2026/7/12
📚『不登校のあの子に起きていること』(高坂康雅 著)を読みました。
この本を通して改めて感じたのは、不登校を「学校へ行かない子」と見るのではなく、「今は学校へ行けない状態にある子」と理解することの大切さです。
印象に残ったのは、「停滞させないこと」という考え方でした。
学校へ戻ることだけを目標にするのではなく、その子の思いや状況に寄り添いながら、小さな一歩を積み重ねていくことが重要だと述べられています。
私自身も、オンラインでもオフラインでもよいので、子どもが社会とのつながりを持ち続けられる環境が必要だと感じています。その子に合った学びや居場所につながることが、次の一歩につながるのではないでしょうか。
また、不登校は怠けや甘えではなく、自分を守るための生存戦略である場合があります。だからこそ、「なぜ学校へ行けなくなったのか」と原因を探し続けるより、「今、この子に何が必要か」という視点で寄り添うことが重要だと学びました。
さらに、子どもだけでなく、保護者も情緒的・情報的・社会的な孤立を抱えやすく、保護者支援の重要性についても考えさせられました。
学校、家庭、スクールカウンセラー、教育支援センター、フリースクールなど、それぞれが「同じチーム」として子どもを支えること。その経験自体が、子どもにとって「多くの大人が自分を大切に考えてくれた」という安心感につながるという考え方も印象的でした。
この学びを、具体的な政策につなげていくことが重要だと考えています。
例えば、所沢市においても、不登校の子ども一人ひとりの状況を把握し、学校だけで抱え込まない支援体制づくりが必要です。学校、教育支援センター、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、フリースクール、地域の居場所などが定期的に情報共有できる「支援チーム」の仕組みを整え、子どもの状態に応じた支援計画を作成することが求められます。
また、支援につながるまでの「空白期間」をなくすことも重要です。欠席が続き始めた段階で早期に相談につながる仕組みや、オンライン学習、ICTを活用した学びの保障、校内外の居場所づくりなど、多様な学びの選択肢を充実させる必要があります。
さらに、保護者が孤立しないために、相談窓口の充実や保護者同士がつながる場づくり、必要な情報を届ける仕組みも重要です。「どこに相談すればよいかわからない」という状況をなくし、子どもと家庭を継続的に支える伴走型の支援体制を構築していきたいと考えています。
先日視察した豊島区では、「支援のプロセス設計が重要」というお話を伺いました。この本は、その学びをさらに深めてくれる一冊でした。
不登校支援は、学校復帰だけをゴールにするのではなく、その子が自分らしく社会とつながり、将来に向けて歩んでいける環境を整えることが大切です。
これからも所沢市の不登校支援や学習保障について学びを深め、現場の声を政策に反映し、一人ひとりの子どもに寄り添った支援体制の実現に向けて提言を続けていきます。

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