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竹内 さちえ ブログ

シリーズ【常盤平】7「委員会審査での保護者の訴えを公開します」

2026/6/29

常盤平第一小学校(常一小)の新入学児童が1名だったことを受け、4月22日に発表された「来年度から新入学児童の受け入れを停止」の方針。

保護者との合意形成をすっ飛ばし、在籍児童には未だ何の説明もないままに、松戸市教育委員会は手続きを進めようとしています。

これに対し、子どもたちが松戸市議会に陳情を提出、保護者たちは「常一小の子どもの権利を守る会」を結成して請願を提出したのでした。

 

現在の松戸市議会は、陳情を審査しません。それどころか、提出された事実さえ公表しません。これでは議員が一般質問などで取り上げたりしない限り、陳情者が抱く課題感や願いを市民で共有ことができないということです。私が数年前に陳情を提出した頃は審査されていたのですが・・・残念すぎます。

ということで、6/23(火)に教育環境常任委員会で行われた請願の審査は、子どもたちからの陳情内容を胸に刻んで臨みました。

*****

 

■請願者の思いを翻訳します■

当日、傍聴人は41名(普段はゼロ~数名)、報道機関も6社入り、注目の審査となりました。

また、4時間弱に及ぶ異例の長時間審査となりました。

 

松戸市議会として請願内容を公開していないので、請願者から直接入手した請願書を公開します。↓

 

請願者の願意を平たく言い換えると、次のようになると思います。

 

「1.常一小の在校生保護者・在校生に納得のいく説明を行い、同意を求めること。」

 ↓ ↓ ↓

ついこの間まで「廃校にするなんて考えていない」「R8年度からみなさんと一緒に常盤平地区の教育について考えていく」と言っていたのに、急に、なんの説明もなく「実質的な廃校です」ってのはあんまりじゃないですか。

なぜそのような方針転換が必要なのか、これによって子どもたちが今後どうなるのか、こちらの疑問や不安が解消するまで話し合いの場を設け、合意形成を図るべきですよね。

 

2.松戸市教育委員会のこれまでの小規模校に対する考え方を踏まえた上で、常一小を含む市内における小規模校のあり方を示すこと。

 ↓ ↓ ↓

ついこの間まで「小規模校の良さを生かした教育を行っていく」と言っていた。R5年に前教育長が「来年度から常一小の教育を必要とする子どもたちのため、学区を市内全域に開く(小規模特認校にする)」とも言っていた。小規模校に対する考え自体が変わったの?それとも常盤平再開発が影響しているの?きちんと説明してほしい。

 

3.上記1.2.が履行されるまで学区審議会への諮問もしないこと。

 ↓ ↓ ↓

このまま強引に進めたら、子どもたちの学びを保障できず松戸市の教育行政に傷跡を残しかねない。これから他の地区でも検討が始まる学校再編にも大きな影を落とすことにもなりかねない。

だから学区審議会に諮るのは、民主的プロセスを経てからにしてください。

 

*****

 

■3分間で請願者が訴えたこと■

 

委員会審査は、請願者による趣旨説明と、紹介議員による趣旨説明で始まりました。

 

請願者に概ね3分の発言時間が与えられるのですが、これは休憩中に行われることになっており、議事録には記載されません。しかし、請願者の切実な思いに、傍聴者たちから大きな拍手が起きました。

原稿(当日の発言と完全一致ではありません)いただけたので、こちらもここで公開します。

 

【請願者による趣旨説明】

常一小の子どもの権利を守る会、代表の相原です。お時間をいただきありがとうございます。

今回請願を提出させていただいた理由は、とてもシンプルです。

それは、松戸市が子どもの権利を本気で守るのか、それとも大人の都合を優先するのかを問いたいからです。

 

私たちは、この請願を提出するまで、様々な会派の議員の皆様に現状を説明してまいりました。

「教育委員会に向かって銃口を向けるようなものだ」「市長との関係があるから賛成できない」「教育委員会との今後の付き合いを踏まえたがいい」といったご意見もいただき、請願が本当に子どもたちのためになるのかと、私たちは何度も心が折れそうになりました。

しかし、地域の小中学生たちが常一小の児童を思い提出した陳情に、私たちは背中を押され、今日ここに立っています。

 

常一小は、市内で最も児童数の少ない学校です。

しかし、その中身、実態について、皆様はどれだけのことをご存じでしょうか。

 

複数の学校を比較し、学区外からこの学校を選び、入学してきた子ども。

大規模校になじめず、ようやく自分の居場所にたどり着けた子ども。

常一小は、そうした子どもたちにとって、安心して学べる場所、いわば駆け込み寺のような役割を果たしてきました。

 

ところが、教育委員会は突然、来年度から新入生の受け入れ停止の方針を発表しました。

児童数が少ないことが理由なら、小規模特認校として学区を開放し、子どもを増やす方法をまず検討すべきではないでしょうか。

受け入れを停止せざるを得ない事情があるのなら、今いる子どもたちの教育環境をどう守っていくのかを、併せて議論すべきではないでしょうか。

しかし、その説明は十分になされていません。

在籍児童は、外部からの情報に翻弄され不安を感じているのに、大人からきちんと説明を受けられていない異常事態が続いています。

私は、この状況こそが最も問題だと考えています。

現在の子どもたちの教育を考えることは、未来の子どもたちの教育を考えることでもあります。

 

