2024/7/9
食品添加物は、私たちの日常的な食生活に深く浸透しています。有権者からの多く頂くご相談が
「食品添加物って体に悪いの?」
というお話しです。スーパーの棚に並ぶ色鮮やかな菓子や、長期保存可能な加工食品、香り豊かな調味料など、多くの食品が食品添加物の恩恵を受けています。しかし、その一方で安全性への懸念も絶えません。この記事では、食品添加物の基本的な知識から、そのメリットとデメリット、安全性の問題、さらには賢い付き合い方まで、幅広く解説します。私たちの健康と豊かな食生活のために、食品添加物について正しく理解し、そのうえで、今後の食事をどのようにするかは、皆様でお考え下さいね。

食品添加物は、食品の製造過程や加工、保存の際に使用される物質の総称です。これらは食品の品質を向上させたり、保存性を高めたり、風味や外観を改善したりする目的で使用されます。主な種類には、保存料、着色料、甘味料、香料、酸化防止剤などがあります。
日本の食品衛生法では、食品添加物を以下の4つに分類しています:
1. 指定添加物:厚生労働大臣が指定し、品名が告示された添加物。安全性と有効性が確認されています。
2. 既存添加物:1995年の食品衛生法改正以前から使用されていた天然添加物で、長年の使用実績から認められているもの。
3. 天然香料:動植物から得られる天然物質で、着香の目的で使用されるもの。
4. 一般飲食物添加物:一般に食品として飲食に供されているものであって、添加物として使用されるもの。例えば、ハーブやスパイスなどが含まれます。
これらの食品添加物は、厚生労働省によって厳格な基準が設けられ、使用量も規制されています。しかし、複合摂取や長期間の摂取の安全性については常に議論の的となっています。

1. 保存料:食品の腐敗や変質を防ぎ、保存期間を延ばします。例えば、安息香酸ナトリウムやソルビン酸カリウムがよく使用されます。これらは酸性条件下で細菌やカビの成長を抑制する効果があります。
2. 甘味料:砂糖の代替として使用され、低カロリーで甘みを付加します。アスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料が代表的です。これらは砂糖の数百倍の甘味を持ち、少量で効果的に甘みを付けることができます。
3. 着色料:食品に色をつけ、見た目を良くします。タール系色素(赤色3号、黄色4号など)や天然色素(ベータカロテン、クチナシ色素など)があります。着色料は食品の外観を改善し、消費者の購買意欲を高める効果があります。
4. 香料:食品に香りをつけます。天然香料と合成香料があり、多くの加工食品に使用されています。香料は食品の風味を向上させ、食欲を増進させる効果があります。
5. 酸化防止剤:食品の酸化を防ぎ、変色や風味の劣化を防止します。BHAやBHTなどが代表的で、特に油脂を含む食品に使用されます。これらは食品の品質を長期間維持する上で重要な役割を果たします。
6. 乳化剤:油と水を混ざりやすくします。レシチンやグリセリン脂肪酸エステルなどが使用されます。乳化剤はマヨネーズやアイスクリームなどの食感や口当たりを改善します。
7. 増粘剤・安定剤:食品にとろみをつけたり、分離を防いだりします。カラギーナンやペクチンなどが代表的です。これらは食品の質感を改善し、製品の安定性を高めます。
8. 漂白剤:食品の色を薄くしたり、脱色したりします。亜硫酸塩類がよく使用されます。漂白剤は主に加工食品の見た目を改善するために使用されます。
9. 防かび剤:カビの発生を防ぎます。OPP(オルトフェニルフェノール)やTBZ(チアベンダゾール)などが柑橘類の表面処理に使用されます。これらは果物や野菜の保存期間を延ばす効果があります。
10. pH調整剤:食品のpHを調整します。クエン酸やリン酸などが使用されます。pH調整剤は食品の風味を調整したり、微生物の繁殖を抑制したりする効果があります。

食品添加物の使用には、以下のようなメリットがあります。
1. 食品の保存性向上:保存料や酸化防止剤の使用により、食品の腐敗や変質を防ぎ、長期保存を可能にします。これにより、食品ロスの削減や流通の効率化にも貢献しています。
2. 見た目や風味の改善:着色料や香料の使用により、食品の外観や風味を向上させ、より魅力的な製品を作ることができます。これは消費者の食欲を刺激し、食品の価値を高める効果があります。
3. 栄養価の強化:ビタミンやミネラルなどの栄養強化剤を添加することで、食品の栄養価を高めることができます。これは特定の栄養素が不足しがちな人々にとって重要です。
4. 品質の安定化:乳化剤や安定剤の使用により、食品の品質を一定に保つことができます。これにより、消費者は常に同じ品質の製品を楽しむことができます。
5. 食品の多様化:さまざまな添加物の使用により、新しい食感や味、形態の食品を開発することが可能になります。これは食品業界のイノベーションを促進し、消費者の選択肢を広げています。
6. コスト削減:添加物の使用により、食品の製造過程が効率化され、製造コストを削減することができます。これは最終的に消費者にも利益をもたらす可能性があります。
これらのメリットにより、食品添加物は現代の食生活に欠かせない存在となっています。しかし、その一方でデメリットや安全性の問題も指摘されています。

