2023/10/8
国会議員政策担当秘書資格試験について、いくつか個別の問い合わせを頂きました。マイナー資格試験なので勉強法などが見当たらない、何を学べば合格できるのか?というお問い合わせについて個別に回答しておりましたが、結局は私個人の体験しかご説明できないです。それでも役に立つならば公開した方がいいという意見を頂いたので、書きます。
国家公務員総合職(いわゆるキャリア官僚。昔の国家公務員Ⅰ種試験)と同等の難易度とされていますが、私の印象では、それよりも狭く深くだと思います。以下、私個人の試験対策です。参考になれば幸いです。
【多肢選択式試験】
国会議員の政策担当秘書に相応した高度で幅広い 内容を有する多肢選択式試験
合計40題(すべて必須解答)
※過去の試験の平均的な出題分野及び出題数
社会科学〔8題〕、人文科学〔6題〕、自然科学〔5題〕、 時事〔5題〕、文章理解〔7題〕、判断推理〔5題〕、数的 推理〔2題〕、資料解釈〔2題〕
→約6割得点しないと、論文を採点してもらえない「足切り」にあいます。24/40が最低基準。
社会科学〔8題〕
しっかり学んだことがない科目は、まずは大学1年生が読むような基本書を1回読んだ。自分は法学部法律学科だったので、法律科目は基本書を読み直す必要はなかったが、政治学、マクロ経済学は読み直した。
マクロ経済学は、有斐閣アルマ『マクロ経済学』を1回通読し、その後は自分とフィーリングの合う経済評論などを読むと、時事問題への対応も含め、経済への理解も深まった。
過去問は、実務教育出版の新スーパー過去問ゼミ『政治学』、『国際関係』、『憲法』を3回やった。
→政治経済についてかなり理解されている方でも、公務員試験独特の出題傾向や頻出分野があるので、過去問はやったほうがいいと思います。
人文科学〔6題〕
歴史が中心。大学受験の時に日本史を選択しており得意科目だったので、日本史はほぼ無勉強。ただ、近現代史は細かい知識も問われる&憲政史や戦後政治史はよく出るので、大学受験時代の復習をサラッとした。それでも、大学受験のように年号などの細かい暗記は不要。記述式じゃないので、事件の経緯を説明するとかも不要。サラッと流れを思い出すだけで良い。意外と、南北朝の動乱とか奈良時代の仏教信仰とかも出るので、近代政治と関係ない時代も一応の流れは確認すべき。
世界史も結構出る。フランス革命とかナポレオン戦争後のヨーロッパの政治とか、第一次世界大戦とか、冷戦とかが中心かと思いきや、モンゴル帝国における交易とか、イギリスのインド支配とかも出題される。高校時代に、日本史専攻だったけど世界史もそこそこ好きだったので、集英社「まんが版世界の歴史」を寝る前にビール飲みながら読んでた。面白かったから2回通読した。
歴史以外にも、地理とか政治思想とかも出ますが、地理は世界地図がわかっていれば何とかなる。政治思想は政治学の勉強で大丈夫。政治思想やルネッサンスも歴史の勉強でカバー可。
自然科学〔5題〕
理科系の人からすれば、さほどレベルは高くないそうな。高校理科の初級レベル?化学式などの計算はほとんど不要。暗記で対応可。
自分は、中学理科のおさらいをした。
地震、台風などの気象関係は割と出やすい気がする。「はやぶさ」の小惑星探索など、時事と重なる部分もあるが重要。生物関係は、消化とか栄養とかが出た気がする。
→高校時代に物理、化学、生物を一生懸命勉強していたなら、勉強ゼロで大丈夫だと思う。
時事〔5題〕
通勤中に新聞を読んでいればOK。試験2か月前くらいになれば、もう問題ができているだろうから新たな知識は不要。新聞を読むのをやめて、その時間を実務教育出版『速攻の時事』に当てた。全然知らない話も出ることあるけど、それは仕方ない。
文章理解〔7題〕
現代文、古文、英語があります。現代文と古文は、一切勉強しなかった。一応、過去問のテキストを買ってみたが、全然難しくないのですぐやめた。
判断推理〔5題〕
ほとんど勉強しませんでしたが、一応参考書は目を通しました。
数的推理〔2題〕
全く勉強せず。
資料解釈〔2題〕
「新スーパー過去問ゼミ」で文章理解と一緒になっているので、ちょっと過去問をやった。公務員試験特有の傾向もあるので、ちょっとやるのは意味があると思うが、あんまり時間を使うのも勿体ないので、サラッとでいいと思う。「このグラフから確実に言えることは何か?」みたいな問題で、マークシート式なので、割となんとかなる。
多肢選択式試験の総括
社会科学〔8題〕、人文科学〔6題〕、文章理解〔7題〕、資料解釈〔2題〕
→全問正解を目指したい。全問正解すれば23点なので、論文採点まであと1歩。
自然科学〔5題〕、時事〔5題〕
→6/10はとりたい。自分は理科系が苦手だったので時事で稼いだが、理科系が得意なら8/10は余裕だと思う。
判断推理〔5題〕、数的推理〔2題〕、
→適当にやっても、マークシート式だから、運が良ければ2~3問くらい正解できるかな?どうでもいいと思っていた。
【論文式試験】
3題のうち1題は必須、残りの2題中1題を選択。国会議員の政策担当秘書として必要な高度な企画力・分析力・構成力等を見る総合的な論文式試験。
3時間で2本書くので、1本90分。それぞれ、30分で構成考えて、60分で書くイメージだった。衆議院か参議院のHPに過去問が載っているが、資料が著作権の関係で掲載されていないなど、全貌が謎の問題。
「〇〇について、資料をもとに応えろ」という形式なので、まず資料は全部使いましょう。
その上で、結論については受験者の思想信条で差別することは無いと思うので、どんなものでもいいと思います。
書き方としては、「~について〇〇ということが資料1からわかる。これは、資料2にある●●が××していることからも、▽▼への影響が大きいと思われる。この点、***が・・・・・となっていることが資料3からも読み取れるため~~」というように、出題者がなぜこの資料を出してきたのか、ストーリーを読み取って、その上で自分の結論を述べる問題です。
巷によくある公務員試験の論文対策は、「街の活性化についてあなたの考えを述べてください」のように、自由度の高い問題ですが、政策秘書試験の論文問題は決められた資料にのっとった論述が求められるので、そこが難しさだと思います。
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