2026/5/31
【接種記録データベース化の懸念と期待】
以前、一般質問でも取り上げましたが、現状では救急搬送先の医療機関に接種歴の情報が共有されていない場合があります。そのため、接種後に重篤な症状が生じた際でも、医療機関が接種との時間的な関連を把握できず、副反応疑い報告につながらないケースがあるのではないかと懸念しています。
また、接種後に亡くなられた方や重い健康被害を受けられた方についても、ご本人やご家族からの申告がなければ、予防接種健康被害救済制度の利用や副反応疑い報告につながりにくいという課題があります。
だからこそ、接種記録のデータベースが単なる接種率向上のためではなく、安全性の検証や健康被害の実態把握にしっかり活用されることを期待しています。
過去の接種履歴も含めて分析が進み、亡くなられた方や健康被害を受けられた方の声なき声が今後の安全対策に生かされる仕組みになってほしいと思います。
私は個人情報保護の観点を除けば、副反応の分析や安全性評価のために接種記録のデータベース化が進むこと自体には評価できる部分があると考えています。
▶︎懸念する点
・個人情報や医療情報を一元管理することへのプライバシー保護や情報漏えい対策が十分に講じられるかという点。
・制度の目的が安全性の検証ではなく、将来的に接種勧奨の強化へ偏って運用されないかという点。
・国の説明の中には、未接種者が接種を受けることへの期待も示されているため、接種の任意性や自己決定権が十分尊重される運用が必要であること。
・過去の接種記録については自治体ごとの対応となっており、分析や検証に必要なデータが十分に残るのか注視が必要であること。
・「5月以前の接種分の提供は任意」とされている一方で、それ以降の接種記録についてはデータベースへの登録が前提となる制度設計です。接種そのものは任意であっても、接種した場合の情報管理や活用範囲については、国民への丁寧な説明と選択権への配慮が必要だと考えます。
▶︎評価できる点
・これまで接種記録の保存期間は接種後5年とされていましたが、死亡後5年間記録を確認できるようになること。
(私は将来的な健康影響の検証という観点からは、卵母細胞への影響なども含め、孫世代まで追跡できる仕組みも検討の余地があると考えています。)
・接種履歴を接種した医療機関だけでなく、医療機関や統計データとして把握しやすくなることで、健康被害が疑われる事例の分析や安全性評価に活用できる可能性があること。
・これまで接種した医療機関以外を受診した際には、本人や家族からの申告がなければ把握が難しかった接種歴について、客観的なデータに基づく検証や対応がしやすくなること。
接種記録のデータベース化は、「接種を増やすため」ではなく、「安全性を高めるため」に活用されるべきです。
健康被害が疑われる事例についても客観的な検証ができる仕組みとなり、亡くなられた方や健康被害を受けられた方の経験が今後の安全対策に生かされる制度であってほしいと思います。
ワクチン接種歴、マイナポータルなどで確認可能に…新DB6月に運用開始・「効果」「副反応」分析にも活用へ(読売新聞5/29)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8a36229f347b4ed2e2b5e067a93a37e76a5e077?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20260531&ctg=lif&bt=tw_up
参政党 一宮市議会議員 佐々のりな
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