2025/10/24

こんにちは。20日に文京区議会9月定例議会が終わりました。今回は通常の議案審議のあとに令和6年度(2024年度)の決算を審査する決算審査特別委員会が開催されたので日程が長くなりました。同委員会は区議の約半数が委員となり、幅広い区の政策について6日間にわたって審議しました。
私は今回、文京区が昨年度に末に国際バカロレア機構と3年間期限の覚書を締結して始めた教員研修事業の問題点について1時間以上の時間をかけて質疑しました。
まず同事業について説明します。区が結んだ覚書に関するウェブサイトはこちら(文京区は、国際バカロレアとの相互協力に関する覚書を締結しました | 文京区)です。バカロレアという名前は聞いたことがある人が多いと思いますが、国際的に有名な教育メソッドであり、特に高校レベルで修めると世界中の大学の入学の要件を満たすことができます。そのために国際バカロレア(IB)認定校が世界中に作られています。英語での授業実施が主ですが、ローカル言語での教育でIB校として認定を受けているところもあります。
区が導入したのは、教員にIBのメソッドを教える研修(日本語での研修)です。研修そのものは今年度から始まりました。公立校にIB認定校を作ることは目指していません。認定校を目指さないのにメソッドを教授するのは世界初と言っています。
ただこの事業は導入経緯に様々な問題点があります。IBの「代理人」として区と交渉してきた人物は、区長の知人でした。同氏からの売り込みにのって区長が導入検討を指示したのです。結果的に「バカロレアありき」で行政として必要な検討プロセスが不十分なまま導入が決まってしまいました。
IB側の交渉者は、最終的には同氏が経営する企業と区が契約するよう求めて区は従いました。契約先の企業の活動実態が不明なのを全く気にせず区は契約を実行しました。研修自体は滞りなく実施されましたが。
そもそも区は社会を生き抜く力に課題があるということでIB研修を導入したのですが、文京区の児童・生徒の力が弱いとする根拠の数値が、実際は全国平均や都平均を上回り何も問題がないこともわかりました。
なんとなくバカロレア良さそうだし話題にもなるからやろう、ではなくもっと慎重に導入を検討すべき事案です。今回の対象は幼稚園、小学校、中学校の教員と管理職から立候補した50人です。小中学校の教員は東京都の職員で広域で異動しますので費用対効果にも疑問があります。
我々の追及を受けて、来年度からは契約も含めてIB機構本部の関与が強まることになりそうです。機構側との直接契約になるかもしれません。ただ3クールの研修が6クールに拡大するため予算は2倍の1500万円規模まで増えそうです。今後もこの事業についてしっかりと監視していきます。
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