2024/6/3
6月1日に文京区立小日向台町小学校の改築(建て替え)に関する地域説明会が体育館で開かれました。今回の建て替えは幼稚園、児童館も含めた全面的なリニューアルとなります。工期が異常に長くその間一切校庭が使えない(そしてそれを回避するチャンスを区がことごとく逃してきた)ということで地域の大問題となってきた訳ですが、少し前に設計業者が決まり、ようやく完成イメージが公開できるところまできたということで、説明会の開催となりました。これまで地元町会相手に小規模なご説明の会はあったのですが、誰でも参加できるものは初となります。参加者は数十人で用意された席には余裕がありましたが、予想通り質疑は白熱しました。
まず全体の配棟図はこちらです。幼稚園はこども園になります。プールの下が半地下の体育館となります。現在南東角には体育館がありますが、それがなくなり校庭が南東に寄るかたちとなります。南東の角には地域住民が一休みできる空間(ポケットパークと書いてあるところ)が設けられる見通しです。
体育館が地下ですと避難所となった時に備蓄倉庫の資材を運ぶのが大変そうですが、備蓄倉庫も同じフロアに置くことで解決するとしています。第一種低層住居専用地域で10メートルの絶対高さ制限がありますので、それを守って厳密に三階建ての建物になっています。

改めてですが、幼稚園と児童館だけは敷地の外に仮園舎を作って対応します。こちらは既存の建物をリフォームして使います。建て替え(岡田新一設計事務所)とは別に、区がリフォームの業者を発注する予定です。6年程度の賃借料として区議会6月定例会に2億円強の補正予算が提案される見通しです。
建て替えの間は校庭が全く使えません。体育の授業は、当初はバスでどこかの運動施設に移送と言われていましたが、結局は徒歩で新大塚公園の球技スペースへ行くことになりました。車が通らない狭い住宅街の中を抜けていくようです。特別支援学級の子などは大丈夫か不安になりますが、区から特に説明はありませんでした。

工事についてはこのような順番です。まず幼稚園と児童館が仮園舎に移転するので、その場所をすべて壊して体育館等を建てます。その間小学生は既存の校舎を丸々使えます。そのあと校庭に建てる仮校舎に移りますが、お引越しは最小限の回数で済みそうです。
さて、工期はこれら全部を足すと7年3か月となります。個別の工程を積み上げるのではなくざっくりマクロ的手法で区が見積もった工期が(茗荷谷研修所の利用なしで)8年でした。それに比べれば短い。しかし他の学校では埋蔵文化財の調査によって工事が半年以上遅れる例が出ています。また設計業者の説明によると、大型建機が入れるかどうかなどによって工期は変わってくるそうです。とにかく周囲は道が狭いですが、トラックなどがどれだけ効率的に行き来できるのかまでは設計事務所は把握しきれていないように感じました。
茗荷谷研修所がなかったらどうなっていたか考えるだけでも恐ろしいですね。我ながらよい仕事をしたと自画自賛しておきます。しかしながら工期の問題は依然として大きな論点ですので、追加でよい提案ができないか引き続き取り組んでいきます。区としても工事に活用できる周囲の土地があるならば追加で取得(賃借)したいと言っていました。しかし現状どのくらい本気で声がけしているのかは定かではありません。少なくとも私が打診している場所の所有者は区からアプローチがあったとは言っていませんでした。
さて、小日向台町小学校の建て替えは、ごく近隣に広大な未使用国有地があったにも関わらず、そこに仮校舎を建てるという案が実現せず老人ホームになることが決まってしまったという区の縦割り行政と危機感のなさが大きな批判点となってきました。国有地に関してもちょうど1日前に事業者の説明会があり、こちらはこちらで進むことがもう確定です。小学校の説明会では改めてこれまでの区のやり方への反省を求める声も出ていました。地元の小日向台町町会も、改めて工期の短縮を区に求める決議をしたそうです。ただいまさらすべてをひっくり返すことは難しいですから、少しでも地域や児童に負荷をかけないような工事を求めていきます。

参考までに、老人ホーム(と育成室)の整備イメージはこちらです。
小学校の建て替えに関してはいくつも気になる点はあるのですが、取り急ぎ教室数のことだけ指摘しておきたいと思います。

現状では児童数がじわじわ増加しており、低学年は4クラス体制となっています。改築の基本構想検討委員会の報告書でも、建て替え後の建物は普通教室4クラスを基本とするとしています。しかし設計業者の説明ではCR(クラスルーム)3つと少人数教室1つで1学年となっています。少人数教室は本来は習熟度別などにクラスを分けて授業をする場合に使うための教室です。普通教室とは利用目的が異なるはず。しかし建て替えが終わることには全学年が4クラス体制となっている見通しで、少人数教室は問答無用で普通教室として使われます。少人数教室なんてものは最初から影も形もなくなっているわけです。これってどうなの?実際同じことが千駄木小学校の建て替え構想でも問題視されています。この辺の考え方は、今後区と質疑する中ではっきりさせていきたいと思っています。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>依田 翼 (ヨダ ツバサ)>小日向台町小学校の建て替え説明会が開かれました