先日の定例記者会見において、市長は、地域住民、保護者、松戸市全域のいろんな方の意見を聞き、丁寧に合意形成する方向で考えているとのご発言がありました。

私たちは常一小を廃校にするなとか、再開発に反対だとか、そんなことは思っておりません。

小規模の常一小だから、これまで不登校などにならず学校で学ぶことができた子どもたちを、どう守っていくのか、そのことを、子どもたちや保護者、市民とともに、丁寧に議論してほしいと願っています。

 

この請願は、子どもの権利を守るか否かを問うものです。

どうか本請願の趣旨をご理解いただき、ご判断くださいますようお願い申しあげます。

 

*****

 

これに続き、私と会派を同じくする増田かおる議員により趣旨説明が行われました。

こちらも原稿(当日の発言と完全一致ではありません)を公開します。

 

【紹介議員による趣旨説明】 

令和8年度請願第2号「常盤平第一小学校の子どもの権利を守るための請願」について、趣旨を説明いたします。

 

「新しい学校のあり方基本方針」、「常盤平地区教育環境整備方針」いずれの方針も、今年度から検討をはじめ、来年度中の決定を予定しています。

しかし、4/22の記者会見おいて、来年度から常一小への新入生受け入れを停止する「緊急対応」を行うと発表しました。

保護者に説明されたのは同日夜であり、記者発表が先行するという不適切な対応に始まったわけですが、問題の本質は、この決定プロセスにあります。

 

昨年10月に保護者説明会が開かれました。趣旨は、児童数減少による複式学級化の説明でしたが、転校意向調査も実施されたため、請願者はこの廃校を匂わせる動きを懸念し、翌11月、常一小の存続を求める要望書を提出しました。これに対し、教育委員会が1月に出した回答は、「何も決まっていない。常盤平の教育環境については、R8年度から保護者や子ども、地域住民の意見を聞きながら丁寧に検討していく。」という、従来の方針に基づいた内容でした。

しかし、それから3ヶ月後の4月、市は大きく方針転換しました。

 

請願者たちは、「この学校はなくさない」と確認の上入学しています。

児童数減少に不安を抱きながらも、児童たちは、きめ細かな指導とインクルーシブな環境から社会性を育み、大変豊かな学校生活を送っています。

そんな親子にとって、今回の実質的な廃校へと向かう方針転換は、大変重いものです。

 

本来の方針決定時期を逸脱し、検討プロセスも置き去りにしてまで対応しなければならない「緊急性」はどこにあるのでしょうか。請願者も当事者である児童たちも、緊急性は一切感じておりません。

この状況で学区審議会にかけるのは、あまりに横暴ではないでしょうか。

 

丁寧に、わかるように説明してほしい。

そして今、目の前にある教育ニーズを受け止め、常一小の子どもたちの学ぶ権利をどう守るのか、一緒に考えてほしい。それが請願者の一つ目の願いです。

 

この請願審査を前に急遽「保護者の意見を聞く会」を2回開催したようですが、保護者の疑問や不安が解消することはありませんでした。

今月3日の記者会見で市長は、地域住民、保護者、松戸市全域の色々な方の意見を聞き、丁寧に合意形成する必要性に言及されましたので、ぜひお願いします。

また今回、常一小に関する陳情が3件、小中学生から提出されています。当事者である子どもたちの声にも耳を傾け、本当に丁寧に進めていただきたいと思います。

 

2つ目として、本市における小規模校に対する考え方を示してほしいという願意です。

これまで議会において常一小は何度も一般質問で取り上げられてきました。その際、執行部から小規模校に対する否定的な見解が述べられたことは一度もありません。

R5年6月議会で前教育長は「教育を含め社会全体での多様性が認められている中、小規模の学校を望む保護者や児童もおり、常一小の今後の役割が重要であると認識している」、さらに「小規模校としての特色ある教育活動がさらに推進できるよう、小規模特認校のような取り組みについても今後研究していきたい」と発言しています。

波田教育長もR6年9月議会で「小規模校を含む教育の多様性への対応など、国・県の動向を注視し、教育の質や学校の魅力を高めていくための取組も進めております。」と発言しています。

 

この考えは、変わったのでしょうか。変わっていないのでしょうか。

 

請願者にとって、今回の緊急対応が納得いかない理由のひとつだと思いますので、松戸市教育委員会の小規模校に対する考えをしっかりと示してもらいたいと思います。

 

請願事項の1つ目は、子どもの最善の利益を前提として丁寧な合意形成を図ること、2つ目は、小規模校に対する教育委員会の考えを、これまでを踏まえて明確に示すこと、以上の2つが実行されぬままに学区審議会へ諮問することがないように、これが3つ目の請願事項となります。

 

なお、4/22の記者会見において新入学児童が1名、在籍児童が30名しかいないと発表され、報道各社もこれを報じたわけですが、常一小の教育環境を求める親子が後を絶たず、1年生は現在2名、在籍児童は39名となっており、昨年度の41名と同程度に回復していることを申し添えます。

 

以上、説明となります。委員の皆様には、本請願への賛同を心よりお願いいたします。

 

*****

 

委員会の審査は、残念ながら賛成少数で「不採択とすべき」となりました。

私も他の委員も多くの質問をしましたが、教育委員会から納得のいく答弁はありませんでした。

ただひとつ引き出せた答弁があります。

それは、次で。

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