2023/3/3
文京区関連のラインのオープンチャットで「某現職区議から突然お手紙が送られてきて怖い」みたいな話がありました。知り合いではないとのことです。これについては私も1年前までは全然知らなかった、政治家だけに許される選挙人名簿の閲覧手続きが関係していると思うので簡単に紹介しておきます。
選挙人名簿とは住民登録されている有権者(18歳以上)の①漢字氏名②読み仮名③生年月日④住所、が記載されている名簿です。地方選挙の場合は選挙の3カ月前までに住民登録していないと新住所で投票できませんので、そのあたりの転出入の時期も含めて厳格に管理されています。投票所で投票権をもらう際に受付の人が紙に印刷された選挙人名簿をチェックするので、言われてみれば見たことがある人も多いかもしれません。
さて、政治家になるとこの選挙人名簿を閲覧することができます。まず「政治家になる」とはなにかということを解説します。公的には「政治団体の設立の届出」をすることが政治家として認められる条件です。規約の提出など色々ありますが、許認可ではなく「届出」ですので形式が整っていれば誰でもなれます。都民の場合、提出先は都の選挙管理委員会です。
さて、政治団体の設立届の写しを文京区の選管に持参し、日程の予約と使用目的などを書く申込書を提出すると、区の選挙人名簿を閲覧することができます。文京区ですと選管の事務局長の席の前にテーブルが1つあって、同時に4人まで閲覧できます。政治家が指定した人物ならスタッフ、支援者も閲覧できます。
閲覧できるのは紙に印刷された名簿です。26の投票区ごとにそれぞれ2~3冊のファイルに綴じられています。住所順ではないので分かりにくいです。しかも「紙」です。
閲覧だけしても意味ないですよね。閲覧者はその中の情報が欲しくて来ているわけです。どうするかというと閲覧者は情報を「手で書き写す」ことができます。紙に書いたものを紙に手で書き写す。超大変です。コピー不可、写真撮影不可です。PCを持ち込んで入力は許可している自治体もあるそうですが、文京区では禁止です。悪用しようと思えばてきてしまう情報なので、物理的に情報流出量を抑えているのでしょうか。不便ですが理解できる面もあります。
こんなアナログな世界ですが、それでも選挙が近くなると毎日4人の枠は結構埋まっています。私はこれまで3回行きましたが、毎回共産党支持者っぽいおじいちゃんおばあちゃんと同席しました。彼らはすでに作ってある手元の名簿の更新作業をしているようでした。
さて、政治家はこの情報をどう活用するのでしょうか。1つは冒頭にあったようなお手紙作戦でしょう。戸建や賃貸マンションはともかく、分譲マンションではオートロックのせいで各戸の郵便受けに投函することすらできません。郵送費を払って宛名を書いて初めて届けることができます。あとは戸別訪問の準備用とか支持者として登録している人が本当に住み続けているか、生きているかといったところの確認もあるでしょう。
私もなんだかんだで1000世帯分くらいの情報は書き写してきました。おそらく選挙期間に発送する「選挙はがき」には使うと思います。これは自分への投票を呼びかける内容で、区議選だと2000枚送れます。郵送費は公費負担ですので送った方が得です。ただ新人ですとそんなに知り合いがいません。そこで選挙人名簿から抽出した宛先を使うわけです。
いきなり送ってきてびっくりさせないように「選挙人名簿を基にお送りしています」という但し書きをつけようと思っています。実際に知り合いではないのに私から連絡が来た方々(小日向、小石川、大塚辺りでしょうか)はどうかご理解をお願いします。
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