2026/7/8

皆さま、こんにちは。
呉市議会議員の『佐伯こういちろう』です。
いま、呉市の中心部にある蔵本通り、そして堺川沿いの中央公園一帯が、大きく変わろうとしています。
令和8年6月呉市議会産業建設委員会で、人と街がつながる居心地の良い空間を再構築するための「呉まちなか公共空間基本デザイン(案)」が行政報告されました。これまで実施した社会実験や市民ワークショップ、デザイン会議での熱心な議論を経て、いよいよ具体的なビジョンが見えてきました。
まだまだ整備費用などの精査が必要で、不透明な部分もありますが、今回は公開された基本デザインの全貌と、これからの呉の中心部がどう変わるのか、そして私自身の議会での提言について分かりやすく解説します!
このプロジェクトは、蔵本通り及び堺川沿いの中央公園一帯を、これまでの車中心から「人中心のウォーカブル(歩きたくなる)な空間」として再構築する取り組みです。

国や呉市が進める都市ビジョンに基づき、主に以下の3つの未来像を掲げています。
遊びや文化活動、チャレンジを積み重ね、サードプレイス(自宅でも職場でもない居心地の良い第3の場所)の創出を促進します。
呉の魅力を高め、中心部で行われている他の大型プロジェクト(呉駅周辺地域総合開発、幸町地区総合整備、新陸上競技場整備、文化ホールリニューアル、大和ミュージアムリニューアルなど)と重なり合わせることで、相乗効果を最大化させます。
市民の皆さまが自由に集い、みんなで考え、ともに実践する場をつくります。
今回、North Zone(北側)とMiddle Zone(中央部の一部)の基本デザインが公開されました。それぞれのエリアで空間活用が計画されています。
周辺のまちづくり事業と照らし合わせるとその関係性が見えてきます。まずは概要を解説画像で紹介します。


ここを中心部の「遊びと挑戦のハブ拠点」と位置づけます。
ネイバーズ HUB:既存の売店建物をリノベーションし、交流や軽食、パークマネージャーが常駐する情報発信の拠点にします。
大屋根&芝生広場:天然芝を敷き詰め、気流低下対策のミストを設置。天候を気にせず快適にくつろげる空間を作ります。
どんぐり複合遊具:公園のシンボルである大型遊具を残しつつ、足元をゴム舗装や人工芝に変え、誰もが一緒に遊べる「インクルーシブ広場」へアップデートします。
路の広場(弥生橋筋):市道を歩行者専用化(広場化)し、キッチンカーなどが出店できるスペースにします。

樹木や水辺といった自然と一体化した空間です。
立体ツリーデッキ:敷地内の巨木を活用し、ツリーデッキやクライミングといった空中移動を楽しめる遊び場を計画しています。
デッキスポット:夏には可動式のデッキを外し、元気に水遊びができる水盤施設を整備します。
四季の散歩路:四季を感じる植栽と景観に調和する舗装で、心地よい散策路を作ります。

川沿いや大通りの空間を身近に引き寄せる工夫が満載です。
ミズベテラス:これまでの駐車場をウッドデッキ広場化し、水辺に親しめるようにします。
凸広場(水上ステージ):川の真ん中でくつろいだり、文化活動を披露したりできるステージを作ります。
堺川通り&蔵本通り:歩道の拡幅と美装化を進め、並木づくりや美しい夜間照明を配置します。
屋台出店スペース:呉の日常風景である「屋台」がより活動しやすいよう、電気や上下水道といったインフラをあらかじめ完備したスペースを整えます。

トライアル広場:スケートボードなどのアーバンスポーツやドッグラン、イベントなど、実験実証(トライアル)ができる「余白の空間」を用意します。
ヒマラヤスギ広場:まちなかの小さな丘として、芝生の丘やベンチを設置します。
コモンズ HUB:文化・芸術活動の拠点として、カフェ・レストランなどの飲食機能や、壁面本棚といった「図書館のサテライト機能」を持たせます。
サイレントテラス:可動式の屋根やラインライトを備え、川を望みながら静かにまちを楽しむテラス席を整備します。

今後の整備手法や管理のあり方については、以下のステップで進められる予定です。
令和8年度:基本デザインの策定(6月) / 中央公園への便益施設整備や指定管理者制度の導入検討(サウンディング型市場調査等)
令和9年度:事業手法等の調査・検討
令和10年度以降:具体的な設計・整備工事へ着手

ここで、私が過去の代表質問において、この呉まちなか公共空間の整備に関連して意見・提言した内容を紹介させて頂きます。

私は、単に公園や道路といった空間を綺麗に整備するだけで満足するのではなく、市民の皆さまが利用する近隣の公共施設のあり方を見直し、連携させて「面」としてまちづくりのグランドデザインが必要だと訴えました。
呉市には「30年間で公共施設の総延べ床面積を3割縮減する」という大きな方針があります。だからこそ、個別の施設を単にそのまま維持するのではなく、集約・複合化によって魅力を高めながら、将来の財政負担を軽減していく視点が不可欠です。
具体的には、中央図書館や呉市体育館(IHIアリーナ呉)といった、高い集客力を持つ公共機能の魅力化には大きな可能性があります。これらを地域の核拠点として再編し、人の流れを生み出すエンジンへと変革させ、この「呉まちなか公共空間」をパイプとして機能させていくべきだと考えます。
議会では、特に以下の2つの具体策を提言しました。
現在の中央図書館は年間25万人が利用する素晴らしいポテンシャルがありますが、築40年を迎え、老朽化やバリアフリーへの対応不足といった課題を抱えています。
そこで、宮崎県都城市の先進事例(中心市街地中核施設「Mallmall」)のように民間活力を導入し、カフェを併設した質の高い空間へと魅力化を図るべきです。
具体的には、「中央図書館」、「子育て世代包括支援センター」(すこやかセンターくれ)、「生涯学習センター」(つばき会館)の3つの機能を複合・集約し、中央公園や旧消防局跡地、呉駅南側など、幅広い選択肢の中から最適配置を検討することを提案しています。これは将来の財政負担を減らしつつ、中心市街地を活性化させることに効果的だと思います。

昭和39年に建設された呉市体育館(IHIアリーナ呉)は、年間10万人以上が利用し稼働率も8割を超える人気施設ですが、築60年以上が経過し、老朽化や駐車場・観客席の不足が深刻です。
これからの時代は、単なるスポーツ施設(行政主導・単機能・低収益)から、スポーツだけでなく、ライブコンサートや地域産業の展覧会を開催でき、さらに地元の飲食・物販を扱う施設とも融合した、持続可能な複合施設「スマート・ベニュー®(多機能アリーナ)」への転換を提言しました。


この呉まちなか公共空間デザインや私の提言について、皆さまはどのようにお感じになりましたか?
ぜひご意見をお聞かせいただければ嬉しく思います。引き続きこれからの展開を注視し、議会でしっかりと議論してまいります。
今後も呉市の動きや、暮らしに役立つ情報を分かりやすく解説していきます。SNSフォロー・リアクションをお願いします!

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