2023/9/3
さる8月6日投開票の埼玉県知事選挙は、知事選として全国歴代最低の投票率となりました。
白岡市でも、投票率が26.95%と低調で、有権者の4分の1程度しか投票に行かなかったことは、間接民主主義制度における、公職選挙のあり方そのものの危機と懸念しています。
4月9日投開票の埼玉県議会議員一般選挙が、41.04%、4月23日投開票の白岡市議会議員一般選挙が、42.13%と、いずれも有権者の半数の投票を得ずに終わっており、選挙の難しさを実感したところです。
選挙管理員会として、さまざまな取り組みで投票啓発を行ってきたとは思いますが、なかなか有権者を投票所へ向かわせることは難しく、より一層の啓発をお願いしたいところです。
さて…、これら選挙に通じていえるのが、当日最初に公表される「午前9時の投票率の低さ」、あるいは「午後1時、午後3時の投票率の低さ」です。
午前9時では、
・県議選 1.50%
・市議選 1.56%
・知事選 1,06%
という投票率が公表されました。
この数値ですが、「期日前投票」が含まれていないことが問題と考えます。
・埼玉県議会議員一般選挙 4,782人 10.86%
・白岡市議会議員一般選挙 4,965人 11.38%
・埼玉県知事選挙 3.801人 8.72%
この数字が夜8時過ぎの確定投票率まで反映されない状況が、「午前9時に1%台」の公表になっているわけです。
ためしに、当日投票率に、期日前投票率を足してみると、
・埼玉県議会議員一般選挙 12.36%
・白岡市議会議員一般選挙 12.94%
・埼玉県知事選挙 9,78%
と、実際には午前9時の段階でそれなりの投票数があることがわかるわけです。
また…、県議選・市議選では午後1時、知事選は午後3時に、当日投票者数が期日前投票者数を超えましたが、そのあとの発表を見るだけでは、期日前投票が含まれているのかいないのかわからなくなり、「投票率が低い」という印象だけが残るのではないかと思います。
一番投票率の高い市議選でも、午前9時に、期日前込みでは8人に1人投票していたものを、当日だけで公表するルールで、64人に1人という数値が出れば、印象として「関心の低い選挙」になってしまうのではないでしょうか。
そこで、まずお伺いします。
① 当日の投票者数、投票率の公表時に、期日前投票者の投票率を併記して公表してはいかがでしょうか。
今回の知事選、市選管は、毎晩夜8時過ぎに、期日前投票者の集計を日々LINEで送信していただいたり、今までになくSNSを活用されていた印象があります。
また、防災行政無線での投票啓発も行っていただきました。
しかし、それが投票行動に十全につながったとは言い切れず、より一層の投票啓発を図っていただきたいと思います。
そこで、もう一点伺います。
② SNSの告知や防災行政無線をもっと活用し、しっかりと告知をすべきではないでしょうか?
選挙によって候補者も争点も異なり、また、当日の気象条件等、いろいろな条件もありますが、より投票につながる方法が何なのか、検討を重ねながら改善していただければと思うのですが、ご意見を伺います。
さて、2009年のデンマークでの調査では「両親が選挙に行くと、同居の子どもの投票率が7割になる。子どもが別居でも、両親が行かない家庭より投票率が高くなる」というデータがあります。
幼少期から、親が選挙に行く際に投票所に一緒に行く、という体験をすることで、選挙への関心を自然に育てていただくことが、未来の有権者を育成するうえでも重要だと考えられる、というデータです。
おそらく、同様のデータを国内でもとれるかと思います。
主権者教育を、学校の机上の学習だけにせず、実際に親と一緒に「本物の選挙」を知ることは、将来の投票行動、未来の選挙の投票率向上に活きるのではないかと思います。
そこで最後にもう1点伺う。
③ 未来の選挙のために、「お子さま連れで選挙に行く」ことを、もう少し推進できないでしょうか。
例えば、「シラオ仮面のステッカーシール」を来場したお子さまに一枚配布するだけでも、お子さまは「投票所に行く楽しみ」ができ、18歳投票権へつながりやすくなるのではないかと思います。
目先の選挙だけでなく、5年後、10年後、15年後といった、未来の選挙を見据えれば、そうした「お子さま啓発」もぜひご検討いただければと思いますが、ご意見を伺います。
質問内容
① 当日の投票者数、投票率の公表時に、期日前投票者を含む投票率を公表してはどうか。
② SNSの告知や防災無線放送をもっと活用し、しっかりと告知をすべきではないか?
③ 未来の選挙のために、「お子さま連れで選挙に行く」ことを、もう少し推進できないか。
【市からの回答】
①については、選挙を行う自治体(国政選挙は総務省など、県の選挙は県選管)との関係もあり、白岡だけでは実現は難しいとの判断でした。
②については、「いつ、どう流したら効果的か」を選挙の都度、本当に工夫してやっているとのことでした。
③については、「お子さま連れ選挙」が有効であるとのお話をいただき、今後取り組む姿勢を言明されました。
【受け止め】
今のままであれば、次の選挙は、衆議院選挙になります。
全国の自治体が足並みそろえて「期日前込み」発表をしないとならず、さすがに白岡単体では無理…
ですが、市長選は、単体の選挙ですので、出来なくはないはずです。
「期日前投票率込みの発表」などの方法を模索できるよう、今後もお話をしていくことにします。
SNSに関しては、統一地方選も県知事選も、よく出されていた印象です。
もっと効果があがるためにはどうするか、きちんと選挙の都度配信時刻や内容のデータを集積して、「この時期の選挙なら、こうする」というノウハウを蓄積できるよう、お願いをしていきます。
「お子さま連れの投票所参り」は、非常に大事です。
子どものころから、「チケットもって出かけて、何か書いて入れてくるところ」というおぼろげな認識でも持っていただくことで、いざ18歳になったときに、「投票所の行き方、やり方」を自然にできるようになるかと思います。
また、子どもごころに「投票所はこわくない」「投票所に行くのは楽しい」と思ってもらえれば、大人になっても「行くのが当たり前」になると思います。
親が子どもに見せてあげることも大事です。
「わからないからいいや」のお子さまは、投票所を知らずに18になって、「親も行かないし、わからないからいいや」になります。
「わからないけど行く」「自分に関わりが深いテーマを言ってる人にいれる」だけでも、投票率は上がって、政治は変わります。
もちろん、政治家が、現職が、かなり努力しないといけません。
ただ単に「投票に来い」だけでは、私だって行く気になれません。
2027年の春の統一地方選が、今回の2023年春の統一地方選より投票率があがるためには、これからの「現職の努力」が必要だと自戒して頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。
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ホーム>政党・政治家>細井 藤夫 (ホソイ フジオ)>「投票率の発表方法の改善を」 (令和5年9月定例会の一般質問の原稿 その1)