2026/5/22

5月21日の農林水産委員会。今回の質問は、お米と漁師のこと。
●水田農業における省力化・低コスト化
→本県で水稲を作付けしている農業経営体数と、米の生産コストの現状について質問。
農業経営体ってなんやねん!ってなるよね。
販売目的でお米をつくっている農家や法人のことです。
その農業経営体の数は、現在1万2,804経営体。
5年前と比べて約27%減少。つまり、「お米をつくる担い手」が3割近く減っているということ。かなり大きい。
そして米の生産コスト。
令和6年産の60kg当たりの生産費は、1万3,508円。5年前と比べて約19%上昇。
さらに、その中でも最も上昇しているのが肥料費で、約47%上昇。
消費者にとって米が高いし、同時に、生産者にとってもつくるコストが高い。
この両方を見なければならない。
県では、労働力不足や物価高騰に対応するため、V溝乾田直播栽培や低価格な肥料の使用などを組み合わせ、玄米60kg当たりの生産コストを7,000円以下に抑える「超低コスト米」の生産体系の確立に取り組んでいるとのこと。
超低コスト米。ずいぶん名前が強いが、現在国でも「超低コスト産地の育成・創出」に力を入れている。
今年度は、耕起を行わない不耕起V溝乾田直播栽培や、大豆を作付けした後に水稲を栽培することで肥料コストを抑える技術の実証も行うとのこと。
大豆を作る。土壌中の窒素が増える。その後に水稲。肥料コストを抑える。
また、本県の乾田直播栽培面積は、令和7年度で1,715ヘクタール。5年前と比べて約2倍で、増えてきている。
ただ一方で課題ももちろんあって、専用の播種機などの導入コストや、入水前の除草、水管理。移植栽培(苗を植えて育てる従来型)とは違う技術の習得が必要。
そりゃそうだ。「よし、明日から乾田直播だ!!」とはならない。
実際の作業を見て、技術を身につけて、地域や圃場に合うかを確認して、ようやく導入。
県では、国の補助事業を活用した播種機等の導入支援、展示圃、栽培技術マニュアル、研修会、個別指導を進めるとのこと。
↑県の産業技術センターでの紹介動画があったので貼っておきます。
乾田直播は今後の省力化、コスト削減に大きな期待ができるし、今後も増えていくのだろうと思う。
●漁業就業者の確保・育成
→次に、漁業を担う人の話。
ホタテが厳しい。イカもサバも厳しい。高水温、資源管理、TAC、価格、輸出、いろいろある。
ただ、どれだけ資源対策をしても、実際に漁業を担う人がいなければ産業は続かない。
魚がいても、獲る人がいない。ホタテがあっても、育てる人がいない。これはかなり深刻。
本県の漁業就業者数は、令和5年で約6,900人。10年間で約3割減少。
年齢別では、
35歳未満が9%。
35歳以上65歳未満が47%。
65歳以上が44%。
65歳以上が4割で、35歳未満は1割未満。うーんしんどい。
さらに、令和6年度の新規漁業就業者は、県全体で9名。
地域や漁業種類によっても状況は違う。
中規模・大規模漁業では船員不足。
小規模な沿岸のホタテガイ養殖などは、個人や家族で営まれていることが多く、人手不足というより、そもそも地域全体として人が少なくなっている状況。
つまり、漁業だけの話ではなく地域そのものの話。
漁村の維持。地域経済。暮らし。全部関わってくる。
また、外国人材の状況についても確認。
本県漁業における外国人労働者数は157名で、5年前と比べ2倍以上。
在留資格別では、技能実習が76名、特定技能が69名。
漁業の現場でも、外国人材はすでに重要な担い手となっている。
一方で、受け入れる側の体制も大事だし、その体制を整えることは大前提だ。
大規模な経営体と、小規模な漁業者では対応力も違う。
言葉も生活習慣も違い、日本での漁業のルールや安全管理もある。
地域での受け入れは、ただ「人手が足りないから来てください」では済まない。
県が事務局を担う青森県漁業士会では「外国人材雇用基礎セミナー」を開催するとのことである。
そして、新規就業者の確保と定着。
県では、首都圏での漁業就業支援フェア、県内での就業希望者向けイベント、ウェブサイト「あおもり漁師への道」などで青森県の漁業の魅力や求人情報を発信。
また、新規就業者が漁業現場で長期研修を行う際には、指導に当たる漁業者が国の事業による支援を受けることができるとのこと。
後継者育成では「賓陽塾」という研修も実施。漁業関係法令や資源管理などの座学、ロープワークなどの漁業技術実習を行う。
賓陽塾は長年実施しているようで、恥ずかしながら、今回初めて知った。まだまだ小笠原も知らないことだらけだ。
新しく漁業に入ってもらうこと。そして、続けてもらうこと。ここが大事。
就業者を増やす。定着してもらう。所得を確保する。技術を継承する。外国人材も含め、安心して働ける環境をつくる。
ここまで一体で考えないといけない。
水田農業も、漁業も、共通しているのは「担い手」の問題。
お米も魚も、勝手には出てこない。
誰かがつくって、獲って、続けていて。
また一方で、その誰かが減っている。
どちらも見ながら、青森の農林水産業をどう続けていくのか。
5月の農林水産委員会は、そんな話でした。
引き続き、現場に届く政策になるよう確認していきます。
ありがたう!!
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ホーム>政党・政治家>小笠原 だいすけ (オガサワラ ダイスケ)>【2026年度5月農林水産委員会】お米と漁師。どうつくるか。どう守るか。どうつなげるか。