食品添加物には以下のようなデメリットや安全性の懸念があります:
1. 発がん性のリスク:一部の食品添加物には、発がん性のリスクが指摘されています。国際がん研究機関(IARC)の分類によると、以下のような添加物が注目されています:
- グループ1(ヒトに対して発がん性がある):亜硝酸塩(加工肉の保存料として使用)
- グループ2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある):アスパルテーム(人工甘味料)、カラメル色素(4-メチルイミダゾール含有)
これらの添加物は、多くの国で使用が認められていますが、摂取量に注意が必要です。
2. 安全性の検証不足:特に既存添加物の中には、現代の厳格な安全性基準で十分な検証が行われていないものがあります。天然由来だからといって必ずしも安全とは限らず、長期的な影響についてはまだ不明な点も多いのが現状です。
3. 複数添加物の相互作用:日常的に摂取する食品には複数の添加物が含まれていますが、これらの相互作用については十分に研究されていません。複数の添加物が体内で予期せぬ反応を起こす可能性は否定できません。
4. アレルギー反応:一部の添加物は、特定の人にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。例えば、タール系着色料や保存料の中には、喘息や蕁麻疹の原因となるものがあります。
5. 過剰摂取のリスク:添加物によって食品の風味が向上することで、ついつい食べ過ぎてしまい、糖分や塩分の過剰摂取につながる可能性があります。これは肥満や生活習慣病のリスクを高める要因となります。
6. 天然の味覚への影響:人工的な添加物に慣れることで、天然の食材本来の味わいを感じにくくなる可能性があります。これは長期的に見て、食文化や食育にも影響を与える可能性があります。
7. 子供への影響:一部の着色料や保存料は、子供の行動や注意力に影響を与える可能性が指摘されています。特に、人工着色料と多動性障害(ADHD)との関連性について議論が続いています。
8. 環境への影響:一部の添加物の製造過程や廃棄が環境に悪影響を与える可能性があります。また、添加物の使用により食品の保存期間が延びることで、過剰生産や食品廃棄の問題にもつながる可能性があります。
食品添加物の使用は各国で厳しく管理されていますが、その基準は国によって異なります。例えば、日本、コーデックス(世界的な食品規格)、アメリカでは認められている品目数に大きなばらつきがあります。
しかし、これらの数字を単純に比較することはできません。各国で食品添加物の定義や対象範囲が異なるためです。例えば、日本では1つの添加物として扱われるものが、アメリカでは複数の添加物として扱われる場合があります。
また、ある国で使用が認められている添加物が、他の国では禁止されているケースもあります。例えば、アメリカでは使用が禁止されている赤色2号(アマランス)が、日本では使用が認められています。逆に、日本で使用が禁止されているポタシウムブロメート(臭素酸カリウム)が、アメリカでは一部の地域で使用が認められています。
参考:JFIA 海外食品添加物規制早見表
https://yushutukisei.com/food_additives_list/?pagenum=4
これらの違いは、各国の食文化や規制の歴史、科学的評価の方法の違いなどに起因しています。そのため、ある国で認められている添加物が必ずしも安全であるとは限らず、逆に禁止されている添加物が必ずしも危険であるとも限りません。上記の早見表の中で日本だけが認められている食品添加物は以外に多いことに驚かれるのではないでしょうか。是非、1ページ目だけでもいいので見てみてください。

食品添加物は私たちの食生活を豊かにする一方で、安全性に疑問が残る部分もあります。そのため、以下のような点に注意して、賢く付き合っていくことが重要です。
1. 原材料表示のチェック:食品を購入する際は、原材料表示をよく確認し、添加物の種類や量を把握しましょう。特に、IARCがリスクを指摘している添加物には注意が必要です。
2. 新鮮な食材を使った手作り料理:加工食品の摂取を控え、できるだけ新鮮な食材を使った手作り料理を心がけましょう。これにより、添加物の摂取量を自然と減らすことができます。
3. バランスの取れた多様な食事を心がける:特定の食品や添加物に偏らず、バランスの取れた多様な食事を心がけましょう。これにより、特定の添加物の過剰摂取を避けることができます。
4. 適度な加工食品の利用:忙しい現代社会では、完全に加工食品を避けることは難しいかもしれません。その場合は、添加物の少ない製品を選んだり、利用頻度を調整したりするなど、適度な利用を心がけましょう。
5. 子供への配慮:子供は大人に比べて体重当たりの食品摂取量が多いため、添加物の影響を受けやすい可能性があります。子供向けの食品を選ぶ際は、特に注意が必要です。
6. 調理の工夫:ハムやソーセージなどの加工肉を使う際は、下茹でするなどして添加物を減らす工夫をしましょう。また、野菜や果物はよく洗うことで、表面に付着した防かび剤などを減らすことができます。
7. 正しい情報の収集:食品添加物に関する情報は日々更新されています。信頼できる情報源から最新の情報を収集し、正しい知識を身につけることが大切です。
食品添加物は現代の食生活に欠かせませんが、その安全性には議論の余地があります。完全に避けることは難しいですが、正しい知識を身に着けて、うまく付き合っていきましょう。できる限り、加工食品を避け、原材料から調理して食べることを心がけましょう。また、食品を購入する際は原材料表示をチェックし、バランスの良い食事を意識することで、添加物の摂り過ぎを防げます。最後に付け加えると、無添加は体に良いという思い込みも危険です。どの程度無添加なのか?無添加であれば、管理は厳しくしないと腐ってしまいますが、管理はずさんではないでしょうか。食中毒を起こさないために食品添加物を使っていることなども考えて、「無添加は体に良い!」という考えだけでは、健康を守ることが出来なくなるかもしれません。最新情報にも注目し、自分の体に合った食生活を選ぶことで、健康的で豊かな食生活を実現してください。
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