかと思います。
そして、今後の京都〜大阪延伸を見据え、関西・関東の方々に「福井に行ってみたい」「小浜に泊まってみたい」と思ってもらえるよう、情報発信の強化も重要だと強く感じました。ありがとうございました🙏

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