2026/4/21
松戸市議会議員の竹内さちえです。
私は令和7年12月議会の一般質問で、学区外就学申立制度について取り上げました。
子どもたちを取り巻く環境の変化や多様化する価値観に対応できるよう、制度にさらなる柔軟性が必要だと考えたからです。
今回、実際に困っているひとりの児童を取り上げました。
でも、私が向き合ったのは、「その子の問題」だけではなく、「これからのすべての子どもたちに関わる課題」でした。
あらかじめ設定された事由に当てはまることが申立の条件となっている現在の制度。
これでは今回の児童と同様に、申立が受理されないケースを止められません。
これまで、端から申立を諦めてしまった児童がいたのではないでしょうか。
だから、保護者・児童が抱える個別の事情に寄り添い、対応できる制度に改めるよう市に求めたのでした。
質問原稿と執行部の答弁をまとめたものはこちらです。
議場で発言しただけで終わりにはしません!
事件は現場で起きているのですから。
ということで、議場で引き出した答弁を元に再び申立を行うため、1月9日(金)、保護者の方と共に、いざ!松戸市教育委員会を訪れました。
↑
これが予め設定されている申立事由。
以下の作戦でリトライしました。
[1]申立事由No.5に準じた事情を考慮するよう要望
No.5は身体に関する合理的配慮。
それぞれの事情に応じて合理的に配慮することが本質的な目的ならば、療育の観点(※)での合理的配慮も受理されるべき事由なのでは。
(※)当該児童の障害特性から、交友関係などにおいて劇的な環境変化を避けたほうがよいとする、かかりつけ医の意見書も提出しました。
[2]児童自ら進学への意気込みを綴った教育委員会宛ての手紙をお届け
泣き落としではありません。
これまでの療育で養われた社会性、本人の学習意欲とブレない進学へ思いが、教育委員会に伝わったはず。
ふむふむ、ふむふむ(教育委員会は、ここでは判断しない姿勢)。
そして、質問が発せられました。
「学区変更は、徒歩で通学できることが前提です。希望する学校に歩いて通えるのですか」
私は「前進だ!」と思いました。
憂慮する表情を見せることなく、
「分かりました!では、安全な通学路を選定して、実際に歩いてみましょう。その結果をお知らせいたします!」
と返答しました。
(→保護者と児童はすぐに実行、週明けに教育委員会に報告しました! Good Job!!)
教育委員会を出たあと、私は保護者に改めて聞きました。
「なぜ6年生の2学期から転籍したのか」と。
残りの小学校生活を支援級で過ごし、希望校の支援級に進学してから通常級に転籍すれば、今回のような障壁にぶち当たることはなかったからです。
しかしそこには、支援級担任からの「今、通常級に移るのが、児童の発達状況を考えるとベストな時期」という真っ当な意見と、その意見と子ども本人の意思から下した、保護者の真っ当な判断がありました。
そう、子どもの最善の利益を第一に考えた「こどもまんなか」の判断だったのです。
この児童を真ん中に据えた「小・中一貫発達支援プログラム」を遂行することができるのか、松戸市教育委員会が問われているのだと再認識したのでした。
1月16日(金)、申立に対する回答が来たと、保護者からLINEが・・・

よかった。本当によかった!!
わが子のことのように、泣けました😭✨
児童本人の強い意思と、全力で行動した保護者の努力が報われたのでした。
一方で、私の責務は果たし切れていません。
学区外就学申立制度が、子どもの最善の利益を第一に考える「こどもまんなか」の制度にしなければいけません!
たとえば、申立事由No.3.。
「保護者の就労により、下校後の保護・監督者が不在で、親戚宅に預けなければならないため、預け先の指定校に入学させたい」
とありますが、「就労」以外にもやむを得ない理由はあるかもしれません。
申立事由No.7。
「配偶者からの暴力(DV)や債務の悪質な取立から逃れることを理由とする等の特別な事情で住民票を異動することができないが、実際に居住している学区の学校へ入学したい」
とありますが、家庭の事情は様々です。
子どもの安全を守る手段が、住民票を移さないで居住場所を変えることとは限りません。
今回の児童の件で、教育委員会は「申立事由には該当しない」とした上で申立を許可しました。
判断の過程で柔軟性が発揮されたのは本当に良かった。
でも次なるは、真に「こどもまんなか」の運用ができるよう、申立事由に
「その他、教育委員会が特別に認めた場合」
を追加するなど、制度の柔軟性向上を引き続き求めていきます。
なお、
児童の進学に万が一の影響がないよう、ブログ公開の時期を調整しました。
ご了承ください☺️
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