4/22(水)、定例記者会見が開かれ、常盤平第一小学校(常一小)はR9年度から新入学児童受け入れを来年度から停止することが発表されました。
常一小の指定学区を常二小と常三小に割り振り、常一小学区を消滅させることで、来年度の新入学児童からは常一小を選択できないようにするというものです。

新入学児童の減少に伴う緊急対応と言いながら、↑報道発表のタイトルにあるように常盤平の新たな教育環境整備の一環であることがわかります。
どうも釈然としません。
少し長くなりますが、もやもやポイントを以下、整理します。
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【もやもやポイント1】
昨年(R7年)10/2(木)、常盤平第一小学校で保護者説明会が開催されたのですが、その趣旨は、常盤平の新しい教育環境整備について来年度(R8年度)から検討を開始する旨の説明であり、常一小の存続可否に関するものではなく、複式学級になるため教育環境が変化することの説明であったと報告を受けました。
保護者説明会における質疑応答(教育委員会からの報告資料の一部)
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【もやもやポイント2】
保護者説明会で以下の文書も配付されており、在籍児童全員を対象に転校希望調査が行われました。
転校を促されているようだと、保護者の不安は募る一方に。
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【もやもやポイント3】
上記の保護者会に先立ち(9月下旬)、教育委員会から議会への説明が会派ごとに行われました。
そこでも同趣旨の説明があったわけですが、これに対し私は、
「この説明を受けた保護者は廃校を懸念すると思うし、質問されると思う。いずれその道を辿ることが想定されるのならば、
・その判断は在籍児童に合わせた(この学校で卒業を迎えられる)時間軸で検討してほしい
・これから募る来年度(R8年度)入学児童について、受け入れを停止するべきではないか」
と意見しました。
これに対し、教育政策研究課は、
「何も決まっていないから、何もしない」
と答え、保護者説明会に臨んだのでした。
【もやもやポイント4】
案の定、保護者説明会に参加した保護者の間で不安は広がりました。思いを同じくする保護者や卒業生保護者が団体「常一小の子どもの権利を守る会」を設立、11月に要望書が提出されました。
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ごもっともな要望です。在籍児童の半数以上が学区外から流入している「選ばれし学校」であり、前教育長から直接「大丈夫、この学校はなくしません」と言われて入学した世帯も多いのですから。
詳しくは、先般の12月議会の一般質問をぜひご覧ください。登壇原稿と答弁、動画もご覧いただけます。
【もやもやポイント5】
団体からの要望書に対する回答書はこちら
(文書作成は1/19付ですが、誤送信により郵送に切り替え団体が受け取ったのは4/2でした)
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教育委員会は、こちらでもしっかり「常一小の今後については何も決まっていない、その検討はR8年度から」と言っています。
検討にあたっては、「地域住民、児童生徒、保護者、有識者の意見を聞きながら進めていく」と言っています。
そして、「常一小の廃校を望まない意見として受け止めている」とも言っています。
それなのに、舌の根も乾かぬうちにあの記者会見。
「常一小の子どもの権利を守る会」が4/2に回答書を受け取って、1ヶ月もたたぬ間の急展開でした。
年度が替わった途端、常一小に「緊急的対応が必要な事態」が発生したとでもいうのでしょうか。
記者会見資料には緊急的対応の必要性を3つ提示しています。
・教育環境を維持するために一定規模の児童数が 必要であると考えられること
・常盤平第一小学校は児童数が著しく減少していること
・近接して複数の小学校があること
うーーーん。
昨年度末まで一定規模の児童がいたわけではないし、児童数の減少はずーっと前から続いていたこと。近接した学校の存在も然り。
むしろこれを理由とするならば、「なぜ今まで放置してきた???」ということになります。
今年度、市民の意見を聞きながら進めていくとした検討プロセスをすっ飛ばした本当の理由は何なのか。
記者会見を何度聞いても理解できませんでした。
「教育のあり方の話」、「教育施設(公共施設)の話」、「都市計画(ここでは常盤平地区のまちづくり)の話」をごちゃ混ぜにして、論点すり替えの連続だったから理解できなかったのだと思います。
各社報道機関のニュースに触れた人々から「これだけ児童が減ったのなら仕方ない」という声もお聞きします。
このまま廃校への機運を高め、在校生の卒業を待たずして閉校するつもりでしょうか。
でもちょっと待って!
