沼崎 雅之 ブログ
社会保険料負担軽減と医療費削減はイコールではない
2025/7/19
社会保険料負担削減と絡めて高齢者医療費削減を主張し、なぜか医療提供者を利権にまみれた悪者扱いする意見がありますが、
社会保障費の半分は年金、医療は3割です。
また、医療費のうち終末期医療(死亡前1ヶ月間。救命可能性が十分にあったケースも含む)は3%程度です。
給料から天引きされる社会保険料が増え続けていて、その負担軽減は必要だと思いますが、それは医療に関わる給付削減によってなされるべきではありません。
医療費増の主な原因は高齢化と医療の高度化であり、給付削減は病気の高齢者を見捨てたり、高度医療を保険給付から外すことであり、自費で賄える金持ち以外は死ねと言うに等しいです。
また、後期高齢者にも一律3割の窓口負担を求める参議院議員選挙候補者もいますが、そもそも現役並み所得者は3割、一定以上所得者は2割負担です。所得が低い1割負担の方々にも3割負担を求めますか?という話です(所得が低くても金融資産などが豊富な方は3割負担にしてもいいと思いますが)。
現役世代の社会保険料負担軽減は大賛成ですが、削った分はどこかから補填しなければなりません。
本人負担と社会保険料を増やさないならば、国庫負担ということになるでしょう。私見としては、金融所得課税強化や、大きな利益が出ている企業の法人税を増やすなどを議論すべきと思いますが、いずれにしても丁寧な議論が必要です。思いつきで一気にやっていい案件じゃありません。
「政治家と医療提供者が結託して社会保険料を高くして私腹を肥やしている」など、悪意がある嘘なのか妄想なのか知りませんが、正しい情報ではありません。
命を守る最前線で働く医療従事者を乏しめる最低のデマ→https://youtube.com/shorts/ZcwU2OzE_Dc?si=ujXKcF-h13xreoZB