2023/4/20
カジノIRに賛成の方の多くは、MICEと呼ばれる企業等の会議で集客できるという点やカジノや劇場やショッピングモールの複合施設での集客に幻想をいだいている方が多いと思います。
日本国内には世界最大級のMICE施設であるパシフィコ横浜があり、日本政府観光局(JNTO)2014年国際会議統計では、国際会議開催件数、参加者総数、外国人参加者総数ともにパシフィコ横浜が第1位となり、国際会議開催件数は12年連続、来場者総数は13年連続でのトップ記録の更新となっています。
東のパシフィコ、西の夢洲と呼ばれるくらいになれば、大したもです!
が!!!
会議場について調べれば、調べるほど、MICE機能はパシフィコ横浜の方が上であることがわかります。
まず夢洲をみてみましょう。
MICE等主催者のニーズに応じて多用途に利用可能な会議室を一体的に配置し、国際会議の用に供する全ての室の収容人員の合計が概ね12,000人以上となる国際会議場施設を整備する。
可動間仕切りを導入する事に加え、照明・空調設備、天井吊物機構等を充実させることで、多彩なイベントの同時開催にも対応。各国との首脳級会合、閣僚級会合等の重要な国際会議等に対応可能な機能を整備する。MICE施設内にMICE専用のキッチンを設置し、飲食ニーズを伴う多様なMICEイベントの同時開催に対応していく。
最大会議室であるグランドボールルームの広さ 約6480㎡ 収容人数 スクール:3600人 シアター:6821人
最大会議室:1 会議室:19
床面積合計:12960㎡ 総最大収容人数:16189人
となります。これだけ見ると、すごい!と思うかもしれません。
次にパシフィコ横浜が誇る会議施設をご紹介します。
・ノース
2020年4月開業の「ノース」は、国内最大規模の大型多目的ホールを備えた施設です。無柱・床面カーペット仕様の多目的ホールは、大型パーティー、企業コンベンション、会議など、各種用途に対応します。大小42室の会議室も有し、新しい時代に即した多様なスタイルをサポートします。
間仕切りで仕切ることで、大小様々な広さに対応しすることが可能です。
大型多目的ホールの広さは、6337㎡ 収容人数はスクール:3600人 シアター:5984人 です。
大型多目的ホール:1 会議室:42 控室:4
床面積合計:12166㎡ 総最大収容人数:10962人
展示ホール2Fコンコースにつながって位置する広さ1,350㎡の当ホールは、6つの空間に分割可能。セミナー、レセプション、展示会など、多目的にご利用いただけます。また、三方がガラス壁で囲まれた開放感のあるつくりになっています。
こちらも間仕切りで仕切ることで、大小様々な広さに対応しすることが可能です。
アネックスホールの広さは、1350㎡ 収容人数はスクール:930人 シアター:1312人 です。
アネックスホール:1
床面積合計:1350㎡ 総最大収容人数:1312人
↑メインホール
↑特別応接室
1,000席の劇場型ホールを含む約50室の大小さまざまな会議室で構成。学術会議、シンポジウム、セミナー、パーティー、展示会、ポスターセッションなど、あらゆる規模と種類のご利用に対応します。また、ホテルと連結しているため、天候によらずスムーズな移動が可能です。
メインホールの広さは、1323㎡ 収容人数は シアター:1004人(車いす席10) です。
最大会議室(301-304をつなげる)の広さは、1366㎡ 収容人数は スクール:704人 シアター:1392人 です。
メインホール:1 会議室:35 特別応接室:1
床面積合計:6538㎡ 総最大収容人数:5673人
パシフィコ横浜を代表する東日本唯一の国立国際会議場です。5,000席超の座席数に加え、舞台はフレキシブルな可動式。会議以外にも、コンサート、式典、イベントなど、多目的にご利用可能です。横浜港を臨むマリンロビーは、波打ち際をイメージした美しい内観です。
国立大ホールの広さは、16700㎡ 収容人数は 5002人(1,2,3階席合計) です。
国立大ホール:1 控室:6 特別控室:2 楽屋:3
このように、パシフィコ横浜は4つの建物からなる会議場やホールを保有しており、大小様々な会議に同時に対応することができるのです。さすが、世界一を12年連続保持するだけあります!
この二つを単純に比較すると…
夢洲
最大会議室:1 会議室:19
床面積合計:12960㎡ 総最大収容人数:16189人
パシフィコ横浜
最大会議室(ノース大型多目的ホール):1 会議室(アネックスホール):78 劇場型ホール(メインホール、国立大ホール):2
床面積合計:36754㎡ 総最大収容人数:22949人
となります。
会議室の数や床面積ではパシフィコ横浜に完敗していますが、収容人数は6700人しか差がありません。
世界規模の大きな会議は夢洲でもできます!を売りにしようとしているのかもしれませんが…予算をかけて大小様々な会議に対応しているパシフィコ横浜に対して、夢洲は予算をかけずに狭いところに人を詰め込むイメージになります。
最大会議室の広さは夢洲の方が広く、ここがアピールポイントです!しかし、この規模の会議が果たして何回行われるのか…。
負の遺産とならないことを祈るばかりです。
東のパシフィコ、西の夢洲となる規模なのか⁉
次回は展示ホールについて検証していきます!
著書「日本経済の取扱説明書」
・はじめに
・第一章 お金とGDPについ
・第二章 銀行について
・第三章 国債と税金について
こうした方がいい!ここがわからない!はこちらまで!→zaki0814@outlook.jp
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