学校は子どもにとって社会であり、地域住民の拠点でもある大切な施設です。
明日は我が身。
市内65の小中学校も、これから再編の対象になり得るのですから。
松戸市の教育のあり方、公共施設のあり方、そしてまちづくりの観点から、地域住民と丁寧に議論を進める必要があると思いませんか。
4/30、記者会見についての質問を教育委員会宛てに投げかけました。
真摯な回答が来ることを期待して待つことにします。
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[1]「緊急」に措置する合理的理由は何か。また、(開示請求していますが)学区変更の方針はいつ、どこで、誰が決定したのでしょうか。
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記者質問において、新入学児童受入れ停止の理由を3つ挙げていると思います。
① (教育長)松戸市が掲げる教育理念が実現困難な状況になっているため。
記者からの「早いタイミングで学区再編成に取り組めばよかったのでは?」との指摘に、(学校教育部長)「少人数教育を目指した時期もあったが、様々なところを鑑みて、今回決断せざるを得なかった」との発言がありました。
[2]常一小において少人数教育を目指すことを断念したのはいつ、どこで、誰が決定したのか。また、理由は何か。「様々なところ」が意味するところも併せて教えてください。
② (教育長)新たな学校づくりに関する取組みを着実に推進するため。
[3]「新しい学校のあり方基本方針」は子ども・保護者・地域住民の意見を聞きながら、これから丁寧に検討するのではないでしょうか。
すでに何らかの方針(計画?)が存在し、今回の学区変更がその取り組みの推進に寄与するものであるならば、その方針について説明してください。
③ (教育長)50万都市において他の学校と比較して常一小だけ特異な状況になっていることが、教育格差を生み出す大きな要因だと懸念しているため。
[4]特異な状況とは何を指し示しているか。またその状況が市内の教育格差を生み出す要因だと考える理由は何か。そして、その状況に陥らないためにこれまでにどのような対策を講じてきたのか教えてください。
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学区審議会は複数回開かれ審議されるのか問われたことに対し、一発での答申を目指す旨の回答でした。「審議会にかかる前に色々とご意見を伺う」との発言もありました。
[5]審議会に係る前とは、いつ、誰に、どのような意見聴取を行う予定か。もしも意見聴取の対象が学区審議委員である場合、審議会を複数回開催し、公開の場で意見聴取すべきと考えますがいかがでしょうか。
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小規模校は要らないという保護者のコンセンサスが取れたということか、との質問に対し「把握していない」との回答でした。
[6]「新しい学校のあり方基本方針」も「常盤平地区の教育環境整備方針」も、住民・保護者・子どもへの説明、意見聴取の上、丁寧に進めると繰り返し
ているにも関わらず、なぜ今回の措置は同様のプロセスを踏まなかったのでしょうか。
「常一小の子どもの権利を守る会」からの要望書に、小規模校のポテンシャルの高さと必要性が強く綴られていたことを承知しているにも関わらず、なぜ今回の措置に際して住民・保護者・子どもの考えを聴いて進めなかったのでしょうか。
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常一小の在籍児童は基本全てが団地住民であるとの回答でしたが、実態と乖離があると思われます。
[7]記者会見資料に示す常一小の児童推計表について、以下、補足説明をお願いします。
①R5,6,7年度それぞれにおいて、
・全校児童数のうち、学区内団地・学区外団地それぞれの児童数
・入学者数のうち、 学区内団地・学区外団地それぞれの児童数
・入学者数のうち、学区外からの流入数
②・R8年度入学児童は学区内居住か流入か、また団地居住か否か
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[8] 4/22に常一小で開催した緊急保護者説明会の議事録または妙録、部内報告資料を開示してください。
以上、よろしくお願いいたします。