2023/1/14
「東京大学と周辺地域の連携による東京大学本郷地区キャンパスエリア活性化に向けた基本構想」の策定について | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)
少し前の9月ですが、東京大学は本郷キャンパスの「基本構想」を公表しました。上記の正式なタイトルを見ればわかる通り、地域とのかかわりの中で東大がさらに発展するにはどうしたらいいかということが書かれています。文京区とも綿密な打ち合わせを経た上で出されたもののようですし、いくつか重要な話も含まれていますので見ていきます。

上記をご覧ください。「合理的配慮に基づいた建物の高度利用」とあります。たぶんこれが東大が最も言いたいことです。国立大は財政難にあえいでいるところもありますが、東大は日本一の大学ですから相対的には潤沢で研究・開発を充実させたい気持ちがあります。そこで足りないのが最新の建物なんですが、規制が立ちはだかっています。
東大はキャンパス内に多数の建物がありますが、全体としては1つの敷地という扱い(一団地認定)されています。池があったりグラウンドがあったりもしますので建物の大きさを決めるのに重要な容積率(敷地面積に対する床面積の割合)を使い切ってはいません。しかし空いている土地はほとんどありません。低い建物は歴史的建造物ばかりですので壊すわけにもいきません。
さらに文京区は区全域に地域に応じて「最高高さ◎メートル」という「絶対高さ制限」をかけています。東大キャンパスのところはそれがわずか22メートルなので6~7階くらいまでしか建てられないわけです。これを何とかしてよと言っているのが今回の基本構想です。
絶対高さ規制は高層建築物の周辺への影響を最小限にするために2014年に作られたものです。でも東大の真ん中辺ならいくら高い建物を建てても周囲への悪影響なんてないわけです。だったらエリアを絞って規制緩和してあげてもいいんじゃないでしょうか。文京区と打ち合わせながら作っているペーパーなので、区もある程度織り込み済みと思われます。
東大は日本の知の拠点ですから大いに研究をしてほしいものです。半面キャンパスと地域のかかわりに関して言うと、地元からは東大がキャンパス内になんでも作るので周辺がさびれたという批判もあるようです。だからこの話についても地域の納得を得てやってねということかもしれません。規制緩和の手法としては地区計画というものを使うことになるでしょうから、いずれにしても地域全体で取り組む必要があります。
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